PCとPCモニターとを繋ぐケーブル「HDMI」「DisplayPort(DP)」「USB Type-C」「Thunderbolt」/帯域幅/リフレッシュレート/Wi-Fi 6E/Bluetooth

PCとPCモニターとを繋ぐケーブル「HDMI」「DisplayPort(DP)」「USB Type-C」「Thunderbolt」/帯域幅/リフレッシュレート/Wi-Fi 6E/Bluetooth

グラフィックボード(GPU)で処理した画像・映像をPCモニターに映し出す際、両者をケーブルで繋ぐ必要があります。

グラフィックボード(GPU):画像の処理

HDMIケーブル/DisplayPortケーブル/など:データの送出

PCモニター:映像出力

ケーブルなら、何でもいいわけではありません。グラフィックボード(GPU)とPCモニターとの性能に見合ったケーブルを使用する必要があります。
各種ケーブルの規格を確認してから購入してください。

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パソコンを構成する各PCパーツの簡単な説明は、以下の記事にまとめています。

各PCパーツの簡単な説明:パソコンを構成する各PCパーツ(CPU・CPUクーラー/メモリ(RAM)/グラフィックボード(GPU)/ストレージ(HDD・SSD)/電源ユニット(PSU)/PCケースなど)の簡単な説明は、以下の記事にまとめています。

PCパーツまとめ一覧(自作したい人のための各PCパーツ解説)

PCの映像出力端子5種類

PCの映像出力端子は、主に5種類あります。

参考:ディスプレイケーブルの種類と選び方 – エレコム株式会社
YouTube:映像端子ってどう違うの?映像端子ごとのスペックや4K時のおすすめ端子について!
YouTube:PC⇔ディスプレイ間のケーブル・接続、オススメを教えて欲しい

PCの準備をする場合、基本的にはデスクトップPCかノートPCかの選択になります。

デスクトップPC(BTOパソコン):パソコンを自作する(自分でPCパーツを揃えて、自分で組み立てる)のが面倒な場合は、BTOパソコンを検討してください。
ネット上で構成パーツを指定するだけで、組み上がったパソコンが自宅に届きます。自作PCでありがちな、パーツ選びのミスも起こりません。出荷前に起動テストされているため、届いたらすぐにパソコンを使用できます。

3DCG制作のおすすめデスクトップPC【初心者/中級者/上級者】(BTOパソコンメーカー9選)

ノートパソコン:3DCG制作のような重たい作業も、ノートPCで可能です。自宅でも色んな場所で作業したい、出先で作業したい、と思っているならノートPC一択です。パソコンに機動性を重視しない場合は、デスクトップPCの方が割安です。

【保存版】初心者にオススメの3DCG制作用ノートPCの選び方ガイド

よく使用する映像出力端子「HDMI」「DisplayPort(DP)」「USB-C(Type-C)」

YouTube:パソコンの映像がモニターに映らない!!!そんなあなたに解説します。

HDMI・・・音声出力可能
映像出力の代表的な端子です。多くの機器で採用されており、広く普及しています。PCとPCモニターを繋ぐ場合は、基本的にHDMIで問題ありません。また最新のHDMIは、DisplayPort(DP)のように高解像度、高リフレッシュレートへ対応しています。
DisplayPort(DP)・・・音声出力可能
高解像度、高リフレッシュレートへの対応が進んだ端子として認知されています。データ通信の方法がHDMIよりも優れると言われており、競技性の高いPCゲームにおすすめです。DisplayPort(DP)は、基本的にデスクトップPCにのみ搭載されます。
USB-C(Type-C)・・・音声出力可能
高性能なUSB-Cケーブルは、映像出力と同時に電力供給、データ転送も可能です。つまり接続先の機器を充電しながら映像を映せます。モバイルモニター(コンパクトで手軽、外出先に持ち運べる)で多く採用されますが、一般的なPCモニターでの採用も増えました。

基本的に使用しない映像出力端子「DVI」「D-sub」

DVI・・・音声出力不可
端子をねじで固定します。種類が多く、接続口の形状がそれぞれ異なるのが特徴です。最大解像度は、4K/33Hzとなっています。
D-sub・・・音声出力不可
アナログで通信をしている端子です。オフィス用のプロジェクターなどで採用されます。ですが他の便利な端子の登場により、見かける機会は減っています。

ケーブルは、規格が記載してある2~3メートルを購入すべき

「HDMI」「DisplayPort(DP)」ケーブルの長さは、2~3メートルがおすすめです。

  • 短すぎる(2m以下)
    PCからPCモニターまで、ケーブルの長さが足りない。
  • 丁度いい(2~3m)
    ケーブルの取り回しもしやすく、データの送受信が正しく行われる。
  • 長すぎる(3m以上)
    データの送受信が、正しく行われない可能性がある。

長いケーブルが必要な場合は、光ファイバーにしてください。光ファイバーのケーブルなら、伝送データの信号の減衰や外部ノイズなどの影響が小さくなり、通信が安定します。
しかし高価格であるため、使用環境の変更により短いケーブルで対応できないか検討してみましょう。

YouTube:【HDMIケーブル】不安定なHDMIはもう嫌だ、行き着いた先は?/しゃべりきりOnVideo Vol.21

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映像だけでなく、音質に問題がある場合は、PCスピーカーの見直しを行いましょう。

PCスピーカー:パソコンにケーブルを繋ぐだけで使えるスピーカーです。PCまたはPCモニターに内蔵されたスピーカーより高音質・大音量で、コスパ高く作業環境を改善できます。

パソコンの音が小さい、出ない、おかしいを解決「PCスピーカー」おすすめ2選/Creative「Pebble」/Anker「Soundcore」各シリーズ比較

ケーブル購入前に、PCとPCモニター(ディスプレイ)の端子の規格を調べる

使用するパソコン・PCモニターが対応する規格の上限に、ケーブルの規格を合わせましょう。

  1. 使用しているパソコン
    グラフィックボード(GPU)使用の場合は、ケーブルをグラフィックボードのポートに接続します。

    YouTube:グラフィックボードを搭載したパソコンとモニターの接続方法!HDMI DisplayPort DVIなど…
  2. 使用しているPCモニター
    ポートの種類を確認しておきます。「HDMI」「DisplayPort(DP)」「USB Type-C」どのポートがあるのかは、PCモニターによって異なります。

ケーブルの規格が古いと、パソコン・PCモニターは本来の性能(解像度やリフレッシュレートなど)を発揮できません。

例)「HDMI2.1」対応のGPU、PCモニターの場合
「HDMI1.4」のケーブルで接続すると、結果的に「HDMI1.4」として機能します。

PCモニターが対応する規格を調べる方法(例:HDMI)

参考:液晶ディスプレイ(モニター)の品番・型番を調べる

  1. モニター裏側のシールに書いてある型番を確認
  2. 型番で検索して公式サイトで「入力端子」の項目を確認すると、HDMIやDisplayPort(DP)の規格が載っている
  3. 公式サイトにHDMIやDisplayPort(DP)の規格が載っていない場合は「モニターの型番 マニュアル」で検索する

PCモニター:グラフィックボード(GPU)の端子とPCモニターとの端子を、ケーブル(HDMI/DisplayPort)で繋いで使用します。クリエイター向けのPCモニターは主に「解像度」「色深度」「輝度(ダイナミックレンジ)」が一般的なPCモニターより高く設定され、「色域」を定めた造りとなっています。

クリエイター向けPCモニターおすすめ3選(主に3DCG制作)「色深度」「色域」「HDR」とは

カラーマネジメントPCモニター:プロのクリエイターが使う、正確な色調整・色再現ができるPCモニターです。キャリブレーションによって、ディスプレイの「経年劣化」と「色の個体差」をカバーします。

カラーマネジメントモニターのおすすめ2選(クリエイターのためのキャリブレーションとは)

PCに搭載されたグラフィックボードが対応する規格を調べる方法(例:HDMI)

参考:グラフィックボード(グラボ)の確認方法とその見方とは
参考:自分のPCってUSB3.0に対応してる?という時に調べる方法

  1. PCやグラボ単体を購入したサイトで、グラボの型番を確認
  2. 型番で検索して公式サイトで「入力端子」の項目を確認すると、HDMIやDisplayPort(DP)の規格が載っている
  3. 公式サイトにHDMIやDisplayPort(DP)の規格が載っていない場合は「グラボの型番 マニュアル」で検索する

グラフィックボード(GPU):グラフィックボードは、画像処理に特化して計算を行うGPU(半導体チップ)を搭載しています。CG制作・映像編集などを行うクリエイター向けパソコンには、必ず搭載されています。CPUに内蔵されたGPUより高性能で、処理が高速です。

グラフィックボード(GPU)とは何かを確認、クリエイター(3DCG制作)向けおすすめ紹介

グラフィックボード(GPU)の設定:グラフィックボードの設定を見直してみましょう。
-色深度(RGBそれぞれが表示できる色数)を10bitに設定
-ドライバーの更新(不具合の修正・アップデート)

グラフィックボードを買ったらやるべきこと(クリエイター向け)「色深度:10bit」「ドライバー更新」

PC側の端子の接続

  • グラフィックボード(外部に分離されたGPU)を使用
    ・・・グラフィックボードの端子に、ケーブルを挿す
  • (CPU or マザーボード)内臓のGPUを使用
    ・・・マザーボードの端子に、ケーブルを挿す

CPU:マウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などからデータを受け取り、CPUが制御・演算を行います。

CPUとは?PCパーツのCPU選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

マザーボード:CPU・メモリ(RAM)・ストレージ(HDD/SSD)・グラフィックボード(GPU)・電源ユニット(PSU)など、全ての部品はマザーボード(基盤)に接続されます。マザーボードによって対応するCPU・GPU・メモリの最大容量が異なるため、注意が必要です。またサイズ(フォームファクタ)によっては、所有するPCケースに収まりません。

マザーボードとは?PCパーツのマザーボード選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

HDR対応ケーブルかどうかの確認

HDR(High Dynamic Range/ハイ・ダイナミック・レンジ)
HDRは、輝度(明るさを表す指標)の最大値と最小値の比率を数値化した「ダイナミックレンジ」を広げて表現する技術です。
以前より使用されているSDR(Standard Dynamic Range/スタンダード・ダイナミック・レンジ)よりも、HDRの方が鮮やかな映像となります。

参考:よくわかる、HDR徹底解説! HDRとは

HDRを活用した映像を表示する場合、以下3つのデバイスもHDR対応である必要があります。

  • グラフィックボード(GPU)
  • PCモニター
  • ケーブル

HDR機能を使うのであれば、「ケーブル/変換アダプタ」がHDR対応可を確認しましょう。

接続の注意点:USBやHDMIなどの規格をそろえる

接続する全てのデバイスが同等以上の規格に対応していないと、本来の性能が発揮されません。なぜなら規格の古いデバイスがボトルネックとなり、全体として古い規格の性能で機能するためです。

YouTube:覚えておこう!今どきのUSBとThunderboltの規格

ノートPC – USBフラッシュメモリ

例1-1
・ノートPCのポート:USB 3.0
・USBフラッシュメモリ:USB 2.0

データ転送速度は「USB 2.0」の0.48Gbpsとなる

例1-2
・ノートPCのポート:USB 2.0
・USBフラッシュメモリ:USB 3.0

データ転送速度は「USB 2.0」の0.48Gbpsとなる

ノートPC – USBケーブル – スマートフォン

例2-1
・ノートPCのポート:USB 3.0
・USBケーブル:USB 4.0
・スマートフォン:USB 3.2

データ転送速度は「USB 3.0」の5Gbpsとなる

例2-2
・ノートPCのポート:USB 3.2
・USBケーブル:USB 2.0
・スマートフォン:USB 3.2

データ転送速度は「USB 2.0」の0.48Gbpsとなる

変換ケーブル(PC側とPCモニター側とで端子が異なる状況の解消)

PC側とPCモニター側とで端子が異なる場合、変換ケーブルを利用しましょう。

参考:【2023年版】変換ケーブル5選 / メーカー21社一覧

「displayport hdmi 変換」・・・グラフィックボード(GPU)とPCモニターとで、端子の形状が異なる場合

デスクトップPCを利用する場合、以下のような端子の状況で映像表示したいことがあります。

  • グラフィックボード(GPU)の端子:DisplayPort
  • PCモニターの端子:HDMI

解決策は、「変換ケーブル」「変換アダプタ(変換コネクタ)」を使用することです。

  1. displayport hdmi 変換ケーブル
  2. displayPort hdmi 変換アダプタ(変換コネクタ)

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注意:多くの商品は、双方向伝送に対応していない

グラフィックボード(GPU)・PCモニターの端子を確認し、変換ケーブル・変換アダプタ(変換コネクタ)の仕様を確認しましょう。

◯:基本的には、以下の状況のみに対応しています。
・グラフィックボード(GPU)の端子:DisplayPort
・PCモニターの端子:HDMI

✖:基本的には、以下の状況に対応していない(認識しない・映らない)ことが多いです。
・グラフィックボード(GPU)の端子:HDMI
・PCモニターの端子:DisplayPort

※さし込む側:オス端子
※差し込まれる側:メス端子

「usb-c hdmiケーブル」・・・ノートPCとPCモニターとで、端子の形状が異なる場合

自宅でノートPCを使って作業する場合、ノートPCの画面をPCモニターに映すことも多いでしょう。もしノートPCとPCモニターとで端子の形状が異なっても、ケーブルによって解決できます。

例)USB-C(Type-C)/ HDMI
・ノートPCの端子:USB-C(Type-C)
・PCモニターの端子:HDMI

・ケーブル:「usb-c hdmiケーブル」を使えばOK

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帯域幅とは:PCからPCモニターへの、1秒間のデータ転送量

帯域幅
PC(GPU)からPCモニターへの、1秒間のデータ転送量(最大の伝送速度)です。
帯域幅(Gbpsの数値)が大きいほど1秒間に遅れるデータ量は多くなるため、高解像度(より繊細)・高リフレッシュレート(より滑らか)でディスプレイ表示できます。

参考:帯域幅

例)HDMI 2.0の帯域幅(14.4Gbps)で出せる性能

軽めのデータ(フルHD:1920 x 1080)の場合
・・・1秒間に240枚の連続した静止画を伝送できる(240Hz)

重たいデータ(4K:3840 x 2160)の場合
・・・1秒間に60枚の連続した静止画を伝送できる(60Hz)

帯域幅の単位(Gbpsで表示されることが多い)

帯域幅の単位・・・bps
bps(bit per second:ビット/秒)は、デジタル通信で使用されます。
パソコンに関するHDMIケーブルなど機器は、Gbps(Giga bps:ギガビーピーエス)でよく表記されます。
※8ビット=1バイト

YouTube:【CCENT/CCNA 合格講座】Ethernet#2「帯域幅」

  • 1bps
  • 1kbps=1,000bps
  • 1Mbps=1,000kbps
  • 1Gbps=1,000Mbps

帯域幅が広い(bpsの値が大きい)ケーブルほど多くの情報を転送できる

結論、帯域幅が広い(bpsの値が大きい)ケーブルほど多くの情報を転送できます。HDMIの規格によって解像度・リフレッシュレートが違うのは、帯域幅が異なるためです。

高解像度(より繊細)・高リフレッシュレート(より滑らか)になるほど、美麗なグラフィックで情報量が増えます。
よってGPUとPCモニターとの間を繋ぐケーブルは、情報を削らず送るための帯域幅が必要です。

参考:HDMI規格と対応してるリフレッシュレートを解説:HDMIで144Hzは映る?
公式(Intel):帯域幅を使用して最適なビデオ出力を決定する方法

PC(GPU)・・・
高性能なGPUほど、グラフィック処理の情報量が多い。

ケーブル・・・
高性能(新規格)なケーブルほど、GPUで処理されたグラフィック情報を削らず送れる。

PCモニター・・・
高性能なPCモニターほど、ケーブルから送られたグラフィック情報を削らず表示できる。

ひとまず最新規格のケーブル(HDMI/DisplayPort/USB Type-C)を買っておけば、大は小を兼ねる(下位互換性がある)ため安心です。
ですが前提として、PC(GPU)とPCモニターとが、ケーブルの規格に対応している必要があります。PC(GPU)とPCモニターとがケーブルの規格に非対応の場合、リフレッシュレートが落ちます。

解像度・リフレッシュレート別の必要帯域幅(その解像度・リフレッシュレートで必要となる帯域幅)

  • 帯域幅:1秒間に転送できる最大データ量
  • 必要帯域幅:その「解像度」「リフレッシュレート」で必要となる帯域幅

「解像度(映像のきめ細やかさ)」「リフレッシュレート(動画1秒間に出力できる静止画の枚数)」

「解像度」「リフレッシュレート」によって、情報量は異なります。

参考:HDMI 2.1 / 2.0 / 1.4 の違いとは!?初心者向けに解説

解像度・・・映像のきめ細やかさ

  • HD(1280 x 720)
  • フルHD(1920 × 1080)
  • WQHD(2560 × 1440)
  • 4K(3840 × 2160)
  • 5K(5120 × 2880)
  • 8K(7680 × 4320)
  • 10K(10240 x 5760)

リフレッシュレート(動画1秒間に出力できる静止画の枚数)

  • 30 Hz(1秒間に30枚の連続した静止画で構成された映像)
  • 60 Hz(1秒間に60枚の連続した静止画で構成された映像)
  • 75 Hz(1秒間に75枚の連続した静止画で構成された映像)
  • 120 Hz(1秒間に120枚の連続した静止画で構成された映像)
  • 144 Hz(1秒間に144枚の連続した静止画で構成された映像)
  • 240 Hz(1秒間に240枚の連続した静止画で構成された映像)

PCモニターにその「解像度」「リフレッシュレート」の映像を表示するにあたり、必要となる帯域幅が異なります。
より繊細な、より滑らかな映像を求める場合、より多くの情報量をケーブルによって伝送する必要があります。
PC(GPUで処理)→ ケーブル(伝送) → PCモニター(表示)

使用するGPU・PCモニターの性能(対応する規格)を確認し、それに見合った帯域幅を持つケーブルを選びましょう。ケーブルによって、帯域幅が異なります。

8ビットの色深度における解像度・リフレッシュレート別の必要帯域幅(Gbps)の表

以下の表は、8ビットの色深度における解像度・リフレッシュレート別の必要帯域幅(Gbps)の参考値です。ケーブルに求める帯域幅には、多少の余裕を持たせた方が無難でしょう。

公式(Intel):帯域幅を使用して最適なビデオ出力を決定する方法
参考:HDMI規格と対応してるリフレッシュレートを解説:HDMIで144Hzは映る?

リフレッシュレート24 Hz60 Hz120 Hz144 Hz
HD0.661.663.323.98
フルHD1.493.737.468.96
WQHD2.656.6413.2715.93
4K5.9714.9329.8635.83
8ビットの色深度における解像度・リフレッシュレート別の必要帯域幅(Gbps)
※参考値

色深度(bit深度)は、1ピクセルあたりのデータ量のことです。

8bitの場合・・・2の8乗
・RGBそれぞれ各色の階調数:256階調(256通りの色パターンの情報量)
・全体の色数(フルカラーの理論値):約1,678万色
 R:256 × G:256 × B:256=約1,678万色
10bitの場合・・・2の10乗
・RGBそれぞれ各色の階調数:1,024階調(1,024通りの色パターンの情報量)
・全体の色数(フルカラーの理論値):約10億7,374万色
 R:1,024 × G:1,024 × B:1,024=約10億7,374万色

色深度に関する詳しい内容は、以下の記事をご覧ください。

クリエイター向けPCモニターおすすめ3選(主に3DCG制作)「色深度」「色域」「HDR」とは

リフレッシュレートとは:PCモニターで1秒間に更新する回数(映像の滑らかさ)

「フレームレート(fps)」と「リフレッシュレート(Hz)」とは、意味が異なります。

参考:フレームレートとは?高いほど良いわけではない理由と注意点
YouTube:格ゲーにハイスペックモニターは必要!? モニターの仕組み解説&「ききリフレッシュレート」で違いが分かるか検証!【格ゲー研究室 #4】
YouTube:NVIDIA GeForce による 高フレームレート 検証 – 『CS:GO』をスローモーションで比較

フレームレート(fps:frames per second)・・・PC側の処理
GPUで処理した映像が、1秒間に画面を更新する回数のことです。
・数値が大きい・・・滑らかな映像(ぬるぬる)
・数値が小さい・・・粗い映像(カクカク)

リフレッシュレート(Hz:ヘルツ)・・・PCモニター側の処理
GPUで処理され、ケーブルを通して伝送されてきた映像を、PCモニターで1秒間に更新する回数のことです。
・数値が大きい・・・滑らかな映像(ぬるぬる)
・数値が小さい・・・粗い映像(カクカク)

映像制作時に設定するフレームレート/PCモニターに求めるリフレッシュレート

以下は、各コンテンツの一般的なフレームレートです。

  • TVアニメ・実写映画:24fps
  • テレビ放送:29.97fps
  • Youtube:24〜60fps
  • ゲーム:60fps~240fps

クリエイターとして映像制作する場合、設定するフレームレートはメディアごとに違います。
よってPCモニターに求めるリフレッシュレートも、クリエイターによって異なります。

YouTube:ゼロから始めるMAYAアニメーション 第1回:fps比較

カメラで撮影した動画を、スローモーションにしたい場合

カメラで撮影した映像素材をそのままのフレームレートで編集すると、カクカクしたスローモーション映像になります。
よってカメラ撮影の段階で、高フレームレートである必要があります。高フレームレートで撮影した素材を使用すると、編集でスローモーションした際に滑らかな映像となります。

fpsの数値が大きい=データ容量が大きい(回線の負担、編集・書き出しが遅い、再生が重い)

「fpsの数値が大きい」ということは「データ容量が大きい」ことを意味します。よって以下のデメリットが生じます。

  1. ネットワーク回線に負担がかかる
  2. 編集作業・書き出しに時間を要する
  3. 動画再生がスムーズに行われない場合がある

fps・Hzには、以下の傾向(相対的な違い)があります。

  • fps・Hzの数値が大きい
    滑らかな映像、GPU・PCモニターの負荷が大きい、消費電力(電気代)が高い
  • fps・Hzの数値が小さい
    粗い映像、GPU・PCモニターの負荷が小さい、消費電力(電気代)が低い

リフレッシュレートの性能を100%引き出す条件4つ

リフレッシュレートの性能を100%引き出す条件は、主に4つです。

  1. 「fps」「Hz」両方の数値が同等
    →グラフィックボード(GPU)の「fps」、PCモニターの「Hz」を確認
  2. 再生する映像ファイル・プレイするPCゲームのfpsが、GPUのfps、PCモニターのHzと同等以上である
    →ディスプレイに映し出す映像ファイルのfpsを確認
    →プレイするPCゲームの設定からfpsを確認
  3. GPUとPCモニターとを繋ぐケーブルの帯域幅が、GPUで処理した映像のフレームレートを全てカバーできる
    →GPUとPCモニターの仕様を確認して、最適な規格のケーブルを買えばOK
    →仕様確認が面倒な場合は、新規格のケーブルを買えばOK
    ※高リフレッシュレートの滑らかな映像を映したい場合は、帯域幅の大きい新しい規格の「HDMI」「DisplayPort」のケーブルが適しています。
  4. PCモニターでリフレッシュレートの設定を行う
    →PCでリフレッシュレートの変更を行えばOK

    参考:画面のリフレッシュレートを確認 / 変更する方法
    YouTube:【サルでもわかる】リフレッシュレートの設定方法を解説!ゲーミングモニターを買ったら一番最初にやらないと144Hzや240Hzにならない!?

「フレームレート(GPUの処理)」と「リフレッシュレート(PCモニターの処理)」との数値例

  • フレームレート(GPUの処理)・・・fps
  • リフレッシュレート(PCモニターの処理)・・・Hz

参考:液晶ディスプレイのリフレッシュレートとフレームレートについて

例1:△)フレームレートの値が大きい

・フレームレート・・・240fps
・リフレッシュレート・・・60Hz

・PCモニターに映し出される映像・・・60Hz(1秒間に60回の画面更新)

例2:△)リフレッシュレートの値が大きい

・フレームレート・・・60fps
・リフレッシュレート・・・240Hz

・PCモニターに映し出される映像・・・60Hz(1秒間に60回の画面更新)

例3:◯)フレームレートとリフレッシュレートとの値が同じ

・フレームレート・・・240fps
・リフレッシュレート・・・240Hz

・PCモニターに映し出される映像・・・240Hz(1秒間に240回の画面更新)

HDMI:PC画面を外部モニターに映せる映像出力の代表的な端子

HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子とは:
形状:台形型
出力:映像&音声

多くの機器で採用されている映像出力の端子(音声出力可能)で、広く普及しています。PC(ノート、デスクトップ)と外部モニターとを繋ぐ場合は、基本的にHDMIで問題ありません。
また最新のHDMIは、DisplayPort(DP)のように高解像度、高リフレッシュレートへ対応しています。

HDMIのタイプ5種類(形状やサイズが異なる)

HDMIで主に使用されるのは、タイプAタイプCタイプDです。
PCとモニターを繋ぐ場合はタイプAを利用します。両方の端子がタイプAのHDMIケーブルを購入しましょう。それぞれの端子で違うタイプのHDMIケーブルも存在します。
タイプBとタイプEは、ほどんど使用されません。

参考:【HDMI】HDMIケーブルのタイプA、C、Dとは何のことですか?

タイプA:←基本的にこれを使用
一般的なコネクタを用いたHDMIケーブルです。
PCとモニターを繋ぐ際に使用されます。

タイプC
HDMI-miniと呼ばれるコネクタを用いたタイプAより小さいケーブルです。
デジタルビデオカメラやモバイルモニターなどで多く使用されます。
※USB Type-Cとは別物です。

タイプD
HDMI-microと呼ばれるコネクタを用いたタイプCより小さいケーブルです。
スマートフォンやタブレットなどで多く使用されます。
マイクロUSBとは別物です。

各解像度における、HDMI規格の最大リフレッシュレート

HDMI規格ごとに、帯域幅(1秒間のデータ転送量)は異なります。
帯域幅によって、カバーできる解像度(フルHD/WQHD/4K/5K/8K)ごとの最大リフレッシュレートは異なります。

表を見るうえでの、前提知識を列挙します。

  • 高解像度になるほど情報量は増えるため、PCモニターで表示される映像のリフレッシュレートは落ちる
  • 高リフレッシュレートになるほど情報量は増えるため、より広い帯域幅(データ転送量/秒)が求められる
  • 帯域幅が広いHDMIケーブルほど、高解像度(より繊細)・高リフレッシュレート(より滑らか)に対応する
  • 新規格のHDMIケーブルほど、帯域幅は広い
  • HDMIケーブルの規格に、グラフィックボード(GPU)とPCモニターとが対応している必要がある

Wikipedia:HDMI/解像度・リフレッシュレート
参考:HDMI規格と対応してるリフレッシュレートを解説:HDMIで144Hzは映る?
公式(Intel):帯域幅を使用して最適なビデオ出力を決定する方法
↑:解像度・リフレッシュレート別の必要帯域幅(その解像度・リフレッシュレートで必要となる帯域幅)

HDMI規格
(バージョン)
1.0 – 1.2a
「スタンダード」
1.3 – 1.4b
「ハイスピード」
2.0 – 2.0b
「プレミアムハイスピード」
2.1
「ウルトラハイスピード」
ケーブルの
最大仕様帯域幅
4.95Gbps10.2Gbps18Gbps48Gbps
ケーブルの
最大有効帯域幅
3.96Gbps8.16Gbps14.4Gbps42.6Gbps
フルHD
(1920×1080)
60Hz144Hz
240Hz(4:2:0)
240Hz240Hz
WQHD
(2560×1440)
30Hz75Hz
120Hz(4:2:0)
144Hz
240Hz(4:2:0)
240Hz
4K
(3840×2160)
不可30Hz
60Hz(4:2:0)
60Hz
120Hz(4:2:0)
120Hz
240Hz(DSC)
5K
(5120×2880)
不可30Hz(4:2:2)30Hz
60Hz(4:2:0)
60Hz
120Hz(DSC)
8K
(7680×4320)
不可不可不可
30Hz(4:2:0)
30Hz
60~120Hz(DSC)
10K
(10240×5760)
不可不可不可30~60Hz(DSC)
AmazonリンクHDMI 1.2HDMI 1.4HDMI 2.0HDMI 2.1
各解像度における、HDMI規格の最大リフレッシュレート(参考値)

「カラーサンプリング方式」の比率

  • 4:4:4 = 100%(合計値:12)
  • 4:2:2 = 67%(合計値:8)
  • 4:2:0 = 50%(合計値:6)

3つの比率は以下を示します。
「輝度(Y)」:「色差青(Cb)」:「色差赤(Cr)」=情報量(%)
帯域幅不足により全てのデータを転送できない場合は、比率を減らして(画質劣化)転送できるようにします。

DSC(Display Stream Compression)
現在の帯域幅では足りない映像を圧縮し伝送することで、高リフレッシュレートを実現する技術。圧縮しているとはいえ、目視では差が分からないほどの品質です。DSC使用時はノーマルよりも遅延が発生することがあります。

参考:VESA DSC(Display Stream Compression)の解説
参考:VESA DISPLAY COMPRESSION CODECS

購入の際は、各ケーブルの帯域幅、最大解像度、解像度に伴うリフレッシュレート、使用者のレビューを確認しましょう。
格安ケーブルの場合、帯域幅が通常より狭いことがあります。帯域幅が狭いと、十分なリフレッシュレートが期待できません。各ケーブルの仕様をよく確認してください。

おすすめのHDMIケーブル

HDMI規格のライセンス認証には金銭が発生します。よって低価格のHDMIケーブルの中には、規格の認証を取っていないものもあります(規格が未記入)。
基本的には規格が記載されたものを購入する方が、安心感があるためおすすめです。

映像クリエイター向けのHDMIケーブルのスペックは、以下の通りです。

YouTube:「HDMI2.1」表記に注意!? 迷ったときのHDMIケーブルの選び方

  • タイプ:タイプA(PCとモニターを繋ぐ)
  • 規格(バージョン):HDMI2.1「ウルトラハイスピード」
  • 長さ:2~3m

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DisplayPort(DP):高解像度(4K・8K)、高リフレッシュレート(240Hz)への対応が進んだ端子

DisplayPort(ディスプレイポート/DP)端子とは:
形状:角に切りかけが1つある
出力:映像&音声

高解像度(4K・8K)、高リフレッシュレート(240Hz)への対応が進んだ端子として認知されています。
データ通信の方法がHDMIよりも優れると言われており、競技性の高いPCゲームにおすすめです。DisplayPort(DP)は、基本的にデスクトップPCにのみ搭載されます。

「DisplayPort(デスクトップPC)」か「Mini DisplayPort(ノートPC)」かの選択

使用するPC・PCモニターの仕様を事前に確認してから、「DisplayPort」か「Mini DisplayPort」かを選択してください。
基本的には、デスクトップPCかノートPCかで選択が変わります。

  1. デスクトップPC - PCモニター:DisplayPort
    Amazonリンク>DisplayPort
  2. ノートPC - PCモニター:Mini DisplayPort
    Amazonリンク>Mini DisplayPort

Macを利用している人の場合、パソコン側の端子が「Mini DisplayPort」になっていることも多いです。

DPの認証と準拠との違い

DisplayPort(DP)は、標準化団体であるVESA(Video Electronics Standards Association)によって策定されています。

参考:DisplayPortケーブルの選び方

DPケーブルの種類認証準拠
VESAの認証試験試験に合格して認証を受けている認証を受けていない
価格認証取得にコストがかかっており、
高価格
認証取得にコストがかかっておらず、
低価格
形状、寸法規格内規格外の可能性がある
DisplayPortケーブルの「認証」「準拠」による違い

「認証」「準拠」どちらであっても、グラフィックボード・PCモニターとの相性問題で不具合が発生することはあります。DisplayPortケーブルの「認証」「準拠」どちらを選ぶかは、好みによります。

DPの注意点「電源オフ問題」「コネクタ部分を押しながら引き抜く」「ポートの種類を確認」

以下はDisplayPort(DP)を使用するにあたって、知っておきたい点です。

  1. DPのデメリット「電源オフ問題(スリープからの復帰時、ウィンドウ・アイコンの配置が勝手にかわる)」
  2. DPをポートから抜く際は、コネクタ部分を押しながら(力任せNG)
  3. グラボ、PCモニターのポートを確認(HDMI or DisplayPort)

DPのデメリット「電源オフ問題(スリープからの復帰時、ウィンドウ・アイコンの配置が勝手にかわる)」

DisplayPortケーブルには「電源オフ問題」と呼ばれる現象があります。
スリープからの復帰時、ウィンドウ・アイコンの配置が勝手にかわってしまう不具合です。大きな問題ではないですが、地味にストレスとなります。
※「電源オフ問題」は、100%発生するわけではありません。

参考:HDMIとDisplayPort どっちが良い?→迷ったらHDMIがいいよ
参考:Displayportは電源が切れるとおかしくなるので使えない【Displayport電源オフ問題】
参考:スリープ復帰時にウィンドウやアイコンを正しく整列「同人ハード」を衝動買い

PCモニターが電源オフになった際の挙動

  • DisplayPort・・・PCとの接続が切れる
  • HDMI・・・PCとの接続は継続

DPをポートから抜く際は、コネクタ部分を押しながら(力任せNG)

DisplayPortケーブルによっては、ポートに接続したら簡単に抜けないよう、ラッチ(留め具、爪)が付いています。
ポートに接続した状態から引き抜く場合は、コネクタ部分を押しながら引き抜きます。力まかせに抜かないよう、気をつけましょう。

参考:「 DisplayPort ケーブル 」 の取り外し方 [ 抜き方 / 引き抜き方 / ディスプレイポート / DP ]
参考:ディスプレイポートケーブルの抜き方

グラボ、PCモニターのポートを確認(HDMI or DisplayPort)

機器にポートを搭載する際には、ライセンス料が絡んでくるようです。

  • HDMI・・・ライセンス料が比較的高額
  • DisplayPort・・・ライセンス料が無償または低価格

ライセンス料の理由から、グラフィックボード(GPU)・PCモニターで、「DisplayPort」ポートの採用が多いと推測されます。
ケーブル購入前に、グラフィックボード(GPU)・PCモニターのポート(種類・数)を確認しておきましょう。

Wikipedia:DisplayPort/特徴
参考:HDMIとDisplayPortの違いって?

各解像度における、DP規格の最大リフレッシュレート

HDMI規格ごとに、帯域幅(1秒間のデータ転送量)は異なります。
帯域幅によって、カバーできる解像度(フルHD/WQHD/4K/5K/8K)ごとの最大リフレッシュレートは異なります。

参考:DisplayPort技術解説
Wikipedia:DisplayPort/解像度・リフレッシュレート
↑:解像度・リフレッシュレート別の必要帯域幅(その解像度・リフレッシュレートで必要となる帯域幅)

DisplayPort規格
(バージョン)
1.21.31.42.0(2.1)
ケーブルの
最大仕様帯域幅
21.6Gbps32.4Gbps32.4Gbps80Gbps
ケーブルの
最大有効帯域幅
17.28Gbps25.92Gbps25.92Gbps77.37Gbps
フルHD(1920×1080)240Hz360Hz360Hz
(DSC時:540Hz)
540Hz
WQHD
(2560×1440)
165Hz240Hz240Hz240Hz
4K
(3840×2160)
75Hz120Hz120Hz
(DSC時:144Hz)
144~240Hz
5K
(5120×2880)
30Hz60Hz60Hz
(DSC時:120Hz)
60~120Hz
(一部商品はDSC時:240Hz)
8K
(7680×4320)
不可30Hz30Hz
(DSC時:60Hz)
30~60/Hz
(一部商品はDSC時:120Hz)
購入先DP 1.2DP 1.3DP 1.4DP 2.0
各解像度における、DP規格の最大リフレッシュレート(参考値)

DSC(Display Stream Compression)
現在の帯域幅では足りない映像を圧縮し伝送することで、高リフレッシュレートを実現する技術。圧縮しているとはいえ、目視では差が分からないほどの品質です。DSC使用時はノーマルよりも遅延が発生することがあります。

参考:VESA DSC(Display Stream Compression)の解説
参考:VESA DISPLAY COMPRESSION CODECS

購入の際は、各ケーブルの帯域幅、最大解像度、解像度に伴うリフレッシュレート、使用者のレビューを確認しましょう。
格安ケーブルの場合、帯域幅が通常より狭いことがあります。帯域幅が狭いと、十分なリフレッシュレートが期待できません。各ケーブルの仕様をよく確認してください。

おすすめのDisplayPort(DP)ケーブル

映像クリエイター向けのDisplayPort(DP)を紹介します。スペックは以下の通りです。

  • 規格(バージョン):DisplayPort2.0
  • 長さ:2~3m

Amazonでラインナップを確認する

USB:データ通信の規格(多くのデバイスに採用)

最も使用頻度の高いケーブルです。ノートPCユーザーで、「USB Type-C」を愛用する人も多いです。
今後、多くのデバイスで「USB Type-C」が採用されるでしょう。

USB規格についての知識があれば、高速なデータ通信環境が作れます。

USB Type(端子の形状):USB Type-A / B / B Mini / B Micro / C

USB Type(端子の形状)には以下のような種類があります。

参考:USBケーブルの種類と転送速度
参考:USBケーブルとコネクタの種類と規格を一覧解説 Type-A/B/C、Mini/Micro… etc.
YouTube:ケーブルの種類の違い(USBタイプABC、HDMI、ライトニング等)【音速パソコン教室】

  • USB Type-A:USBメモリ、外付けHDD、マウスの受信機などで採用
  • USB Type-B:プリンター、スキャナーなどで採用
  • USB Type-B Mini USB:デジカメ、モバイルバッテリーなどで採用
  • USB Type-B Micro USB:古いAndroidスマホ・タブレット(USB 2.0)、外付けHDD(USB 3.0)などで採用
  • USB Type-C(現在の主流):近年のノートPC、Androidスマホなど様々なガジェットで採用
  • Lightning:iPhone、iPadなどで採用

「Type-Cケーブル」における3つの機能(高速データ転送/高速充電/ディスプレイ出力)

Type-Cケーブルの各製品は、以下の機能に対応していたり未対応だったりします。

  1. 高速データ転送(USB 4.0:40Gbps)
  2. 高速充電(Power Delivery:高速充電。最大100W以上の電力供給)
  3. ディスプレイ出力(Alternate Mode:DisplayPort、Thunderbolt、HDMIなどの役割を代替する。音声出力可能)

3つの機能に対応・・・
外部モニターに映像を映しながら電力供給を行い、SSDに繋げば高速データ転送も可能。
高価格だが、用途が広くて便利。

一部の機能に対応・・・
例)100Wで充電できるが、外部モニターに出力できない、など。
低価格で、単一の機能に特化して使う。

USBの規格(バージョン):USB 2.0 / 3.0 / 3.1 / 3.2 / 4.0

USBの規格が新しい(数値が大きい)ほど、SSDなどへデータを速く移せます。
規格について考えるのが面倒な場合、最新規格を買っておくのが無難です。
※Gen=Generation(世代)

参考:身近なのに複雑怪奇、USB規格のおさらい【第1回】基礎知識編
YouTube:【必見!】2023年最新版 USBタイプCケーブの選び方! わかりにくいUSB Type-Cケーブルの種類を詳しく説明します

USBは新規格の登場で呼び方が変わるため、混乱の元となっています。
おさえるポイントは以下の通りです。

  • Gen1・・・1レーンあたり5Gbps
  • Gen2・・・1レーンあたり10Gbps
  • Gen3・・・1レーンあたり20Gbps
  • USBは、下位互換性がある
    例:「USB 3.0」のケーブルを「USB 2.0」の端子に挿して使えます。
      →性能の低い「USB 2.0」として機能します。

YouTube:USBの種類を徹底解説!USB4が加わり圧倒的に複雑なUSBをやさしく解きほぐします
参考:USB 3.1 Gen 1、Gen 2、USB 3.2の違い
YouTube:【実は簡単♪】Macの「Thunderbolt4」「USB4」って何が違うの??わかりにくいType-Cの仕様の違いを比較。
参考:Thunderboltとは
参考:【かんたん解説】新規格「USB4」とは?USB従来規格と何が違う?

USBの種類他の呼び方転送速度
USB 1.1なし12Mbps
USB 2.0なし480Mbps
USB 3.0USB 3.1 Gen 1
USB 3.2 Gen 1 × 1
5Gbps
USB 3.1USB 3.1 Gen 2
USB 3.2 Gen 2 × 1
10Gbps
USB 3.2
USB 3.2 Gen 2 × 2
20Gbps
USB 4 Version 1.0
(USB 4 Gen 2 × 2)
なし20Gbps
USB 4 Version 1.0
(USB 4 Gen 3 × 2)
なし40Gbps
USB 4 Version 2.0なし80Gbps
「USB」規格の比較

求める用途に合ったUSBを選ぶべき(充電の例)

少しでも安い「USB Type-C」ケーブルを探す場合、意図的に用途を絞ったアダプタ・ケーブルを選びましょう。

例えば充電用途のみを求めているならば、以下の条件でもOKかもしれません。

  • 充電:「USB PD」対応で100Wの電力供給可能
  • データ転送:「USB 2.0」規格で480 Mbps
  • ディスプレイ出力:非対応

YouTube:USB-CとThunderbolt 3の違いを徹底解説【保存版】

ノートPCを充電する場合、ノートPCが求める充電力のアダプタとUSBケーブルが必要です。
例)ノートPCが求める充電の電力:60W

  • アダプタの出力する電力:60W以上であること
  • USBケーブルの対応する電力:60W以上であること

おすすめ「USB4 Type-C」ケーブル(Thunderbolt 4 対応):高速データ転送 & 高速充電(PD)& ディスプレイ出力 が可能

購入の際は、各ケーブルの帯域幅、最大解像度、解像度に伴うリフレッシュレート、使用者のレビューを確認しましょう。
格安ケーブルの場合、帯域幅が通常より狭いことがあります。帯域幅が狭いと、十分なリフレッシュレートが期待できません。各ケーブルの仕様をよく確認してください。

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Thunderbolt:データ通信の規格(高速データ転送、高速充電、ディスプレイ出力)

「Thunderbolt」を大雑把にいえば、「USB Type-C」の最高グレード版です。
「Thunderbolt」対応のデバイスは、今後増えていくことが予想されます。よって今後、「Thunderbolt」ケーブルを購入していくことも検討してください。

「Thunderbolt」ケーブルと、「USBハブ」もしくは「ドッキングステーション」とを組み合わせることで、PC周りの配線がすっきりします。快適な作業環境づくりにも役立ちます。

YouTube:【Thunderbolt活用】ノートをデスクトップ並に拡張した話【Type-Cドック】

「Thunderbolt」端子とは:3つの機能を備えた「USB Type-C」のこと

AppleとIntelが共同開発した通信規格です。

「Thunderbolt」端子は、基本的に以下3つのことができる「USB Type-C」端子だと思ってください。
「USB Type-C」端子だと、3つのうちどの機能を有するのか分かりづらいところがありました。しかし「Thunderbolt」端子は、3つ全ての機能を原則有します。
※「Thunderbolt 3」以降は、「USB Type-C」と形状が同じです。

  1. 高速データ転送(最大40Gbps以上)
  2. 高速充電(Power Delivery)
  3. ディスプレイ出力(Alternate Mode)

※「Thunderbolt」購入前には、各製品ごとに機能性を確認しましょう。

Thunderboltの機能を100%引き出すには、使用するデバイス(ストレージやPCモニターなど)とケーブルとの両方が「Thunderbolt(高速データ転送、高速充電、ディスプレイ出力)」に対応している必要があります。

参考:「USB Type-C」と「Thunderbolt」って同じもの?よく分かる最新コネクタ解説

  • コネクタに稲妻のマークがある
    Intel公認の「Thunderbolt」です。
    高価格で、機能性に安心感があります。
  • コネクタに稲妻のマークがない
    Intel公認の「Thunderbolt」ではありません。
    低価格で、機能性は基本的に問題ないです。

「Thunderbolt」と「USB Type-C」との組み合わせ

データ転送速度に注目しながら、「PC」「ケーブル」「周辺機器」を組み合わせてください。

YouTube:覚えておこう!今どきのUSBとThunderboltの規格

例1:△)・・・SSDが、相対的に遅い場合

・ノートPC・・・Thunderbolt 4(40Gbps
・ケーブル・・・USB 4(40Gbps出るケーブルの場合)
・SSD・・・USB 3.2 Gen2(10Gbps

結果的なデータ転送速度・・・10Gbps

例2:◯)・・・全デバイスで、同等の速度が出る場合

・ノートPC・・・Thunderbolt 4(40Gbps
・ケーブル・・・USB 4(40Gbps出るケーブルの場合)
・SSD・・・Thunderbolt 3(40Gbps出る場合)

結果的なデータ転送速度・・・40Gbps

ストレージ(HDD・SSD):画像や動画、テキスト、音声など様々なファイル(データ)を保存するための機器です。ストレージの種類には、PC内臓・外付け・オンラインがあります。複数の手段でバックアップしておくと良いでしょう。

SSD・HDDとは?PCパーツのストレージ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

「Thunderbolt 3 / 4」とは(違い・比較)

「Thunderbolt4」は、USB4に準拠して作られています。よって4K解像度×2、あるいは8K解像度×1の映像出力ができます。
また「PCI Express」のデータ転送も可能など、機能面ではUSB4よりも優れています。
※「Thunderbolt4」は「Thunderbolt3」との下位互換性があります。

参考:USBの新規格「USB4」とは?仕様やThunderboltとの違いなどを解説
YouTube:Thunderbolt 4がどれだけすごいか、チェックしてみましょう!

規格USB4Thunderbolt 3Thunderbolt 4
端子の形状USB Type-CUSB Type-CUSB Type-C
最大データ転送速度最大20Gbps
or
最大40Gbps
最大40Gbps最大40Gbps
USB PD
(Power Delivery)
高速電力供給
最大60W (20V/3A)
or
最大100W (20V/5A)
対応 or 未対応
対応時は最大100W (20V/5A)
原則対応
最大100W (20V/5A)
ディスプレイ出力1画面
(解像度指定なし)
4K出力 × 1画面4K出力 × 2画面
or
8K出力 × 1画面
AmazonUSB4Thunderbolt 3Thunderbolt 4
「USB4」「Thunderbolt 3 / 4」の特徴比較

購入の際は、各ケーブルの帯域幅、最大解像度、解像度に伴うリフレッシュレート、使用者のレビューを確認しましょう。
格安ケーブルの場合、帯域幅が通常より狭いことがあります。帯域幅が狭いと、十分なリフレッシュレートが期待できません。各ケーブルの仕様をよく確認してください。

Wi-Fi 6E:周波数帯6GHzの最新無線LAN規格(最も電波干渉を受けにくく通信速度が速い&最も壁や天井などの遮蔽物に弱い)

電線 - 光コンセント -
ー ホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター) - ノートPC

無線LANの規格は、ホームゲートウェイ(Wi-Fiルーター)からノートPC(スマホなども含む)までの区間における通信です。

つまり無線LANは、自宅にひくインターネット(光回線)の通信速度以上のスピードを出すことはできません。

YouTube:Wi-Fi6E対応フラッグシップルーターのリアル(バッファロー/WXR-11000XE12)

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無線LAN規格(Wi-Fi 4 / 5 / 6 / 6E)の「最大通信速度」「周波数帯」

無線LAN規格には下位互換性があるため、理解が難しい場合は最も新しい無線LAN規格の製品(ノートPC、ルーター)を選んでおけば問題ありません。
つまり、Wi-Fi 6Eに対応した製品ならば、Wi-Fi 4.5.6でも通信できます。

参考:Wi-Fiルーターの2.4GHzと5GHz、6GHzの違いはなに?それぞれの周波数の特徴やメリット・デメリットまとめ

Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)のポイント

  • Wi-Fi 6Eを利用するには、Wi-Fi 6Eに対応したノートPCとルーターとが必要
  • Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6の拡張であり、次世代(Wi-Fi 7)の無線LAN規格ではない
    ※Extended=拡張。
名称(無線LAN規格)最大通信速度周波数帯Amazonリンク
(ルーター)
Wi-Fi 4(IEEE 802.11n)600Mbps2.4GHz・5GHzwi-fi 4 ルーター
Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)6.9Gbps5GHzwi-fi 5 ルーター
Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)9.6Gbps2.4GHz・5GHzwi-fi 6 ルーター
Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)9.6Gbps2.4GHz・5GHz・6GHzwi-fi 6e ルーター
無線LAN規格(Wi-Fi 4 / 5 / 6 / 6E)の「最大通信速度」「周波数帯」

Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)では、「6GHz」という新しい高速道路が追加されます。さらに道幅も広いため、大きな荷物(大容量のデータ)を運ぶトラックが渋滞することなく走りやすいという特徴があります。

理論値最大通信速度が同じでも、通る高速道路が異なると実行速度が変わります。理由は、電波干渉が発生するためです。近年は自宅でWi-Fiを利用することが増えたため、周辺のWi-Fi電波で干渉します。また「2.4GHz」は電子レンジやBluetooth、トランシーバーと干渉します。「5GHz」は、レーダーと干渉します。

Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)のみ使用できる新しい高速道路「6GHz」ならば、複数端末での同時通信でも、安定性が高いと見込めます。ですが「6GHz」は壁や天井などの遮蔽物に弱いため、ルーターのある部屋を飛び越えて、家中で快適に通信できるわけではありません。

6Ghz/5Ghz/2.4Ghz

通信速度「速さ」:速い 6Ghz > 5Ghz > 2.4Ghz 遅い
遮蔽物「広さ」 :強い 2.4Ghz > 5Ghz > 6Ghz 弱い

周波数帯(2.4Ghz / 5Ghz / 6Ghz)ごとのメリット・デメリット

周波数には、それぞれ以下のような特徴があるため、使い分けることが肝要です。
どの周波数帯でも電波干渉(電波同士がぶつかって一時的に機器が使用できなくなる)のリスクはあります。

参考:Wi-Fi6Eとは?Wi-Fi6との違い メリット・デメリットを解説

周波数帯メリットデメリット
2.4Ghz壁や天井などの遮蔽物に強い電波の干渉を受けやすい
通信速度が遅め
5Ghz電波の干渉を受けにくい
通信速度が速め
壁や天井などの遮蔽物に弱い
6Ghz最も電波の干渉を受けにくい
通信速度が速め
最も壁や天井などの遮蔽物に弱い
周波数帯(2.4Ghz / 5Ghz / 6Ghz)ごとのメリット・デメリット

Orbi 9 AXE11000 クアッドバンドメッシュ WiFi 6E 10ギガポート 搭載 3台セット <ホワイト>

「Orbi 9」は次世代の「Wi-Fi 6E」にいち早く対応した、ハイエンドなルーターです。最強のWi-Fi環境を構築したいなら投資する価値があります。

YouTube:【これはすごい】NETGEAR「Orbi WiFi 6E AXE11000」の高速ぶりに脱帽です。Wi-Fi 6Eを速効でレビューします

最先端のWi-Fiメッシュシステム
ルーターとサテライトとがペアになっておりSSIDを使い分けなくてよいため、接続デバイスがシームレスに移動可能です。
クアッドバンド
6GHz帯を含む4つの周波数帯を利用可能。
バックホール対応
ルーターとサテライトとの間で中継専用のバンド(周波数帯)を作り通信を安定させます。
残りの3つの周波数帯を子機との通信に使えるため、沢山繋げても遅くならず家族全員が同時に高速WiFiをお楽しみいただけます。
高速通信「10G WANポート搭載」
10G光インターネット回線を活用できます。
環境次第ですが、10台のデバイスでYouTubeの4K動画を同時再生してみても映像が途切れません。
8KやVRなど、これから進化するインターネット環境に備えましょう。
サテライト
「ルーターとサテライト2台の合計3台で836㎡の範囲にメッシュWiFiを構築」
オフィスビルでサテライトを増設した実験。親機のみだと約28m離れた場所では200Mbpsまで落ち込み、さらに扉を隔てた部屋では40Mbpsまで低下しました。
そこでサテライトを設置すると、28m地点は690Mbpsと劇的に改善。さらに室内では800Mbpsを記録しています。
つまり、一般的な一戸建ては余裕でカバーします。
NETGEAR Armorの高度なサイバーセキュリティ
NETGEAR Armorサイバーセキュリティは、ご自宅や外出先でのオンライン脅威からネットワークとプライベートデータを保護します。1つのサブスクリプションで、スマートフォンやノートPCからサーモスタットやセキュリティカメラまで、接続済みのデバイスを無制限に保護できます。
セットアップも簡単
3ステップで簡単セットアップ。電源を入れたら、アプリの指示に従ってタップするだけ。セットアップにPCは不要です。
便利なOrbiアプリ
設定の確認や変更もOrbiアプリから簡単。NETGEAR Armorのセキュリティ設定もアプリで管理できます。

公式:Orbi 9 AXE11000 クアッドバンドメッシュ WiFi 6E 10ギガポート 搭載 3台セット <ホワイト>
参考:いま最強のネット環境!日本初Wi-Fi 6E×クアッドバンドのメッシュWi-Fi「Orbi 9」に驚いた

無線LAN802.11ax/ac/n/a/b/g クアッドバンド対応
最大 4804Mbps + 2402Mbps + 2402Mbps + 1147Mbps
有線LAN
(ルーター)
10G WANポート
2.5G LANポート
ギガLANポート×3
有線LAN
(サテライト)
2.5G LANポート
ギガLANポート×3
同梱内容Orbi WiFi 6E ルーター( RBRE960 )
Orbi WiFi 6E サテライト ( RBSE960 )×2
LANケーブル
電源アダプター×3
インストールガイド
本体寸法211(H) x 168(W) x 64(D) mm
本体重量1.36kg (1ユニット)

WANとLAN

WAN(Wide Area Network:ワイドエリアネットワーク):広い範囲のネットワーク
WANを引くには電気通信事業者という総務省管轄の資格が必要で、NTTグループ、KDDIグループ、ソフトバンクグループ、楽天グループなどが挙げられます。
一般ユーザーは、プロバイダー契約をすることでWANへのアクセスができます。
「基地局」~「ルーター」

LAN(Local Area Network:ローカルエリアネットワーク):限られた範囲のネットワーク
ネットワークの構築は、自分で行います。電波が安定しない場合は、有線接続を利用します。
「ルーター」~「ノートPC」「スマホ」
「パソコン」~「プリンター」

Bluetooth:周波数帯2.4GHzの無線通信(無線マウス、無線キーボード、無線スピーカー、無線イヤホンなどで主に使用される)

Bluetooth対応のマウスやキーボードなどをノートPCに繋ぎたい場合、ノートPCがBluetoothに対応している必要があります。

参考:『Bluetooth』ってなに? Wi-Fiとの違いは? 接続方法や便利な使い方を徹底解説

  • NG(Bluetooth利用不可)・・・
    デバイス側(無線マウスや無線キーボードなど)かノートPC側かのどちらか一方しかBluetoothに対応していない
  • OK(Bluetooth利用可能)・・・
    デバイス側(無線マウスや無線キーボードなど)とノートPC側との両方がBluetoothに対応している

基本的にほとんどのノートPCにBluetoothは搭載されています(デスクトップPCは基本的にBluetooth未搭載)が、購入前に仕様を確認しましょう。
とはいえ、BluetoothがノートPC(デスクトップPC)に搭載されていなくてもBluetoothは簡単に増設できます。

マウスやキーボードなど各種製品に対応した「Bluetooth-USBアダプタ」をノートPC(デスクトップPC)のUSB端子に差し込みペアリング(受信側と送信側とでBluetoothをオンにして繋ぐ)すればBluetoothは利用可能になります。
※Bluetoothの周波数帯は2.4GHzで、電子レンジなどと電波干渉の恐れがあります。

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「Bluetooth」と「Wi-Fi」の違い・使い分け

「Bluetooth」も「Wi-Fi」も、無線(ワイヤレス)通信の規格のひとつです。

Bluetooth とは:機器同士を接続
Bluetooth対応機器同士で無線接続(ペアリング)し、近距離でデータのやりとりをします。
Bluetoothの主な規格名は「IEEE 802.15.1」です。

・スマートフォン - イヤフォン、スピーカー
・パソコン・ノートPC - キーボード、マウス
Wi-Fi とは:インターネットに接続
「Wi-Fiルーター」や「Wi-Fiスポット」などに、対応機器(ノートパソコン、スマートフォン、タブレットなど)を無線接続して利用します。
インターネットやメールなどが使えるようになります。

スマートフォンは通常モバイル回線「4G(LTE)」「5G」でインターネットに接続します。ですが「Wi-Fi」を使えば、データ通信量を消費せずに高速通信できます。
規格BluetoothWi-Fi
主なデバイス・無線マウス
・無線キーボード
・無線ヘッドホン
・無線イヤホン
・無線スピーカー
・ルーター
・ノートPC
・デスクトップPC
消費電力小さい(電気代が安い)
無線イヤホンなど充電して使用するデバイスでも、長時間使用できる
大きい(電気代が高い)
ルーターはコンセントで繋いでおり常に電力が流れている状態のため、消費電力が大きくて問題ない
通信速度遅い
(重たい動画は見れないため、ノートPCは不向き)
速い
(重たい動画も見れるため、ノートPCは向いている)
通信距離基本的には短い
(製品による)
class1=100m
class2=10m(主流)
class3=1m
長い
(約50~100m)
セキュリティ弱い強い

Bluetoothのプロファイル(機能の種類ごとに通信方式を定めたもの)

Bluetoothは、基本的に同じ種類の製品を同時接続できません。

例:✖)音楽を聴くという意味で同じ種類(=プロファイルが同じ状態)にグループされる
以下の場合、どちらか片方の製品しかBluetooth接続できません。

  • 無線イヤホン or 無線ヘッドホン
  • 無線イヤホン or 無線スピーカー

例:◯)違う種類(=プロファイルが異なる状態)のため、同時接続できる

  • 無線イヤホン and 無線プリンター
  • 無線イヤホン and 無線マウス

製品のプロファイルは、メーカーの公式サイトや取り扱い説明書などに記載されています。

参考:Bluetoothプロファイルの一覧

プロファイル役割
ANP電話やメールの着信を通知
AVRCPAV(Audio Visual)機器(映像と音声とを同時に視聴できる電子機器)をリモコン操作
A2DPヘッドホンやスピーカーに音声データを伝送
BPPプリンタへのデータ転送
FTPパソコン同士のデータ転送
HFPハンズフリーで通話
HIDマウスやキーボードなどの入力機器と接続
HSPヘッドセットなどと音声データの入出力
OPPスマホ間でのデータやりとり

マルチペアリング/マルチポイント/デュアルBluetooth

以下3つの用語は、意味が異なります。
YouTube:Bluetooth マルチポイント・マルチペアリングの違いについて!!WF-1000XM4・LinkBuds S

  1. マルチペアリング:複数接続
    (例:イヤホン – スマホ/ノートPC/タブレット/スマートウォッチ・・・使用は常に1つ)
  2. マルチポイント:同時接続
    (例:イヤホン – スマホ/ノートPC・・・電話しながら動画視聴が可能)
  3. デュアルBluetooth:同じプロファイルの同時接続(自身に用途がない場合は、気にしなくてOK)
    (例:イヤホンA/イヤホンB – ノートPC)

マルチペアリング:複数接続

例:イヤホン – スマホ/ノートPC/タブレット/スマートウォッチ・・・使用は常に1つ

1台のBluetooth機器に、複数のデバイスを登録する機能(複数デバイスの同時接続は不可)です。
例えば無線イヤホンをスマホとBluetooth接続している状態を維持しつつ、同じ無線イヤホンをノートPCにもBluetooth接続できます。他にも、タブレット、スマートウォッチなど複数の機器と接続可能。
つまり、マルチペアリング対応製品の場合、デバイスを変更するための解除する手間がなくなります。

ノートPCやスマホ、タブレットなどデバイスを複数持っていたり、家族で1台のBluetoothスピーカーを共用したい場合に有用です。
ただ、マルチペアリングできる台数は製品ごとに決まっており、上限を超えた場合は、登録した日時が古いデバイスからペアリングが解除されます。

従来のマルチペアリング非対応製品のBluetooth機器はデバイスを1台しか記憶できないため、デバイスを切り替えるときはペアリングをやり直す必要がありました。

マルチポイント:同時接続

例:イヤホン – スマホ/ノートPC・・・電話しながら動画視聴が可能

1台のBluetooth機器にマルチペアリングした複数のデバイスを、同時接続できる機能です。
例えばノートPCで動画を見ていて、Bluetooth接続された無線イヤホンを使用しているとします。このとき無線イヤホンがBluetooth接続されたスマホの電話が鳴った場合、スマホの電話に出てもマルチポイント非対応だと無線イヤホンは機能しません。

ですがマルチポイント対応の無線イヤホンだと、デバイスが複数接続された状態でも同時使用できます。
つまりマルチポイント対応の無線イヤホンなら、ノートPCの動画を見て無線イヤホンで音声を聞ける状態で、スマホの電話に出て相手の声を無線イヤホンから聴くことができます。
また電話番号の異なるスマホを仕事用と個人用とで使い分けている人は、1つのBluetoothイヤホンに2台のスマホを同時接続することで、どちらのスマホに着信があってもBluetoothイヤホンで対応できます。

マルチポイントで同時接続できる台数も製品ごとに決まっています。マルチペアリングの上限よりも少なく設定されていることが多いため、製品購入時には仕様を確認しましょう。
デメリットは、同時接続する機器が多いほどBluetooth接続が不安定になりやすいことです。

デュアルBluetooth:同じプロファイルの同時接続(自身に用途がない場合は、気にしなくてOK)

例:イヤホンA/イヤホンB – ノートPC

前提として、無線イヤホンと無線キーボードなど、異なるプロファイルの組み合わせならデュアルBluetoothでなくても同時に使えます。ですが同じプロファイルのBluetooth機器は、原則として同時使用できません。無線ヘッドホンと無線スピーカー、スマートウォッチとカーナビは、いずれも同じプロファイルのBluetooth機器のため、1つのデバイスで同時使用不可です。

同じプロファイルのBluetooth機器を同時に使用するニーズに応えたのが、デュアルBluetootです。デュアルBluetoothはデバイス(無線ヘッドホンや無線スピーカーなど)に2つのBluetoothチップを内蔵しているため、同じプロファイルのBluetooth機器でも同時に使用できます。
※デュアルBluetootを使用するには、デュアルBluetoothに対応したデバイス(無線ヘッドホンや無線スピーカーなど)であることが必要です。

デュアルBluetoothなら、例えば以下のようなことが可能です。

  • 無線ヘッドホンで通話しながら無線スピーカーでBGMを流す
  • 2種類の無線イヤホンを同時に使用して音質を聴き比べる
  • Bluetoothでペアリングした2台の無線スピーカーに同時に曲を流す

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