カラーマネジメントモニターはプロのクリエイター向けです。細かく正確に色調整をしたい方が購入するべき、高性能で高価格な製品です。
この記事などで紹介されている複数のカラーマネジメントモニターを比較検討したうえで、自身に最適な製品を選んでください。
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3DCG制作や動画編集などを始めたばかりの方は、以下の記事より高コスパなPCモニターを購入してください。生計を立てるレベルになるまでは、カラーマネジメントモニターは基本的に不要です。
キャリブレーション(カラーマネジメント)
キャリブレーション(Calibration)とは、PCモニターに出力される色を再調整することです。主に以下2点の問題に対応できます。
・モニターの色温度・輝度は経時変化への対応
・モニターの個体差に対応
またキャリブレーションには、ソフトウェアキャリブレーションとハードウェアキャリブレーションとの2種類があります。
参考:モニターの経年劣化による色彩を正しく表示!キャリブレーションセンサー
参考:なぜ必要?モニターのキャリブレーション
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ディスプレイの「経年劣化」と「色の個体差」対策
色にこだわるクリエイターには、以下2つの対策が必要です。
- ディスプレイの経年劣化
長く使用すると、PCモニターに正しい色が出力されない - ディスプレイごとの色の個体差
違うメーカーのPCモニターでも、色をそろえられる
ディスプレイの経年劣化(長く使用すると、PCモニターに正しい色が出力されない)
PC関連の製品は全て消耗品です。モニターも使い続けると経年劣化して出力される色が変化します。クリエイターにとって、モニターに正しい色が出力されないのは問題です。別のモニターで見た際に、自分が表現した色と違っていては困ります。
経年劣化で色の変化が起きてしまったモニターに対してキャリブレーション(色の再調整)を行います。
キャリブレーションにより作成されたカラープロファイルで、RGB値をどういう色で表すか指示されているため、どのデバイスでも同じ色が表示されます。
作業用のメインで使うモニターとは別に、キャリブレーションされた色チェック用のモニターがあれば納品時も安心です。納品物がWeb(YouTubeなど)で使用される映像ならば、Web閲覧者が使用するデバイス(PC、スマホ、タブレット)で色確認しておきましょう。
ディスプレイごとの色の個体差(違うメーカーのPCモニターでも、色をそろえられる)
キャリブレーションによって、複数の違うメーカーのPCモニターで出力される色味をほぼ同等にそろえられます。複数のモニターを並べて使用している場合は、モニターごとの色が同じになるためストレスが減ります。
またノートPCの画面の発色とデスクトップPCモニターの発色も、ほぼ同じにできます。
定期的にキャリブレーションすることで、常に一定の発色を維持できます。
・カラーマネジメント対応のソフト:
キャリブレーション作業で作成したプロファイルを利用して、ディスプレイごとに同じ色を表示できます。
・カラーマネジメント非対応のソフト:
ディスプレイごとに色域が異なる(「sRGB」と「Adobe RGB」など)場合は、表現できる色の範囲が違うため同じ色を表示できません。
※2つのディスプレイが同じ色域(「sRGB」など)の場合、表示される色はほぼ同じになります。
「プレ・キャリブレーション」と「ムラ補正」
- プレ・キャリブレーションとは
- 工場出荷時にキャリブレーションを行っている製品です。
キャリブレータ―を持っていない場合は、キャリブレータ―付属モデルのモニターの方がキャリブレータ―単体で購入するよりもお得なことが多いです。
- ムラ補正(ユニフォーミティ)とは
- モニターの画面中央と周辺とで、輝度や色合いにムラが発生することがあります。ムラ補正に対応しているモニターの場合、工場で補正してから出荷していたり、ムラ補正する回路を搭載しています。
ソフトウェア・キャリブレーション
- ソフトウェア・キャリブレーションとは
- キャリブレータ―(キャリブレーションセンサー)を使ってパソコンから送る映像の信号を補正して、白色点の色・輝度・ガンマの調整を行います。
周囲の照明の影響を考慮したうえで、ソフトウェアによってそのディスプレイ専用に「カラープロファイル」を作り、色を補正します。
また映像の信号に処理を加えるため情報量が減り、わずかに映像は劣化します。とはいえ、キャリブレーションされていないPCモニターよりは、ソフトウェア・キャリブレーションされたPCモニターの方が良いです。
白色点(はくしょくてん):
モニターで白を表示したときの色です。黄色みがかった白や青みがかった白などにできます。
カラープロファイル:
PCからモニターに送ったRGBの信号の数値とディスプレイで表示されたときの色とのLab値の情報
Lab値:
色差(色と色との差)を表すのに最も多く用いられている表色系
参考:Lab表色系
ハードウェア・キャリブレーションに対応していないPCモニターは、ソフトウェア・キャリブレーションを行います。キャリブレータ―メーカーのソフトや汎用のソフトを使うため、基本的には全てのPCモニター(ノートPC)でソフトウェア・キャリブレーションは可能です。
YouTube:デュアルモニタ ハード・ソフト キャリブレーション
YouTube:BenQ SWシリーズのキャリブレーション方法をはじめから詳しく紹介【Palette Master Elementの使い方】
ディスプレイに映像を出力するためのパソコンを準備
ディスプレイに映像を出力するためには、PCが必要です。
・デスクトップPC(BTOパソコン):パソコンを自作する(自分でPCパーツを揃えて、自分で組み立てる)のが面倒な場合は、BTOパソコンを検討してください。
ネット上で構成パーツを指定するだけで、組み上がったパソコンが自宅に届きます。自作PCでありがちな、パーツ選びのミスも起こりません。出荷前に起動テストされているため、届いたらすぐにパソコンを使用できます。
3DCG制作のおすすめデスクトップPC【初心者/中級者/上級者】(BTOパソコンメーカー9選)
・ノートパソコン:3DCG制作のような重たい作業も、ノートPCで可能です。自宅でも色んな場所で作業したい、出先で作業したい、と思っているならノートPC一択です。パソコンに機動性を重視しない場合は、デスクトップPCの方が割安です。
【保存版】初心者にオススメの3DCG制作用ノートPCの選び方ガイド
・各PCパーツの簡単な説明:パソコンを構成する各PCパーツ(CPU・CPUクーラー/メモリ(RAM)/グラフィックボード(GPU)/ストレージ(HDD・SSD)/電源ユニット(PSU)/PCケースなど)の簡単な説明は、以下の記事にまとめています。
PCパーツまとめ一覧(自作したい人のための各PCパーツ解説)
音声の出力には、PCスピーカーがおすすめです。
・PCスピーカー:音声ファイルの再生に使うため、映像制作に必須。パソコンにケーブルを繋ぐだけで使えるスピーカーです。PCまたはPCモニターに内蔵されたスピーカーより高音質・大音量で、安価なPCスピーカーでも作業環境を改善できます。
パソコンの音が小さい、出ない、おかしいを解決「PCスピーカー」おすすめ2選/Creative「Pebble」/Anker「Soundcore」各シリーズ比較
ハードウェア・キャリブレーション
- ハードウェア・キャリブレーションとは
- カラーマネジメント対応のPCモニター(カラーマネジメントモニター)は、そのモニターのメーカーが用意している専用のキャリブレーションソフトを使い、モニター本体で白色点の色・輝度・ガンマの調整を行います。
ハードウェアで直接調整するため精度の高い調整が期待できます。
また映像の信号に手を加えないため情報量が減らず、映像も劣化しません。
※PCモニターが対応していなければ、ハードウェア・キャリブレーションは実行できません。一部の高性能で高価格なPCモニターのみが、ハードウェア・キャリブレーションを実行できます。
「BenQ」AQCOLOR 27インチ Adobe RGB 99% 対応 USB Type-C搭載 写真・動画編集向け 4K カラーマネジメントモニター SW271C
- AQCOLOR™技術による正確な色再現
- BenQは、プロフェッショナル向けのカラー標準に対応するため、正確な色再現、キャリブレーション、認証カラーのコンビネーションを有するプロ向けシリーズAQCOLOR™展開しています。
カラーエキスパートを招聘し、ICC(International Color Consortium) やISO (International Standard Organization)にも積極的に参加することで、色に関連する基準の確立を進めています。
また「SW271C」は、はCalMAN認証およびPANTONEカラー認証を取得しています。これにより安定した品質を提供し、PANTONE認証製品とのカラーマッチも実現します。
異なる生産ラインのモニターであっても同じ精度で色表示できるため、デュアルモニター作業でも一貫した色を出力。
Calman認証:ディスプレイの性能を検証するために広く使用されている色校正
参考:Products – Portrait Displays
PANTONEカラー認証:モニター・ディスプレイ・プリンターが、忠実に色を出力することを認証したもの
参考:About Pantone Validated
- 広色域をカバー&「16-bit 3D LUT」による「Delta E≤2」の厳密な色再現
- 複数の色空間のカラー標準に対応しているため、写真編集や印刷物、映像編集に必要な色を正確に表現することが可能です。
作業中は異なる色空間のコンテンツを横に並べて同時に表示できる「GamutDuo」機能を利用できます。
・「Adobe RGB」 99%
・「sRGB」「Rec.709」 100%
・「DCI-P3」「Display P3」 90%
また「16 bit 3D LUT」を採用することで、RGBのカラーブレンド精度が向上し、完璧な色再現が可能になりました。色空間内の「Delta E ≤ 2」が、オリジナルのイメージが持つ真のカラーを表現します。
※「Delta E(デルタE)」:モニターに表示される2種類の色の違いを定量化するために使用
CIE International Commission on Illuminationによって定められたもので、「ΔE」、「dE」、「dE」とも呼ばれます。
Delta Eの測定範囲は0~100で、0に近いほど色差が小さく、100は完全な歪みを表しています。一般的な人の標準知覚範囲は以下のとおりです。
・ΔE ≦ 1:肉眼では違いを認識しにくい
・ΔE ≦ 2:よく見ると違いがわかる
・ΔE ≦ 4:ほとんどのメーカーが定義する出荷基準
・ΔE ≦ 10:軽く見ただけでも違いを感じる
参考:CIE | International Commission on Illumination / Comission
参考:Delta E(デルタE)とは何か?ディスプレイの選択にどのように役立つのか?
- ホットキーパックG2(OSDコントローラー)
- Adobe RGBモード、sRGBモード、モノクロモードを簡単に切り替えられるホットキーパックがデザインを一新し、より使いやすくなりました。
ボタンはカスタマイズできるため、他のモードや明るさやコントラストなどのOSD設定を割り当てることもでき、作業効率がさらに向上します。
- スムーズなカラーグラデーションを可能にする「10 bit」色深度
- 「SW271C」は、「16 bit LUT(ルックアップテーブル)」を備えた「10 bit」パネルを採用しています。
ガンマ補正により、滑らかでスムーズなカラーグラデーションを提供し、10億を超える色が自然な色の移行と微細なシェーディング(スクリーン上で発生する色ムラ)により美しく再現されます。
- ムラ補正技術により、均一なユニフォミティを実現
- 画面全体を数百の区域に分け、高精度な装置を使用しています。
繊細な処理により色と明るさを細部まで微調整することで、スクリーンの隅々まで正確な色を表現します。
- ハードウェアキャリブレーションによる、一貫した画像品質
- 製造時に工場で1台1台キャリブレーションされており、色差とガンマとの精密性が確保されます。キャリブレーション結果は業界のカラー標準に照らして検証されているため、オリジナルコンテンツを最大限忠実に再現できます。
出荷後はハードウェアキャリブレーションによりグラフィックカードの出力データを変更することなく、モニター内部の画像処理チップを調整。コンテンツの一貫性を保ちます。
また「Palette Master Element」校正ソフトウェアとキャリブレーターを使用することで、カラー設定をカスタマイズ。モニターのカラーパフォーマンスを最適な状態に調整・維持できます。
※キャリブレーションは、同一モデルの個々のパネル間で生じるわずかな色性能差を補正するものです。したがって、個々のレポートに記載のキャリブレーションデータは、同一モデルの他のディスプレイのレポート内容とは少しずつ異なります。
※キャリブレータは付属していません。
※対応プラットフォーム : Windows 7以降、Mac OS 10.6.8以降
※対応キャリブレータ :X-Rite il Display Pro / il Pro /il Pro 2 /il Studio/ ColorMunki Photo, Datacolor Spyder 4/ Spyder 5/ Spyder X
※Spyder 4 は、macOS 10.15に対応しておりません。
※Spyder 5 は、macOS10.15に対応できますようアップデート予定となります。
※「SW271C」は、サードパーティ製ビデオキャリブレーションソフトウェアCalMANをサポートしています。 ディスプレイの3D LUT(ルックアップテーブル)を調整して、すべてのレベルで精度と一貫性をお約束。
- HDR対応で、迫力あるダイナミック映像を実現
- 「SW271C」はHDRに対応し、華やかな瞬間をダイナミックに再生するあらゆるビデオフォーマットをサポートします。
動画配信で使われる「HDR10(PQ方式)」に加え、4K放送やビジオカメラに適用する「HLG方式」にも対応しています。 ビデオグラファーは編集中にコンテンツのHDR効果をプレビューすることができるため、完成品に求められる品質を確保できます。
※「GamutDuo」では、PIP/PBPモードに切り替えることでHLG対応とHDR10の描写を確認することができます。
- 遮光フードを標準装備
- 「SW271C」は取り外し可能な遮光フード(縦・横)を標準装備。周辺光の影響で発生する画面のグレアを効果的に軽減し、プロフェッショナルな作業には欠かせない、優れた色精度を確保します。
- 映画編集に最適な24P/25P/30P プレイバックに対応
- パソコンのOS側で設定すれば、24P/25P/30Pのリアル再生を実現します。
- 60W給電可能なUSB Type-Cᵀᴹ ポート
- ビデオ・オーディオ・データの高速転送が可能。
ノートパソコンに接続して作業する場合は、ケーブル1本でパソコンへの60W給電もできるため、すっきりしたデスク回りで作業環境が整います。
※USB-C™の転送レートは一定ではありません。
※ノートパソコンのUSB-CポートがDisplayPort出力モードをサポートしているかご確認ください。
※同梱のUSB-Cケーブルをご使用ください。
公式:AQCOLOR 27インチ Adobe RGB 99% 対応 USB Type-C搭載 写真・動画編集向け 4K カラーマネジメントモニター SW271C
公式:液晶モニター / 写真編集 / SW271C / 仕様
画面サイズ | 27インチ |
パネル | IPS |
バックライト | LEDバックライト |
解像度 | 3840 x 2160 |
輝度 | 300 cd/㎡ |
HDR | HDR10 HLG |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角(°) | 178°/178° |
応答速度 | 5 ms |
リフレッシュレート(Hz) | 60 |
色域 | sRGB 100% P3 90% AdobeRGB 99% |
カラーモード | Adobe RGB モノクロ 校正1, 校正2, 校正3 カスタム DCI-P3 DICOM Display P3 HDR M-Book Paper Color Sync Rec.709 sRGB |
アスペクト比 | 16:9 |
表示色 | 10.7 億色 |
画素密度(ppi) | 163 |
表面処理 | ノングレア |
色温度 | 5000K 6500K 9300K カスタム ユーザー設定 |
ティルト(上/下) | -5˚ – 20˚ |
スィーベル(左/右) | 45˚/ 45˚ |
ピボット | 90˚ |
高さ調整 | 150mm |
VESAマウント | 100×100 mm |
その他アクセサリー | キャリブレーション レポート ホットキーパックG2 クイックスタートガイド 遮光フード(縦横) 保証書 |
接続 | HDMI (v2.0) × 2 DisplayPort (v1.4) × 1 USB Type-C(60W給電, DisplayPort Alt Mode, データ転送) × 1 USB Type-B ( Upstream ) × 1 USB 3.1 ( Downstream ) × 2 All-in-One Connection:USB-C |
同梱ケーブル | 電源 HDMI 2.0 mDP to DP USB 3.0 (各約1.8m) USB Type-Cケーブル(約1m) |
「EIZO」ColorEdge CS2740 写真・動画・デザイン すべてのクリエイターに 27型・4K
「EIZOダイレクト」の値段・仕様も確認してください
- 使いやすい27型 × 4K高解像度
- 広い制作スペースとコンパクトさを兼ね備えた27型に、「フルHD」の4倍にあたる「4K UHD(3840×2160)」高解像度を表示できます。4Kコンテンツを等倍で確認したり、フルHDコンテンツを等倍で複数表示しながら編集できるため、映像やCG制作も快適です。
- 164ppiの高密度表示
- 一般的なフルHDモニター(96ppi)と比べて約1.7倍もの画素密度(164ppi)で、被写体の質感や陰影などデータの細部まで緻密に表示できます。一度に表示できる情報量が多いため、ズームすることなくカメラで撮影した被写体のピント確認も行えます。
- データに忠実な色再現「Adobe RGB」を99%カバー
- 「Adobe RGB」をほぼカバーする広色域対応。「Adobe RGB」で撮影・現像したデータの色を正しく表示できます。
例えば鮮やかな青空の青色や新緑の緑色など、sRGB相当の一般的なモニターでは再現しきれない色まで忠実に再現します。
また、印刷業界の標準色である「JMPAカラー」「Japan Color」もカバーしているため、印刷前から出力紙の色味をモニター上で確認できます。
- 多階調化による滑らかな階調表現
- 工場で1台ごとに、RGB各色すべての階調を調整しています。理想のガンマ値になるよう、最も適した値を「16-bit LUT」を使って選択し、表示階調に再割り当て。モニターごとにばらつきのない、正確かつ極めて滑らかな階調を表現できます。
EIZO独自の制御ICチップを搭載し、滑らかな階調表現と安定した表示を実現しています。
※日本特許第3976095号
- 画面の隅々まで均一に表示
- 独自のデジタルユニフォミティ補正回路を搭載。
輝度と色度が均一になるよう画面全体をすべての階調で補正し、画面の隅々までムラの起こりにくい表示を保ちます。
※日本特許第4490899号、第4542988号、第5618574号、第5651419号
- 10-bit表示による高精度で豊かな色再現
- 10-bit入力対応により、約10億色以上の中から最適な色を選択して表示します。
※10-bit表示には、10-bit出力に対応したグラフィックスボードとソフトウェアが必要です。
- ハードウェア・キャリブレーション対応で、安定した色表示を維持
- 写真編集、プリント、Webコンテンツ制作、3DCG制作など、クリエイティブワークの目的に合った正確な表示ができるよう、「ColorEdge」を調整する専用ソフトウェア「ColorNavigator」をご用意。キャリブレーションに必要な専用センサーもオプションでご用意しています。
目的に合った表示に調整するキャリブレーションは、約1分半で完了。短時間で高精度な表示調整を行います。
最新版のColorNavigator 7は、Webサイトから無償でダウンロードできます。
公式:ColorNavigator 7 カラーマネージメントソフトウェア
- どこからでも見やすい、目にやさしい液晶画面
- 見る角度による白浮きや色変化が少ないIPSパネルを搭載。複数人で1つの画面を見る場合でも、同じ色イメージを共有できます。また映り込みが目立ちにくいアンチグレア仕様で、疲れ目を軽減します。
- ノートPCとケーブル「USB Type-C」1本ですっきり接続・給電
- 入力端子に60W給電対応の「USB Type-C」を搭載。「Apple iMac」や「MacBook Pro」などと、簡単に接続できます。
ノートPCの電源アダプタが不要なため、デスク周りの煩雑なケーブル配線もすっきり。
- 快適なポジションに、高さも傾きも自由自在
- コンパクトで可動範囲の広いスタンドにより、モニター画面の高さ、傾き、向きを自在に調節できます。モニター背面には、持ち運びに便利なハンドルも搭載。
- 購入後も安心。充実のサポート「品質への自信から生まれた5年間保証」
- 厳しい品質管理に裏打ちされた長期5年間保証を行っています。万が一、故障やトラブルが発生した場合でも、ご購入から5年間(使用時間30000時間以内に限ります)、修理に関する費用は無償です。
また保証期間の内外を問わず、修理期間中は貸出機を無償(保証期間外の貸出機の送料につきましては、お客様のご負担)でお貸出しいたします。
- 専用アクセサリで快適な環境をサポート
- カラーマネージメント環境構築をサポートするアクセサリ(キャリブレーションセンサー、遮光フード、LEDスタンド)をご用意しています。
公式:ColorEdge CS2740 | EIZO株式会社「特徴」
公式:ColorEdge CS2740 | EIZO株式会社「スペック」
パネル | IPS (アンチグレア) |
バックライト | 広色域LED |
サイズ | 26.9型 (68.4 cm) |
推奨解像度 | 3840 x 2160 (アスペクト比16:9) |
表示領域 (横 x 縦) | 596.2 x 335.3 mm |
画素密度 | 164 ppi |
表示色 | 約10.7億色(10-bit対応) |
視野角 (水平 / 垂直, 標準値) | 178° / 178° |
輝度 (標準値) | 350 cd/m2 |
コントラスト比 (標準値) | 1000:1 |
応答速度 (標準値) | 10 ms (中間階調域) |
色域 (標準値) | Adobe RGBカバー率 99% |
入力端子 | USB Type-C (DisplayPort Alt Mode, HDCP 1.3) DisplayPort (HDCP 1.3) HDMI (Deep Color, HDCP 2.2 / 1.4) |
コンピュータ接続 (アップストリーム:パソコン側へ接続する) | USB 5Gbps: Type-C (DisplayPort Alt Mode, Power Delivery最大60W給電) USB 5Gbps: Type-B |
USBハブ (ダウンストリーム:周辺機器側へ接続する) | USB 5Gbps: Type-A x 2 USB 2.0: Type-A x 2 |
電源入力 | AC 100 V 50 / 60 Hz |
標準消費電力 | 36W |
最大消費電力 | 168W |
デジタルユニフォミティ補正 | 有 |
表示モード | User Adobe RGB sRGB Calibration (CAL) |
外観寸法 (横表示) | 幅 x 高さ x 奥行 638 x 404.1 – 559.1 x 265 mm |
外観寸法 (モニター部) | 幅 x 高さ x 奥行 638 x 378.2 x 75 mm |
質量 | 約10.3 kg |
質量 (モニター部) | 約6.7 kg |
昇降 | 155 mm |
チルト | 上35° / 下5° |
スウィーベル | 344° |
縦回転 | 右回り 90° |
取付穴ピッチ (VESA規格) | 100 x 100 mm |
映像信号ケーブル | USB Type-C (2 m) DisplayPort (2 m) |
その他 | 2芯アダプタ付電源コード (2 m) USB Type-A – USB Type-Bケーブル (2 m) ColorNavigator 7 ガイドブック Quick Color Matchガイドブック 保証書付きセットアップガイド VESAマウント取付用ねじ (M4 x 12 mm) x 4 |
- EIZO ColorEdge用 キャリブレーション測色センサー EX4
- コンパクトな測色計を搭載したフィルター方式のセンサー。
「ColorNavigator 7」を使ったハードウェア・キャリブレーションや「Quick Color Match」での表示のリフレッシュに使用できる「ColorEdge」専用のキャリブレーションセンサー(測色センサー)です。
前機種から測定精度が向上。測定にかかる時間も5分の1程度に短縮されています。
保証期間:お買い上げの日から2年間
・「ColorNavigator 7」、「Quick Color Match」専用のセンサーです。Datacolor社製の「Spyder」ソフトウェアには対応していません。
・環境光測定はできません。またグレイバランスを調整できません。
・市販の「SpyderX」とはパッケージや付属品が異なります。
・ご購入の前に、「EX4」がお使いのOSとお使いの「ColorNavigator 7」/「Quick Color Match」のバージョンとに対応していることを以下でご確認ください。
公式:ColorEdgeをキャリブレーションするための専用測色センサー。/スペック
公式:ColorEdgeをキャリブレーションするための専用測色センサー。/特徴・対応機種
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個別に購入するより7,900円お得!
- 遮光フード
- 遮光フードを使用することで、照明器具の映り込みなどの外光反射を効果的に遮ることができます。フードの内側は無反射加工を施してあるので、画面からの反射も防止します。
疲れ目の緩和や、集中力アップなどが期待できます。
モニターに素早く取付けできるマグネットタイプの遮光フードです。組立不要なため、どなたでも簡単に装着可能です。
公式:外光反射を遮る遮光フード。/特徴・対応機種
公式:外光反射を遮る遮光フード。/スペック
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- LEDスタンド
- ヘッド平均演色評価数※(Ra)97のLED光源を備えた高演色LEDスタンド(製造元:山田照明株式会社)です。カラーマッチングに適した自然光に近い照明環境で、対象物の色味を正しく確認・評価できます。
※平均演色評価数:基準光 (自然光、太陽光)での見え方を100としたときの、色の見え方の指数を表したもの。100に近いほど太陽光下での色に近く、演色性に優れる。
※演色性:光源が色の見え方に及ぼす性質。色の見え方が自然光(太陽光)で見た場合に近いほど、その光源は「演色性が良い」といい、逆の場合は「演色性が悪い」といいます。演色性は、日本ではCIE(国際照明委員会)の評価法に基づくJISの演色性評価法によって判定され、一般的には、平均演色評価数(Ra)を使って表します。一般にRaが80以上なら、「演色性が良い」といえます。
参考:演色性って何?
従来機種からの進化ポイントとして、明るさ(照度)は約1.6倍に向上し、大きなヘッド部分でより広範囲をムラなく照射できるようになりました。また、ヘッド部分のスイッチによって明るさを7段階に調整できます。
LED光源のため従来の蛍光管スタンドに比べて省電力・低発熱・長寿命を実現しています。
公式:5000K、6500Kの高演色LEDを装備した先進のスタンド。/特徴・対応機種
公式:5000K、6500Kの高演色LEDを装備した先進のスタンド。/スペック
2種類の用途
色温度の異なる2タイプを用意しています。用途に合わせて適したモデルをお選びください。
・Z-208PRO-5000K(昼白色LED):
印刷物の色確認に、プリントとモニター画面のカラーマッチングに
・Z-209PRO-6500K(昼光色LED):
3DCG制作物と実物とのカラーマッチングに、Web制作物と実物とのカラーマッチングに
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キャリブレーションの実践
キャリブレーションの事前準備をして、製品の仕様に沿って実行します。
YouTube:実践!モニターとプリントの色合わせ
YouTube:[セミナー] カラーマネージメント実践テクニック講座
YouTube:ColorEdge を ColorNavigator 7 で超簡単モニターキャリブレーション
キャリブレーションの事前準備(製品により異なる)
- ディスプレイを30分は使用しておく
- 強い光(ライトや日光)が画面に直接当たらないようにする(理想はカーテンを閉め切って外光が入らないようにする)
- ディスプレイのコントラストをデフォルト設定にする
- ディスプレイの色温度コントロールを6500K(ケルビン)または相当値に設定する
色温度:光源(自然光・照明)が発する光の色を定量的な数値で表したもの。単位はケルビン(K)。 - ディスプレイの明るさを自分の快適なレベルに調整する
- 「輝度を自動調整」「True Tone(機器の周りの光の量に合わせて、画面の色を変えて目を疲れにくくする機能)」を両方オフにする(Macのみ)
- スリープ(パソコンを一定時間放置すると自動的にパソコンの動作を一時的に停止する機能)をなしにする
- スクリーンセーバー(画面の焼き付きを防止するため、パソコンを一定時間放置すると自動的にディスプレー画面を暗くしたり、アニメーションを表示したりする機能)をオフにする
キャリブレーションの大まかな流れ(製品により異なる)
- 専用ソフトをインストール
- キャリブレーションセンサーをUSBでPCに接続
- 専用ソフトの設定
- キャリブレーションセンサーをPCモニターに設置
- PCモニターの色測定(PCモニターの色が次々と変化していく)
・PCからディスプレイにRGBの信号を送る
・受け取ったRGB信号の色がディスプレイに表示される
・測色器でディスプレイに表示された色を測定
・測定した色の情報をPCに送る - 環境光(PCモニター周りの光)の測定
- カラープロファイルの作成
- PCモニターの色調整(カラープロファイルの実行)
ビデオI/O(色の正確性にこだわる場合のみ必要)
PCからモニターに送られる信号は、OS(Windows/
Mac)が制御しているドライバを経由しているため、情報が不確かです。つまり、PCとモニターを直接ケーブルでつないでいる場合、PCからモニターに送られる信号が本当に正しいという保証がありません。
モニター側で正しい色が表示できる状態になっても、PCからモニターに送られる信号が正しくなければ、正しい色が出力されているとは言えません。
ビデオI/O:PCからモニターに送られる信号を正しくする
クライアントからの要望に沿って高い精度で色調整するならば、PCとモニターの間に「ビデオI/O」をはさんで、PCからモニターに送られる信号を正しくする必要があります。
「ビデオI/O」を使えば、色がより正しく補正されてモニターに表示されます。
参考:Premiere ProでブラックマジックデザインのビデオI/Oデバイスを使って映像と音声を出力する方法
参考:4KのビデオI/Oインターフェースの考察
- 精度が低いかもしれない色を出力:PC → モニター
- 精度が高いと安心できる色を出力:PC → ビデオI/O → モニター
ビデオI/Oは入出力装置のことで、「I/O」は以下の略です。
- input(インプット):入力
- output(アウトプット):出力
※メーカーによっては、DI/DO(digital input / digital output)とも呼ばれます。
色表現に関しては、グラフィックボード(GPU)も重要な役割を果たします。
・グラフィックボード(GPU):グラフィックボードは、画像処理に特化して計算を行うGPU(半導体チップ)を搭載しています。CG制作・映像編集などを行うクリエイター向けパソコンには、必ず搭載されています。CPUに内蔵されたGPUより高性能で、処理が高速です。
グラフィックボード(GPU)とは何かを確認、クリエイター(3DCG制作)向けおすすめ紹介
・グラフィックボード(GPU)の設定:グラフィックボードの設定を見直してみましょう。
-色深度(RGBそれぞれが表示できる色数)を10bitに設定
-ドライバーの更新(不具合の修正・アップデート)
グラフィックボードを買ったらやるべきこと(クリエイター向け)「色深度:10bit」「ドライバー更新」
・ケーブル(HDMI/DP/USB):ポート(端子)の性能に合うケーブル規格を選びます。ケーブルの規格によっては、グラフィックボード(GPU)やPCモニターなど各機器の性能を発揮できません。
ケーブル選びに重要な「帯域幅」「リフレッシュレート」も解説しています。
PCとPCモニターとを繋ぐケーブル「HDMI」「DisplayPort(DP)」「USB Type-C」「Thunderbolt」/帯域幅/リフレッシュレート/Wi-Fi 6E/Bluetooth