3DCG制作のおすすめデスクトップPC(BTO/自作)3選【Cinema 4D初心者/中級者/上級者】

3DCG制作のおすすめデスクトップPC(BTO/自作)3選【Cinema 4D初心者/中級者/上級者】

3DCG制作ソフト(Cinema 4Dなど)を快適に動作するには、各ソフトが推奨する以上のスペックを備えたパソコンが必要です。
一般的にクリエイター向けのデスクトップパソコンは「BTOパソコン」か「自作パソコン」で用意します。

「BTOパソコン」でも、自分の用途に合ったPCパーツで構成するのが望ましいです。とはいえ、自分に合うPCを選ぶのが難しい、面倒という場合には、以下のBTOパソコンがおすすめです。

コンパクトで省スペースな機動性を重視する人は、以下の記事で3DCG制作向けのノートPCを紹介しています。

「自作パソコン」VS「BTOパソコン」メリットとデメリット

3DCG制作ソフトを利用する場合、パソコンには一定のスペックが求められます

自作パソコン(安い)・BTOパソコン(高コスパ)・家電量販店のパソコン(即利用可能)を比較

3DCG制作ソフトを利用する場合は、自作パソコンかBTOパソコンを選んでください。家電量販店でパソコンを購入すると、コストパフォーマンスが悪いです。

自作パソコンとは:自分でパーツを集めて組み立てたパソコン
必要なパーツをAmazonなどで購入し、自分で組み立てたパソコンのことです。OSやドライバのインストール、動作確認も自分で行います
各パーツを選定するための知識がなければ、パーツ同士の相性問題で起動しなかったり本来の性能が発揮されません。
パソコンを組み立てる際はドライバーなどの工具が必要です。
BTO(Build to Order)パソコンとは:パソコンの組み立て代行
受注してから組み立てられたパソコンのことです。
購入者はBTOパソコンメーカーのWebサイトで一定の選択肢からパーツを選び、購入手続きをします。メーカーは受注後に工場でパソコンを組み立て、指定の住所に発送します。
購入者がやることは、各パーツの選択と決済のみです。すべてがWeb上で完結しますが、住まいにPCが届くまで約1~2週間かかります。
家電量販店のパソコンとは:実店舗で見かけるパソコン
家電量販店で販売されている、NECや富士通などといったメーカー製のパソコンです。店頭で実際に触れて確かめることができ、店員からパソコンのアドバイスをもらえます。
値引きやポイントによってお得に購入できる場合もありますが、BTOパソコンや自作パソコンに比べると割高になることが多いです。

家電量販店のパソコン、BTOパソコン、自作パソコンの特徴を比較すると、以下のようになります。

形態自作パソコンBTOパソコン家電量販店のパソコン
価格安い比較的安い高い
パーツの自由度高い
自分で調べてパーツを選ぶ(マザーボード、CPU、メモリなどの相性も確認)
比較的高い
メーカー側の選択肢からパーツを選ぶ(トラブルが発生しづらい組み合わせ)
ない
販売時点で組立済みのPCであり、原則パーツ変更は不可
手間・手間と時間がかかる(調査、選定、組立、動作テスト)・手間と時間がかからない(選定から決済までネット完結)・店舗でPC間のスペックを比較する手間と時間がかかる
PCが使用できるようになるまでの期間長い
(各パーツを購入し、組み立てるまで約2~3週間)
※パーツごとに届く日時が違う
比較的短い
(組み立て済みのPCが届くまで約1~2週間)
※時期やパーツにより届くのが遅れる
短い
(購入した日に使用できる)
※店舗に赴き、組立済みのPCラインナップから選んで購入
メリットパソコンへの理解が深まり、故障しても自分でパーツだけ交換できるようになるトラブルが発生してもBTOパソコンメーカーのサポートに問い合わせできる店舗で店員のアドバイスがもらえ、実際に見たり触ったりしながらパソコンを選べる
デメリット組立時の破損リスク、その他トラブル発生リスクがある安価に提供するためPCケースにデザイン性がないことが多い店舗からPCを持ち帰る際に車が必要となる場合がある
おすすめの人・手間暇がかかっても安くパソコンを用意したい
・パソコンを自分で組み立てたことがある
・手っ取り早く高コスパでパソコンを用意したい
・パソコンを自分で組み立てたことがない
・パソコンを購入してすぐに使用したい
・パソコンが正常に動けば何でもいい

これまで自分でパソコンを組み立てたことがある人、パソコンの知識を身に着けたい人、今後パーツごとに交換をしてみたい人は、自作パソコンをおすすめします。ですが自作パソコンの場合、起動しないなどのトラブルが発生しても基本的には自分で対処することになります。

パソコンパーツの選択、組み立てが不安な方は、BTOパソコンがおすすめです。
BTOパソコンは、一定の選択肢からパーツを選択するだけなので簡単です。また時間と手間を考慮した場合、パソコンを自作したことがない人ほど、BTOパソコンの方がトータルのコストパフォーマンスは良くなります

BTOパソコンメーカーを利用する流れ(やることは各パーツの選択と決済のみ、組み立て済みのPCが納品される)

BTOパソコンメーカーでPCを購入し納品されるまでの流れは、以下の通りです。

1.用途を選択(例:クリエイターPCを選択)
BTOパソコンのメーカーは、Webサイト上で用途別にパソコンのラインナップを用意しています。
・ゲーミングPC
・クリエイターPC
・ビジネスPC
・ディープラーニングPC

2.ラインナップから希望に近いPCを選択(価格とスペックを確認)
用途ごとに複数のパソコンが用意されているので、希望に近いパソコンを選びます。選ぶのが難しい場合は、BTOパソコンメーカーに電話やチャットで相談できます。

3.PCの基本構成をカスタマイズ(各パーツごとに他製品を検討)
選んだパソコンの基本構成を元に、各パーツで上位モデルにしたり、下位モデルに変更します。BTOパソコンメーカーによって、各パーツの選択肢は多かったり少なかったりします。また不要なソフトウェア(例:Microsoft Office)はパソコンにインスト―スしない状態にできるため、余計な出費が発生しません。

4.購入(多くのBTOパソコンメーカーで分割払いが可能)
クレジットカードの場合、基本的に最大24回払いまで対応しています。

5.BTOパソコンメーカー側で、組み立て、動作テストを行い、発送
指定されたパーツを元に、工場で組み立て作業が行われ、動作テストを経た後、約1~2週間後にパソコンが届きます。

6.指定した住所に購入したPCが届く(すぐにPCが使える)
完成したパソコンが届くため、すぐに起動できます。また動作テストが行われているため、トラブルが発生する確率は低いです。
もしトラブルが発生した場合は、購入先のBTOパソコンメーカーのサポートに連絡します。どのBTOパソコンメーカーでも、基本的に1年間は無償保証があり、有償で保証期間を延長できます。

例えば自作パソコンで20万円かかる構成の場合、BTOパソコンで23~25万円で購入できる感覚です。パソコンを組み立ててもらう手間と時間に対して、手数料を支払うと思ってください。セール期間中は、BTOパソコンが自作パソコンと同等の値段になることがあります

BTOパソコンメーカーによっては、3DCG制作ソフトの利用に最適なパーツで構成されたクリエイターPCハイエンドPCを用意しています。メーカーで比較しながら、予算内に収まる最適なスペックのパソコンを探しましょう。

どのパソコンを選べばいいか迷ったら、電話で相談しましょう。「3DCG制作ソフトを利用するにあたって、おすすめのパソコンを教えてほしい」と伝えると最適なモデルを教えてくれます。

おすすめBTOパソコンメーカー8選(3DCG制作者向けに厳選)

BTOパソコンメーカーは20社以上ありますが、Cinema 4Dなど3DCG制作ソフト向きのクリエイターパソコン、ハイエンドなパソコンを扱う会社に限定して紹介します。

各メーカーのラインナップを実際に比較して、予算とスペックに見合ったパソコンを見つけてください。
※仕様が変更されていることもあるため、リンク先の公式サイトからご確認ください。

BTOパソコン
メーカー名
パソコン工房TSUKUMO
ツクモ
Sycom
サイコム
FRONTIER
フロンティア
STORM
ストーム
SEVEN
セブン
ark
アーク
VSPEC
ヴイスペック
ロゴ
運営企業(株)ユニットコム(株)ヤマダデンキ(株)サイコム(株)インバースネット(株)アイティーシー(株)セブンアールジャパン(株)アーク(株)ウィズテック
価格目安
セール時は変動
(4.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(2.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
(2.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(2.0 / 5.0)
分割払い
クレカは基本最大24回払い
※原則手数料発生
対応可能
(最大60回)
対応可能
(最大60回)
対応可能
(最大48回)
対応可能
(最大60回)
対応可能
(最大60回)
対応可能
(最大84回)
対応可能
(最大60回)
対応可能
(最大60回)
ラインナップ数
(クリエイター向けのPC)
(3.0 / 5.0)

クリエイターパソコン
(2.0 / 5.0)

クリエイターPCシリーズ
(3.0 / 5.0)

プロフェッショナル向け
(3.0 / 5.0)

クリエイターPC
(2.0 / 5.0)

クリエイター向けPC
(4.0 / 5.0)

ハイエンドBTOパソコン
(3.0 / 5.0)

クリエイター・ワークステーション
(3.0 / 5.0)

クリエイターPC
カスタマイズ性
(3.0 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
(5.0 / 5.0)
(2.0 / 5.0)
(3.0 / 5.0)
(5.0 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
(4.0 / 5.0)
納期目安
購入画面で確認
※実際は1~2週間程度
翌日到着~3日以上モデルごとに表示される営業日後に出荷カスタマイズページ内に記載されている日数以内に出荷・製品毎に「出荷日の目安」を提示

・翌営業日出荷サービス(1台につき2,200円)
4-5営業日本州:約2営業日
北海道・九州・四国:約3営業日
約7~10日間8営業日
保証無償:1年間
有償:3~4年間
新品:5年間
中古:3年間
無償:1年間
有償:3年間
無償:1年間
有償:3年間
無償:1年間
有償:3年間
無償:1年間
有償:3年間
無償:1年間
有償:3年間
無償:1年間
有償:3年間
サポート
(電話・メール)
平日&土日
24時間対応
平日:
11時~19時
土日・祝:
10時30分~18時30分
平日のみ
10時~12時
13時~17時
平日のみ
10時~19時
平日のみ
10時~11時50分
12時50分~18時
平日のみ
10時~17時
平日&土日
24時間対応
平日のみ
10時~12時40分
13時10分~17時
特徴大手メーカーで、キャンペーン時はポイント還元がお得。ヤマダ電機グループの大手BTOメーカーであり、カスタマイズの幅が広い。カスタマイズ性が高く、製品名の記載も丁寧で、玄人からの支持が多い。ヤマダ電機グループで、セール時は非常に安い。創業20年を超える老舗、パーツの質が高いわりに価格が安い。カスタマイズ性が高く、組み合わせ不可のパーツには警告が出る親切なサイト設計。秋葉原の老舗BTOショップでパソコン工房と同じグループ会社、仮想通過で支払い可能。カスタマイズ性と品質が高い分、若干価格設定が高い傾向にある。

クリエイターのパソコン選びで特に見るべきPCパーツ「CPU」「グラボ」「メモリ」「ストレージ」

3DCG制作ソフトを利用するためのPCを準備する際、最低限見ておくべきパーツは主に以下の4つです。各PCパーツの性能が偏りすぎないようにバランスをとることでPC全体のパフォーマンスが向上して、ストレスなく作業できます。

「CPU」「グラボ」「メモリ」「ストレージ」の役割

自分の用途に合った最適なPCパーツで構成されたパソコンを選びましょう。性能が低すぎて作業効率の下がるパソコンや、オーバースペックで無駄なお金を使ってしまわないように注意してください。

  • CPUパソコンの頭脳
    マウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などからデータを受け取り、CPUが制御・演算を行います。
    性能が高いほど、データ処理速度が速くなります。
  • グラボ画像処理専門の頭脳(GPUとも呼ぶ)
    画像を描写するために必要な計算を行う半導体チップがGPUで、GPUをマザーボードに取り付ける状態にしたものがグラフィックボードです。
    性能が高いほど、画像処理速度が速くなります。
  • メモリCPUの作業領域(RAMとも呼ぶ)
    CPUとストレージとの間でやりとりするデータやプログラムを一時的に保存する記憶装置です。
    性能が高いほど、データ処理速度が速くなります。
  • ストレージCPUの作業データを保存しておく引き出し(SSD・HDD)
    パソコンのデータを長期間保管しておくための補助記憶装置です。
    容量が大きいほど、より多くのデータを保存できます。

BTOでPCを準備しようと思っている場合、BTOメーカーが問題ないバランスの取れた構成にしているため、PCの知識があまりなくても問題ありません。

PC周りの必須デバイス「PCモニター」「PCスピーカー」(PCの性能とつりあう製品を選ぶ)

また「3DCG制作用のPC」には、一定スペックの「クリエイター向きPCモニター」が必要です。CPUやグラボの性能(リフレッシュレート、色深度、HDRなど)を最大限生かすためには、生かせるだけの性能を持ったPCモニターを選びましょう。

PCを購入する際は、基本的に「PCスピーカー」も別で一緒に購入します。音に関しては、「PCスピーカー」メーカーが販売するエントリーモデルでも十分に機能します。以下の記事で高コスパなおすすめ「PCスピーカー」を紹介してるので参考にしてください。

パソコンの購入前に3DCG制作ソフト(Cinema 4D)の動作環境を確認

CINEMA 4D 2023 の動作環境

Windows:
Windows 10 Version 1809 移行 – もしくは Windows 11
AVXがサポートされたIntel 64-bit CPU もしくは AMD 64-bit CPU
8GB以上のメモリ(16GB以上推奨)

macOS:
macOS 10.15.7以降
AVXがサポートされたIntelベースの Apple Macintoshもしくは Apple M1/M2パワーの Mac
4GB以上のメモリ(8GB以上推奨)

※Cinema 4Dは、Microsoft Windows・macOSの両方に対応しています。
参考:動作環境

Cinema 4Dを使うことで具体的にどんなものが作れるのか、以下の記事で確認してください。

Cinema 4Dとは&できること3選(作品例あり)3DCG制作ソフトBlender・Maya・3DS MAX・Houdiniとの比較

Cinema 4D(Maxon製品)を最もお得に購入(契約)したい場合は、以下の記事が参考になります。

PCを用意して、PCにCinema 4Dをインストールしたら、次はCinema 4Dの具体的な学習です。以下の記事で、初心者向けに学習手順を紹介しています。

Cinema 4D向けPCにおすすめの「CPU」「グラボ(GPU)」「メモリ」「ストレージ」(初心者/中級者/上級者)

特に重要となるPCパーツのスペックについて、以下の目安を参考にしてください。
実際にBTOメーカーの製品ページを開いた際は、自分の求めるスペックに「メモリ」や「ストレージ」などをカスタマイズしてください。

Cinema 4Dのレベル(初心者/中級者/上級者)別おすすめパソコン構成

初心者向け(ローポリゴン・簡単なアニメーション:軽い作業)20~30万円
初めて3DCG制作に取り組む方は、最初から高性能すぎるパーツ構成にしてもオーバースペックとなります。実際にCinema 4Dを触っていく過程で作業が重たく感じたら上位のパーツに交換したり、PC自体を買い替えればOKです。

CPU:Intel「Core i7-12000番台以上」 AMD「Ryzen 7 7000番台以上」
グラボ(GPU):GeForce RTX 3060以上
メモリ:32GB DDR4-3200以上
1stストレージ「OS、ソフトをインストール」:500GB SSD / NVMe M.2 以上
2ndストレージ「制作中、制作済のCGデータを保存」:1TB HDD / 3.5インチ Serial-ATA

↓:初心者向け「おすすめPC」をチェックする
中級者以上(ハイポリゴン・複雑なアニメーション:重い作業)30~40万円
Cinema 4Dを動作する際、多くの場合は以下のパーツ構成で特に不便を感じないでしょう。ストレスなく、十分に3DCG制作を楽しめます。予算に余裕がある場合のみ、用途に合わせパーツの一部をハイクラスにするとさらに快適です。

CPU:Intel「Core i7-13000番台以上」 AMD「Ryzen 9 5000番台以上」
グラボ(GPU):GeForce RTX 4070以上
メモリ:64GB DDR5-4800以上
1stストレージ「OS、ソフトをインストール」:1TB SSD / NVMe M.2 以上
2ndストレージ「制作中のCGデータを保存」:1TB SSD / NVMe M.2 以上
3rdストレージ「制作済のCGデータを保存」:2TB HDD / 3.5インチ Serial-ATA 以上

↓:中級者向け「おすすめPC」をチェックする
上級者向け(フォトリアル・VFX:非常に重い作業)60万円以上
・フォトリアル:実写のようなCG表現
・VFX(Visual Effects):CG技術と実写を合成した映像
容量の大きいテクスチャのある複雑なシーンでも、レンダリング時間の短縮が期待できます。

CPU:Intel「Core i9-13000番台以上」 AMD「Ryzen 9 7000番台以上」
グラボ(GPU):GeForce RTX 4090以上
メモリ:128GB DDR5-4800以上
1stストレージ「OS、ソフトをインストール」:2TB SSD / NVMe M.2 以上
2ndストレージ「制作中のCGデータを保存」:2TB SSD / NVMe M.2 以上
3rdストレージ「制作済のCGデータを保存」:4TB HDD / 3.5インチ Serial-ATA 以上

↓:上級者向け「おすすめPC」をチェックする

CPUに迷ったら「Intel Core i7/i9 12000番台~13000番台」

「CGWORD」のアンケート結果によると、CGプロダクションの多くが「Intel Core i7/i9 シリーズ」を使用しています。CPU選びに迷う場合は、長年多くのクリエイターが使用してきた実績ある「Intel Core i7/i9 12000番台~13000番台」にするのが無難です。

2022年に行われたアンケート:68%が「Intel Core i7/i9 シリーズ」

参考:国内CG制作環境の定点調査 CGプロダクション制作環境一斉調査2022

アンケート実施概要
調査対象:「CGプロダクション年鑑 2022」掲載企業
調査期間:2022年7月13日(水)~7月20日(水)
調査方法:Webアンケート
回答社数:91社

Q7:GPUは?
・1位(37%):「Intel Core i9 シリーズ」
・2位(31%):「Intel Core i7 シリーズ」
・3位(12%):「AMD Ryzen 9 シリーズ」
・4位(10%):「Intel Xeon シリーズ」
・5位(03%):「AMD Ryzen 7 シリーズ」
・5位(03%):「AMD Threedripper シリーズ」
・5位(03%):その他
※アンケートの構成比は、小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があるようです。

CPU選びのポイントは「グレード」と「世代」です。IntelのCPUにする場合、以下2点に気をつければOKです。
参考:CPUとは?初心者向けに役割・性能・おすすめを解説!(PC用)

  • Core i7~i9:グレード
    グレードは「Core i7」以上であれば、3DCG制作ソフト(Cinema 4D)で十分に機能します。
  • 12000番台~13000番台:第12~13世代
    世代は「12世代」以上であれば、処理性能として優秀な働きをします。

グラフィックボード(GPU)に迷ったら「NVIDIA GeForce」

「CGWORD」のアンケート結果によると、CGプロダクションの多くが「NVIDIA GeForce」を使用しています。グラフィックボード(GPU)選びに迷う場合は、コスパと信頼に優れる「NVIDIA GeForce」にするのが無難です。

2022年に行われたアンケート:77%が「NVIDIA GeForce」

参考:国内CG制作環境の定点調査 CGプロダクション制作環境一斉調査2022

アンケート実施概要
調査対象:「CGプロダクション年鑑 2022」掲載企業
調査期間:2022年7月13日(水)~7月20日(水)
調査方法:Webアンケート
回答社数:91社

Q7:GPUは?
・1位(77%):「NVIDIA GeForce」
・2位(16%):「NVIDIA Quadro」
・3位(02%):その他
・3位(01%):「AMD Radeon」
・3位(01%):「Intel UHDグラフィックス」
・3位(01%):「NVIDIA TITAN」
※アンケートの構成比は、小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があるようです。

グラフィックボード(GPU)に関する知識は、以下の記事を参考にしてください。GPUのメーカーである「NVIDIA」「AMD」「Intel」について取り上げています。GPU業界は、現状「NVIDIA」「AMD」の2強です。

【初心者】SENSE-M06M-127-RBX [Windows 11 Home](ミニタワー / microATX)

Cinema 4D初心者がパソコン選びに迷ったらこれでOK

第12世代インテル Core i7」と「GeForce RTX 3060」搭載ミニタワークリエイターパソコン [SSD搭載]

【スペック】SENSE-M06M-127-RBX [Windows 11 Home]

最初の構成は表の通りです。
「メモリ容量」や「ストレージ容量」などを自由にカスタマイズしてください。

  • おすすめメモリ容量32GB
  • おすすめストレージ容量500GB(M.2)1TB(HDD)
モデル名SENSE-M06M-127-RBX [Windows 11 Home]
OSWindows 11 Home [DSP版]
形状ミニタワー / microATX
CPU型番Core i7-12700
コア数12コア
(2.10GHz 8コア ,1.60GHz 4コア)
スレッド数20スレッド
最大クロック数4.90GHz
CPUクーラートップフロー空冷クーラー
グラフィックス
(グラフィックボード)
GeForce RTX 3060 12GB GDDR6
メモリ規格DDR4-3200 DIMM (PC4-25600)
メモリ容量16GB(8GB×2)
メモリスロット数2
1stストレージ500GB NVMe対応 M.2 SSD
チップセットインテル B660
有線LAN機能1000BASE-T
無線機能非搭載
※無線機能は別途カスタマイズにてオプション選択可能
電源700W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源
外部端子(前面)・ヘッドフォン端子×1
・マイク端子×1
・USB 3.0×2
外部端子(背面)・アナログ6chサウンド(ライン出力×1/ライン入力×1/マイク入力×1)
・USB 3.2-Type-C×1
・USB 3.0×2
・USB 2.0×2
・1000BASE-T LANポート×1
・マザーボード側ディスプレイ出力(DisplayPort×1/HDMI×1)
※グラフィックアクセラレーターの出力端子についてはカスタマイズページ内にてご確認頂けます。
内部端子・M.2×2(Key ID:M/PCIe Gen4 x4 /Type:2260/2280)
・SATA 6Gbps×4
・内部USB 3.0(×4ポート分/20Pin×2)
・内部USB 2.0(×4ポート分/10Pin×2)
主な付属品・電源ケーブル
・各種マニュアル
・保証書
サイズ(約)幅:190mm
奥行:415mm
高さ:357mm
※最大突起物除く
SENSE-M06M-127-RBX [Windows 11 Home] 製品仕様

CPU:インテル Core i7-12700

インテル第12世代の「core i7-12700(無印=通常版:末尾にアルファベットなし)」は、12コア・20スレッドの構成でインテル第11世代よりパフォーマンスが改善しています。

公式:インテル® Core™ i7-12700 プロセッサー
参考:Core i7-12700の性能スペック&搭載BTOパソコン紹介【2023年】

コア:「Pコア」と「Eコア」とで最適なワークを実現します。

8(Pコア)+ 4(Eコア)= 12コア
インテル第12世代「Alder Lake-S」に分類される「core i7-12700」の特徴は、「Pコア」と「Eコア」との2種類で役割分担して最適な処理を実現していることです。
参考:第12世代Core、PコアとEコアという2種類のCPUの組み合わせなのになぜRyzenより速い?

Pコア(P-Core):高性能、高発熱、消費電力が多い
1つの作業を処理することに特化しています。
負荷のかかる作業を高いパフォーマンスで処理します。

Eコア(E-Core):高効率、低発熱、消費電力が少ない
並列作業を処理することに特化しています。
バックグラウンドの作業をEコアで処理することにより、Pコアの性能を最大限に引き出します。

スレッド数:Pコアのみマルチスレッドに対応しています。

16スレッド(8×2)+ 4スレッド = 20スレッド
「Core i7-12700」はライバルの「Ryzen7 5800X(8コア16スレッド)」よりも約10~20%性能が高く、価格面でも有利。
上位版の「Core i7-12700K(12コア・20スレッド)」との性能差は約10~20%で、一般的な3DCG制作を行う上でも基本的に「Core i7-12700」で十分です。

参考:Core i7-12700とRyzen 7 5800Xの性能比較!RAW現像や動画編集におすすめなのはどっち?
参考:AMD Ryzen™ 7 5800X デスクトップ・プロセッサー
参考:インテル® Core™ i7-12700K プロセッサー

「Core i7-12700」は、シングルスレッド性能、マルチスレッド性能ともにインテル第11世代より大幅に優位です。3DCG制作をやる場合、Cinema 4D初心者でもインテル第12世代が望ましいです。
参考:【第12世代と第11世代】Core iシリーズの違いは?どれが良い?【ざっくり評価】

「第12/11世代インテル® Core™ プロセッサー」の特徴やスペック、ベンチマークなどの情報は、以下のリンクでご確認ください。Core™ i3・i5・i7・i9 プロセッサーシリーズの「PassMark」での比較を確認できます。
公式(パソコン工房):第12世代インテル® Core™ プロセッサー | 価格・性能・比較
公式(パソコン工房):第11世代インテル Core プロセッサー | 価格・性能・比較

シングルスレッド性能:CPU1コアでの処理性能を表します。
シングルスレッド性能が高いと、軽い処理に掛かる時間が短くなるためサクサク動きます。
また1コアでの処理性能が高いほど、全コア稼働時にも有利に働きます。
マルチスレッド性能:CPU全コア稼働時の処理性能を表します。
マルチスレッド性能が高いと、動画のソフトウェアエンコード(CPUエンコード)、レンダリングが素早くなります。
また複数タスクでのパフォーマンスが向上します。

「core i7-12700」は末尾が「K」(core i7-12700K)ではないため、オーバークロックができません。ですが「core i7-12700」の場合、電力制限を解除することで性能を向上できます。

上の動画では65W制限(デフォルト設定)と無制限解除(BIOSにて自分で設定)とを比較しています。設定を調整して無制限解除することで、「Cinebench R23 (Multi-Core)」のベンチマークで約6000ほどスコアが良くなっています(消費電力は約240W)。
また「PCMark 10」のベンチマークでは、デジタルコンテンツクリエーションのスコアで結果が向上しています。

性能があがっても、無制限解除にはデメリットもあります。基本的にはデフォルトの65W制限で使用して、CPUに負荷がかかる作業をする際に無制限解除を行いましょう。

無制限解除のデメリット
・65W制限から無制限解除とすることで性能も高まりますが、電気代も上がります。
・マザーボード(電源回路の強さ)により、どのワット数まで無制限解除できるか異なります。

PBP(Processer Base Power):定格動作時の消費電力。
「core i7-12700」の場合、CPUの消費電力が65Wをこえようとすると自動で65Wに調整されます。
つまりCPUの処理速度も一定に制限されます。
MTP(Maximum Turbo Power):最大ブースト時の消費電力。
CPUの最大パフォーマンスを発揮するためのCPUクーラー(冷却装置)と電源ユニット(電力供給装置)とが必要です。
CPUの性能が高い状態を、より長く維持できるような設計になっています。

参考:第12世代CPUの新電力仕様「PBP」と「MTP」とは

グラボ:GeForce RTX 3060 12GB GDDR6

「GeForce RTX 3060」は、3DCG制作向けグラフィックボード(グラフィックスカード/ビデオカード)のエントリーモデルとして、最良な選択の1つです。

公式(NVIDIA):GeForce RTX 3060 / 3060Ti グラフィックス カード – NVIDIA
公式(NVIDIA):GeForce RTX 30 シリーズ概要 – NVIDIA
公式(パソコン工房):GeForce RTX 3060 | 価格・性能・比較

3DCG制作初心者が「GeForce RTX 30 シリーズ」の中から選ぶなら、コスパ重視で「GeForce RTX 3060」

ミドルレンジ帯のグラボでありながら、GPUメモリ(VRAM)容量が12GB

VRAMが少ないとGPUの処理が追い付かず、アプリケーション(Cinema 4D)が落ちてしまうことがあります。
また複数のアプリケーションを同時に利用する機会も多いクリエイティブ用途では、余裕を確保できる12GBのVRAM容量は魅力的といえます。
※「GeForce RTX 3060(12GB)」は、「GeForce RTX 3060 Ti(8GB)」よりVRAMが4GB多いです。

参考:GeForce RTX 3060はゲームもクリエイター用途もイケる、搭載BTO PCで実力をテスト
参考:RTX 3090 / 3080 Ti / 3070 Ti / 3060 Ti:RTX 30シリーズの性能と仕様を解説

「GeForce RTX 2080」と比べてパフォーマンスが向上

NVIDIA公式の仕様によると、グラボの総合力を数値化した指標である「NVIDIA CUDA コア(基)」を「GeForce RTX 20 シリーズ」と比較すると以下のようになります。「GeForce RTX 3060」は、「GeForce RTX 2070 / 2080」も上回っています。

  • GeForce RTX 2080 Ti:4,352
  • GeForce RTX 30603,584
  • GeForce RTX 2080 Super:3,072
  • GeForce RTX 2080:2,944
  • GeForce RTX 2070 Super:2,560
  • GeForce RTX 2070:2,304
  • GeForce RTX 2060 Super:2,176
  • GeForce RTX 2060:2,176 / 1,920

※「NVIDIA CUDA® コア」だけで性能は判断できないため、目安としてとらえてください。
公式(NVIDIA):20 シリーズの仕様を比較
参考:GeForce RTX 3060 発売情報・ベンチマークレビュー
YouTube:RTX3060裏技レビュー!隠された新機能で2070S超え【RTX 3060/2070SUPER/2060と比較】ゲーミングPC,フォートナイトAPEX,ベンチマーク,グラフィックボード,GPU

上位機種と同様に「レイトレーシング」や「DLSS」もサポートしており、3DCG制作のレンダリング時に力を発揮

「GeForce RTX 3090」と同様、「GeForce RTX 3060」は以下の機能を持っています。
レイトレーシング:リアルな光の反射や屈折を表現する技術
DLSS:AIにより高解像度の画像を出力する手法

参考:GPUの選び方 ~ スペック表の見方について – livedoor

「GeForce RTX 30 シリーズ」のスペック表

「GeForce RTX 30 シリーズ」のスペックを、以下の表で比較しています。
「GeForce RTX 3060」は、クリエイティブ用途として優れたコスパであるといえます。ゲーム用途で利用する場合は「GeForce RTX 3060」より「GeForce RTX 3060 Ti」などのグラボを選ぶ方が良いでしょう。

公式(パソコン工房):GeForce RTX 30 シリーズ | 価格・性能・比較
公式(NVIDIA):比較 GeForce グラフィックス カード

チップ種類
(NVIDIAのGPU)
発売日標準メモリ構成
(GPUのメモリ規格)
メモリインターフェイス幅ベースクロック
(GHz)
ブーストクロック
(GHz)
NVIDIA CUDAコア(基)レイトレーシング(RT)コアTensor Cores最大デジタル解像度消費電力(W)推奨電源(W)
システム電力要件
GeForce
RTX 3050
2022年01月27日8 GB GDDR6128 ビット1.55 / 1.511.78 / 1.762,560 / 2,304第 2 世代第 3 世代7680 x 4320130550
GeForce
RTX 3060
2021年02月26日12 GB GDDR6
/ 8 GB GDDR6
192 ビット
/ 128 ビット
1.321.783,584第 2 世代第 3 世代7680 x 4320170550
GeForce
RTX 3060 Ti
2020年12月02日8 GB GDDR6
/ 8 GB GDDR6X
256 ビット1.411.674,864第 2 世代第 3 世代7680 x 4320200600
GeForce
RTX 3070
2020年10月29日8 GB GDDR6256 ビット1.501.735,888第 2 世代第 3 世代7680 x 4320220650
GeForce
RTX 3070 Ti
2021年06月09日8 GB GDDR6X256 ビット1.581.776,144第 2 世代第 3 世代7680 x 4320290750
GeForce
RTX 3080
2020年09月17日12 GB GDDR6X
/10 GB GDDR6X
384 ビット
/ 320 ビット
1.26 / 1.441.718,960 / 8,704第 2 世代第 3 世代7680 x 4320350 / 320750
GeForce
RTX 3080 Ti
2021年06月03日12 GB GDDR6X384 ビット1.371.6710,240第 2 世代第 3 世代7680 x 4320350750
GeForce
RTX 3090
2020年09月2424 GB GDDR6X384 ビット1.401.7010,496第 2 世代第 3 世代7680 x 4320350750
GeForce
RTX 3090 Ti
2022年03月29日24 GB GDDR6X384 ビット1.671.8610,752第 2 世代第 3 世代7680 x 4320450850
GeForce RTX 30 シリーズの仕様を比較

メモリ:DDR4-3200 / デュアルチャンネル【おすすめ:32GB】

メモリの主流は「DDR4」か「DDR5」かの規格であり、「DDR5」は「DDR4」の後継機です。現状の価格と性能とのバランスを考えれば、一般的な3DCG制作において「DDR4」が「DDR5」にコスパで勝ります。無理して「DDR4」より高価格な「DDR5」のメモリとする必要はありません。

また基本的なメモリの性能は、主にメモリクロックに注目します。
メモリクロックの数値が大きいほどより多くのデータ転送ができるため、高性能なメモリとなります。

メモリクロックが「DDR4-3200」のデータ転送レートは「3,200MHz」となります。つまり、1秒間に32億回のデータ転送することを意味しています。
Cinema 4D初心者が3DCG制作を行うにあたって、十分なスペックです。

参考:メモリークロックが速いとPCの性能はどれほど変化するか?

メモリクロックによるシステム側の負担

メモリクロックの数値が大きいほど、システム側の負担は大きくなります。システムには利用可能なメモリクロックの上限があることに注意してください。BTOパソコンの場合、BTOパソコンメーカーが問題の発生しない構成としています。

参考:見れば全部わかるDDR4メモリ完全ガイド、規格からレイテンシ、本当の速さまで再確認
参考:DDR5メモリに変える意味はない?-DDR4メモリとの比較・検証。

ストレージ:500GB(M.2)+ 1TB(HDD)

Cinema 4D初心者におすすめのストレージ構成は、以下の通りです。
公式:SSD | パソコン工房【公式通販】

1stストレージ「OS、ソフトをインストール」500GB SSD / NVMe M.2 以上

1stストレージが「500GB」あれば、OS(Windows)、ソフトウェア(Cinema 4D、Adobe、その他)を入れても、容量を使い切ることは基本的にありません。容量に余裕を持たせたい場合は「1TB」にすればOKです。

NVMe接続:従来のSATA接続に比べて、読み書きデータ転送が高速。
M.2(エムドットツー):データ転送速度が非常に速い、SSDのインターフェース規格。

参考:【かんたん解説】M.2 SSDとは?NVMeとは? – バッファロー

2ndストレージ「制作中、制作済のCGデータを保存」1TB HDD / 3.5インチ Serial-ATA 以上

Cinema 4DやAdobeなどで制作中、制作済のCGデータやカメラで撮影した素材データを保存しておきます。Cinema 4D初心者は3DCGデータが軽い傾向にあるため、基本的にHDDの「1TB」で問題ないでしょう。

容量に余裕を持たせたい場合は「2TB」にすればOKです。また読み書きの速度に不満がある場合には、外付けのSSDを購入しましょう。

ストレージの種類SATA HDDSATA SSDNVMe M.2 SSD
データ転送速度遅い速い非常に速い
容量単価安い普通高い
ストレージの特性比較表

以下のストレージに最適なのは、「NVMe M.2」です。パソコンやCinema 4Dの起動、データ転送速度が最も速く、作業効率が高まります。

  • WindowsなどのOS・Cinema 4Dをインストールするストレージ
    (PC、ソフト起動時間に関わる)
  • Cinema 4Dで制作中のCGデータを保存するためのストレージ
    (データの読み書きの速さに関わる)

データの読み込み:保存されているデータを取り出して使えるようにすること。取り出したデータはメモリ上に置かれる。
データの書き込み:データを保存すること。

またCinema 4Dで制作済のCGデータを保存するためのストレージにはアクセスする回数が少ないため、低価格な「HDD / 3.5インチ Serial-ATA」で大丈夫です。ソフト起動、重たいデータの高頻度な読み書きでHDDを使用するのは、非効率なため基本NGです。

「NVMe M.2」の圧倒的なスピード
以下の記事によると、複数パターンの検証結果でNVMe接続SSDの圧倒的なスピードが分かります。3DCGコンテンツ制作において、「NVMe M.2」は作業全体の効率性を高めます。

記事:メモリとストレージで作業効率はどこまで変わる? CGプロダクションKhakiがCrucial製品でその違いに迫った

【中級者】SENSE-F079-LC137KF-ULX [CG MOVIE GARAGE](ミドルタワー / ATX)

公式:ミドルタワークリエイターパソコン | パソコン工房【公式通販】

Cinema 4Dユーザーが使用したい理想的なパソコン

【CG作成&動画編集向け】「第13世代インテル Core i7」と「GeForce RTX 4070 Ti」搭載ミドルタワークリエイターパソコン [SSD搭載]

参考:機材選びはもう外さない! 8万、15万、33万円の3モデルの比較で学ぶ、初心者向け3DCG機材選びのポイント

【スペック】SENSE-F079-LC137KF-ULX [CG MOVIE GARAGE]

最初の構成は表の通りです。
「メモリ容量」や「ストレージ容量」などを自由にカスタマイズしてください。

  • おすすめメモリ容量64GB
  • おすすめストレージ容量1TB(M.2) 1TB(M.2) 2TB(HDD)
モデル名SENSE-F079-LC137KF-ULX [CG MOVIE GARAGE]
OSWindows 11 Home [DSP版]
形状ミドルタワー / ATX
CPU型番Core i7-13700KF
コア数16コア
(3.40GHz 8コア ,2.50GHz 8コア)
スレッド数24スレッド
最大クロック数5.40GHz
CPUクーラー360mm 水冷クーラー
グラフィックス
(グラフィックボード)
GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X
メモリ規格DDR5-4800 DIMM (PC5-38400)
メモリ容量32GB(16GB×2)
メモリスロット数4
1stストレージ1TB NVMe対応 M.2 SSD [PCIe 4.0×4]
チップセットインテル Z790
有線LAN機能2.5GBASE-T
無線機能非搭載
※無線機能は別途カスタマイズにてオプション選択可能
電源800W 80PLUS GOLD認証 ATX電源
外部端子(前面)・ヘッドフォン端子×1
・マイク端子×1
・USB 3.0×2
・USB 2.0×2
外部端子(背面)・アナログ7.1chサウンド(ライン出力×1/ライン入力×1/マイク入力×1/センター・サブ出力×1/リア出力×1)
・S/PDIF出力ポート
・USB 3.2-Type-C×1
・USB 3.0×4
・USB 2.0×2
・2.5GBASE-T LANポート×1
・マザーボード側ディスプレイ出力(HDMI×1/DisplayPort×1)
※グラフィックアクセラレーターの出力端子についてはカスタマイズページ内にてご確認頂けます。
内部端子・M.2_1(Key ID:M/PCIe Gen4 x4/Type:2242/2260/2280/22110)
・M.2_2(Key ID:M/PCIe Gen4 x4/Type:2242/2260/2280)
・SATA 6Gbps×4
・内部USB 3.0(×4ポート分/20Pin×2)
・内部USB 2.0(×4ポート分/10Pin×2)
主な付属品・電源ケーブル
・各種マニュアル
・保証書
サイズ(約)幅:235mm
奥行:512mm
高さ:548mm
※最大突起物除く
SENSE-F079-LC137KF-ULX [CG MOVIE GARAGE] 製品仕様

CPU:インテル Core i7-13700KF

3DCG制作用のパソコンをBTOで組むなら、インテル Core i7-13700シリーズの中でも「Core i7-13700KF」がおすすめです。
公式:インテル® Core™ i7 プロセッサー
公式:インテル® Core™ i7-13700KF プロセッサー

以下の記事でわかる通り、ベンチマークソフトの「Cinebench R23 (Single-Core/Multi-Core)」において、「Core i7-13700KF」は優秀な結果を出しています。3DCG制作のためのCPUとして、有用であることがうかがえます。
参考:Intel Core i7-13700KF ベンチマーク、テスト、および仕様

Cinebench:Maxon Computer提供のソフトウェア。
世界中で最も利用されるパソコンベンチマークテストの1つ。CGをCPUで描画させた結果を数値化し、CPUの性能を比較します。

「第13世代インテル® Core™ プロセッサー」の特徴やスペック、ベンチマークなどの情報は、以下のリンクでご確認ください。
第13世代インテル® Core™ プロセッサー | 価格・性能・比較

製品名
(インテル)
末尾ベース性能オーバークロック内蔵GPU
Core i7-13700
30M キャッシュ
最大 5.20 GHz
無印
(末尾なし)

(高い)

(不可)

(あり)
Core i7-13700T
30M キャッシュ
最大 4.90 GHz
T
(低め)

(不可)

(あり)
Core i7-13700K
30M キャッシュ
最大 5.40 GHz
K
(とても高い)

(可能)

(あり)
Core i7-13700F
30M キャッシュ
最大 5.20 GHz
F
(高い)

(不可)

(なし)
Core i7-13700KF
30M キャッシュ
最大 5.40 GHz
KF
(とても高い)

(可能)

(なし)
インテル「Core i7-13700」シリーズ比較

インテルCPU末尾のアルファベットには、以下それぞれの意味があります。CPUの世代を示しているわけでなく、CPUの種類を示しています。
参考:IntelのCPUの末尾にあるK, S, T, Uなどのアルファベットについてまとめ

末尾が「無印」(アルファベットなし):Core i7-13700
通常版のCPUです。
参考:追加された第13世代インテル Core プロセッサー 発売情報・ベンチマークレビュー
末尾が「T」:Core i7-13700T
超省電力版のCPUです。
末尾が「S」のCPU(省電力版CPU)よりも、省電力かつ動作周波数がダウンします。
末尾が「K」:Core i7-13700K
無印(末尾なし)の通常版CPUよりも、ベース性能が高いCPUです。
高性能、かつ内蔵GPUも搭載しているため、最も値段が高くなります。

またオーバークロックができるため、定格の周波数以上でCPUを駆動できます。つまり設定により性能をアップし、処理速度を向上させます。
※CPUをオーバークロックすることにより、製品寿命を縮めるリスクがあります。
※CPUのオーバークロックを実施する際は、保証の対象外となります。
参考:オーバークロックとは?オーバークロックのやり方、CPUオーバークロックについてご紹介
末尾が「F」:Core i7-13700F
iGPU(内蔵グラフィックス、Intel UHD Graphics 630など)が、無効のモデルです。よってグラフィックボードが必須です。
グラフィックボードに搭載されているHDMI端子、DisplayPort端子を使って、映像出力します。

マザーボードに搭載されているHDMI端子、DisplayPort端子では、映像出力ができません。つまりグラフィックボードに問題が起こった際、内蔵GPUで映像出力はできません。
よって自作でパソコンを組む場合、内臓GPUが機能する末尾が「F」以外のCPUを選ぶのが無難です。

BTOパソコンの場合は、BTOパソコンメーカーにグラフィックボードの不具合を問い合わせて対応してもらえます。
よってBTOパソコンの場合、末尾が「F」のCPU(低価格)を選択するのはコスパの点から優れています。多くのBTOパソコンメーカーが、高性能パソコンの選択肢として末尾が「KF」のCPUを用意しています。
末尾が「KF」:Core i7-13700KF
無印版(末尾なし)のCPUにオーバークロック機能を付けて、かつ内蔵のGPUを除いたCPUです。
BTOで高性能なパソコンを組む場合、末尾が「KF」のCPUは性能と価格との両面で、最適な選択肢です。
公式:インテル® Core™ i7-13700KF プロセッサー

「K」のため、無印よりも全体的に高性能です。
またオーバークロックが可能なため、CPUの性能をより引き出せます。

「F」のため内臓GPUが存在しませんが、BTOパソコンはグラフィックボードを搭載しており問題ありません。
グラフィックボードで映像出力ができなくなったときにも、BTOメーカーに問い合わせて不具合を解消できます。

「Core i7-13700KF」と「Core i7-13700K」とは、基本的に同性能です。以下の記事によると、内臓GPU以外のベンチマークテスト結果で、同等を示しています。
参考:Intel Core i7-13700KF vs Intel Core i7-13700K
公式:インテル® Core™ i7-13700K プロセッサー

グラボ:GeForce RTX 4070 Ti 12GB GDDR6X

「GeForce RTX 4070 Ti」は、「GeForce RTX 3070 Ti」の上位互換です。「GeForce RTX 3060 / 3070 / 3070 Ti」では性能が物足りない、「GeForce RTX 4080 / 4090」では値段が高すぎる、という場合に「GeForce RTX 4070 Ti」は最良な選択となります。
既に発売されている「GeForce RTX 4090」「GeForce RTX 4080」が持つ技術的な要素は、基本的にすべて継承されている点も魅力的です。

公式(NVIDIA):GeForce RTX 4070 Ti
公式(NVIDIA):GeForce RTX 40 シリーズ
公式(パソコン工房):GeForce RTX 4070 Ti | 価格・性能・比較

「GeForce RTX 4070 Ti」のメモリーバス幅の狭さは、L2キャッシュの大きさでカバー

「GeForce RTX 4070 Ti」は「GeForce RTX 3060」より、メモリー帯域、L2キャッシュが優れる

「GeForce RTX 4070 Ti」と「GeForce RTX 3060」とのVRAM搭載量、メモリーバス幅は同じです。ですが、「GeForce RTX 4070 Ti」は「GeForce RTX 3060」よりもメモリー帯域、L2キャッシュが大きく向上しています。
「GeForce RTX 4070 Ti」のメモリーバス幅の狭さは、基本的にL2キャッシュの大きさで緩和されます。
参考:799ドルのRX 7900 XTキラー!? GeForce RTX 4070 Tiレビュー【前編】

VRAM搭載量・・・映像や画像の処理にだけ特化したメモリ(GPUの作業スペース)。
VRAMが大きいほど多くのデータをメモリ上に保存できるため、処理速度に関わります。
参考:VRAM(GPUメモリ)とは?不足時の症状や使用量の確認方法

メモリーバス幅メモリインターフェイス幅)・・・GPUとビデオメモリとの間で転送できるデータ量(1クロックあたり / bit数)。
メモリバス幅が大きいほと処理は高速です。
参考:【基本】CPUやGPUのメモリバンド幅の計算方法と測定方法(DDR4/GDDR6/HBM2等)

メモリー帯域・・・1秒あたりにどれくらいの量のデータを送れるかの指標。
GPUのメモリ規格によっても、メモリー帯域の数値は変わります。
参考:ワットパフォーマンスがさらに向上したNVIDIAの最新ハイエンドGPU「GeForce RTX 4070 Ti」

L2キャッシュ・・・GPUとビデオメインメモリとの仲立ちをする、小容量で高速のメモリ。
L2キャッシュが大きいほど、平均的なアクセス時間が短縮されます。
参考:GPUが用いるメモリのアクセス時間の短縮方法

GeForce RTX 4070 Ti
・VRAM搭載量:12GB(GPUメモリ規格:GDDR6X)
・メモリーバス幅:192bit
・メモリー帯域幅:504GB/sec
・L2キャッシュ:48MB
公式(NVIDIA):GeForce RTX 4070 Ti
公式(パソコン工房):GeForce RTX 4070 Ti | 価格・性能・比較

GeForce RTX 3060
・VRAM搭載量:12GB(GPUメモリ規格:GDDR6)
・メモリーバス幅:192bit
・メモリー帯域:360GB/sec
・L2キャッシュ:3MB
公式(NVIDIA):GeForce RTX 3060 ファミリ
公式(パソコン工房):GeForce RTX 3060 | 価格・性能・比較

値段と性能のバランスを考慮するなら「GeForce RTX 4070 Ti」がベターな選択

「GeForce RTX 4070 Ti」と「GeForce RTX 4080 / 4090」との大まかな比較

さらに上の性能を求めるならば、「GeForce RTX 4080 / 4090」を選択しましょう。
以下は、「GeForce RTX 4070 Ti」を基準(1倍)とした場合のおおよその倍率です。あくまでも、ざっくりした目安として考えてください。使用するベンチマークによって結果はそれぞれ異なります。
公式(NVIDIA):GeForce RTX 4070 Ti
公式(パソコン工房):GeForce RTX 4070 Ti | 価格・性能・比較
参考:DLSSで新世代のパワーを発揮! GeForce RTX 4070 Tiレビュー【後編】

GeForce RTX 4080
・性能:約1.3倍
・価格:約1.5倍
・消費電力:約1.1倍
公式(NVIDIA):GeForce RTX 4080
公式(パソコン工房):GeForce RTX 4080 | 価格・性能・比較
YouTube:GeForce RTX 4080は“買い”か、徹底レビュー:ジサトラKTU 267

GeForce RTX 4090
・性能:約2倍
・価格:約2.5倍
・消費電力:約1.4倍
公式(NVIDIA):GeForce RTX 4090
公式(パソコン工房):GeForce RTX 4090 | 価格・性能・比較
YouTube:新世代最強GPU「NVIDIA GeForce RTX 4090」徹底解説! RTX 3090 Ti/3090、Radeon RX 6950 XTと性能ガチ比較!新GPU最高位は暴君か?救世主か?

「GeForce RTX 4080 / 4090」も魅力的ですが、3DCG制作(Cinema 4D)中級者が手の出しやすい値段を考慮すると、「GeForce RTX 4070 Ti」は現実的です。
またグラフィックボードの性能を上げると、グラフィックボードに見合ったCPUや電源ユニットなどを選ぶことになるため、一般的にパソコン全体の値段は上がります。
公式(NVIDIA):比較 GeForce グラフィックス カード

「GeForce RTX 4070 Ti」は、「GeForce RTX 3060 / 3070 / 3070 Ti」からの乗り換えに最適、ワットパフォーマンス(1Wあたりの処理性能)が高い

「GeForce RTX 40 シリーズ」の選び方

  • 「GeForce RTX 3060 / 3070 / 3070 Ti」からの乗り換え
    GeForce RTX 4070 Ti(12 GB / 192 bit)
  • VRAM「12GB」、メモリーバス幅「192bit」では不満
    GeForce RTX 4080(16 GB / 256 bit)
  • 購入価格、消費電力は気にしない、とにかく性能重視
    GeForce RTX 4090(24 GB / 384 bit)

元々は「GeForce RTX 4080 12GB」として販売されるはずだった「GeForce RTX 4070 Ti」。2つのGPUに「RTX 4080」の名前をつけるのは混乱を招くとのことから、「GeForce RTX 4070 Ti」となりました。

「GeForce RTX 4070 Ti」は、安さと性能を備えたミドルハイクラスのグラフィックボードです。前世代の「RTX 3070 Ti」より約1.5倍高速となり、かつ費電力は「RTX 3070 Ti」より約20%低いため、ワットパフォーマンス(1Wあたりの処理性能)の高さに定評があります。
ワットパフォーマンスが高いほど、GPUの仕事量に対して消費電力(電気代)を抑えられます。
参考:GeForce RTX 4070 Ti のベンチマーク

「GeForce RTX 40 シリーズ」のスペック比較表

「GeForce RTX 40 シリーズ」のスペックを、以下の表で比較しています。
公式(パソコン工房):GeForce RTX 40 シリーズ | 価格・性能・比較
公式(NVIDIA):比較 GeForce グラフィックス カード

チップ種類
(NVIDIAのGPU)
発売日標準メモリ構成
(GPUのメモリ規格)
メモリインターフェイス幅
(メモリーバス幅)
メモリー帯域幅
(バンド幅)
L2キャッシュベースクロック
(GHz)
ブーストクロック
(GHz)
NVIDIA CUDAコア(基)レイトレーシング(RT)コアTensor Cores最大解像度とリフレッシュ レート(※1)平均消費電力(W)(※2)総グラフィックスパワー(W)推奨電源(W)
システム電力要件
GeForce
RTX 4070 Ti
2023年01月05日12 GB GDDR6X192 ビット504GB / sec48 MB2.312.617,680第 3 世代第 4 世代「DSC」「HDR」で、4K 240Hz or 8K 60Hz226285700
GeForce
RTX 4080
2022年11月16日16 GB GDDR6X256 ビット736GB / sec64 MB2.212.519,728第 3 世代第 4 世代「DSC」「HDR」で、4K 240Hz or 8K 60Hz251320750
GeForce
RTX 4090
2022年10月12日24 GB GDDR6X384 ビット1,008GB / sec72 MB2.232.5216,384第 3 世代第 4 世代「DSC」「HDR」で、4K 240Hz or 8K 60Hz315450850
GeForce RTX 40 シリーズの仕様を比較

(※1)最大解像度とリフレッシュ レート
・DP 1.4a + DSC で、最大 4K 12 ビット HDR @ 240Hz。
・DP 1.4a + DSC または HDMI2.1 + DSC で、最大 8K 12 ビット HDR @ 60 Hz。
・デュアル DP 1.4a + DSC で、最大 8K HDR @ 120 Hz。

(※2)平均消費電力(W)
22ゲームで「4K/1440p/1080p」で平均消費電力を測定。

DSC(Display Stream Compression):圧縮した映像
DSC(Display Stream Compression)はDisplayPortとHDMIにあるオプションの規格です。
4K解像度以上の高リフレッシュレートを実現するため、帯域幅に合わせて映像を圧縮する必要がありました。映像を圧縮することによって、周波数の高い信号を周波数の低い状態で送れます。人間には気付きにくいレベルで、画質が若干落ちます。

参考:ディスプレイポートのDisplay Stream Compression(DSC)とは
HDR(High Dynamic Range):輝度の範囲が広い映像
HDR(High Dynamic Range)は、輝度(明るさを表す指標)の最大値と最小値との比率を数値化した「ダイナミックレンジ」を拡大した映像技術です。
HDRは、従来のSDR(Standard Dynamic Range)よりも広い輝度や多くの色彩を表現できます。輝度の幅が広がるほど、肉眼で見ているようなリアルな映像になります。

参考:HDRとは?概要や対応のテレビ・モニターを選ぶ際のポイントについて

メモリ:DDR5-4800 or 3600 / デュアルチャンネル【おすすめ:64GB】

※選択肢や値段は変更されることがあります。

3DCG制作で一定以上の高性能なパソコンを組むなら、最新規格のDDR5メモリがおすすめです。理論上は、DDR4より高速で快適な動作が期待できます。今後の高性能PCでは、DDR5メモリが当たり前となっていくでしょう。

DDR5の中でも、メモリによってメモリクロック(周波数)が異なります。「DDR5-◯◯◯◯」の◯◯◯◯部分がクロック数です。クロック数が高いほどメモリが一度に扱える情報が増えるため、基本的には転送速度が速いと考えてください。転送速度が速いほど、動画のエンコードや画像処理、3DCG制作ソフトの動作が快適になります。

よって以下2つのメモリを比較した場合、転送速度に違いがあります。

  • DDR5-4800:非常に速い
  • DDR5-3600:速い

「DDR5-4800」も「DDR5-3600」も、3DCG制作のプロ仕様として問題ないため、あまりシビアに考えすぎないでください。金銭的に余裕がある場合は「DDR5-4800」を選べばOKです。「DDR5-3600」でも、不満を感じることはほとんどないでしょう。

参考:DDR5の高い性能がハッキリわかった! 貴重なXPGとADATAのDDR5メモリーをテスト

メモリ容量「64GB」で快適動作
3DCG制作の現場において、メモリ容量が「64GB」あればCinema 4Dは快適に動作します。
Adobeやブラウザ、SNSなど、Cinema 4D以外に複数のソフトウェアやWebサービスを開いた状態でも、基本的にそれぞれスムーズに使用できます。
デュアルチャンネル(メモリ2枚挿し)で高速処理
メモリの枚数が増えるほど帯域幅が広くなり、データの転送量は多くなります。つまり、CPUとメモリとの間でのデータの受け渡しが高速となります。
よってメモリ1枚を使う「シングルチャネル」より、メモリ2枚を使う「デュアルチャネル」の方が高い処理能力を発揮できます。

ストレージ:1TB(M.2)+ 1TB(M.2)+ 2TB(HDD)

【上級者】SENSE-F079-LC139KF-XLX [CG MOVIE GARAGE](ミドルタワー / ATX)

Cinema 4Dで3DCG制作を行うための最強PC

【CG作成&動画編集向けアドバンスドモデル】「第13世代インテル Core i9」と「GeForce RTX 4090」搭載ミドルタワークリエイターパソコン [SSD搭載]

【スペック】SENSE-F079-LC139KF-XLX [CG MOVIE GARAGE]

最初の構成は表の通りです。
「メモリ容量」や「ストレージ容量」などを自由にカスタマイズしてください。

  • おすすめメモリ容量128GB
  • おすすめストレージ容量2TB(M.2)2TB(M.2)4TB(HDD)
モデル名SENSE-F079-LC139KF-XLX [CG MOVIE GARAGE]
OSWindows 11 Home [DSP版]
形状ミドルタワー / ATX
CPU型番Core i9-13900KF
コア数24コア
(3.00GHz 8コア ,2.20GHz 16コア)
スレッド数32スレッド
最大クロック数5.80GHz
CPUクーラー360mm 水冷クーラー
グラフィックス
(グラフィックボード)
GeForce RTX 4090 24GB GDDR6X
メモリ規格DDR5-4800 DIMM (PC5-38400)
メモリ容量32GB(16GB×2)
メモリスロット数4
1stストレージ1TB NVMe対応 M.2 SSD [PCIe 4.0×4]
チップセットインテル Z790
有線LAN機能2.5GBASE-T
無線機能非搭載
※無線機能は別途カスタマイズにてオプション選択可能
電源1000W 80PLUS PLATINUM認証 ATX電源
外部端子(前面)・ヘッドフォン端子×1
・マイク端子×1
・USB 3.0×2
・USB 2.0×2
外部端子(背面)・アナログ7.1chサウンド(ライン出力×1/ライン入力×1/マイク入力×1/センター・サブ出力×1/リア出力×1)
・S/PDIF出力ポート
・USB 3.2-Type-C×1
・USB 3.0×4
・USB 2.0×2
・2.5GBASE-T LANポート×1
・マザーボード側ディスプレイ出力(HDMI×1/DisplayPort×1)
※グラフィックアクセラレーターの出力端子についてはカスタマイズページ内にてご確認頂けます。
内部端子・M.2_1(Key ID:M/PCIe Gen4 x4/Type:2242/2260/2280/22110)
・M.2_2(Key ID:M/PCIe Gen4 x4/Type:2242/2260/2280)
・SATA 6Gbps×4
・内部USB 3.0(×4ポート分/20Pin×2)
・内部USB 2.0(×4ポート分/10Pin×2)
主な付属品・電源ケーブル
・各種マニュアル
・保証書
サイズ(約)幅:235mm
奥行:512mm
高さ:548mm
※最大突起物除く
SENSE-F079-LC139KF-XLX [CG MOVIE GARAGE] 製品仕様

CPU:インテル Core i9-13900KF

上部の動画で示す通り、末尾が「KF」とほぼ同等の性能である末尾が「K」のモデルでは、「Cinebench R23」において以下の結果となっているようです。「Core i9-13900K」の結果が、特に優秀であると分かります。

モデルMulti-CoreSingle-Core
Core i9-13900K38,6322,235
Core i7-13700K30,5522,082
Core i5-13600K23,9751,981
Core i9-12900K27,3162,006
Core i9-12700K22,7421,923
Core i9-12600K17,4571,894
Ryzen 9 7950X37,3172,046
Ryzen 9 7900X28,8902,017
Ryzen 7 7700X19,5741,980
Ryzen 5 7600X14,9061,943
Cinebench R23のスコアー比較(上部動画「12分25秒~」から引用)

以下の記事では様々なベンチマークテスト結果の比較がなされています。「Core i9-13900K」と「Core i9-13900KF」とは、内蔵GPU以外のベンチマークテストで同等の結果を示しています。
参考:Intel Core i9-13900K vs Intel Core i9-13900KF ベンチマーク
公式:インテル® Core™ i9-13900K プロセッサー

インテル「Core i9-13900KF」は動作(クロック)周波数が高く、全体的に高いパフォーマンスを発揮します。インテルの発表によると、第13世代Core「Raptor Lake-S」は、第12世代Core「Alder Lake」より、シングルスレッドで15%、マルチスレッドで41%の性能を向上させています。

デメリットをあげるとしたら、動作(クロック)周波数が高いぶん発熱しやすい点です。CPUを冷やすためのCPUクーラーも、高い性能が求められます。
またCPUの高いパフォーマンスを発揮しようと電力消費が激しくなるため、電気代が多少高くなるでしょう。
公式:インテル® Core™ i9-13900KF プロセッサー
参考:第13世代Core正式発表。キャッシュ/Eコアを増量し性能が最大41%アップ。10月20日販売開始

「第13世代インテル® Core™ プロセッサー」の特徴やスペック、ベンチマークなどの情報は、以下のリンクでご確認ください。Core™ i3・i5・i7・i9 プロセッサーシリーズの比較結果を確認できます。
公式(パソコン工房):第13世代インテル® Core™ プロセッサー | 価格・性能・比較

末尾が「KF」であることから分かる通り、BTOパソコンに最適なCPUです。
参考:CPU末尾のアルファベットを解説!性能や内臓GPUの有無、消費電力の目安など
公式:インテル® Core™ i9 プロセッサー

K・・・ベース性能が高く、オーバークロック可能。
非常に重たい作業をする際は、設定によりCPUの動作(クロック)周波数を向上(オーバークロック)できます。ただしオーバークロックにより製品寿命が縮まるリスクがあります。また保証対象外となるため、必要に応じて実行しましょう。
F・・・内蔵グラフィックス機能が無い。
マザーボードの映像出力機能はできないぶん、価格を抑えられます。そもそも別途グラフィックスボードを利用するため、映像出力は問題ありません。もしグラフィックボードに問題が発生した場合には、購入先のBTOメーカーに問い合わせればOKです。

以下の記事を参考にすると、各種ベンチマークテストで「Core i9-13900KF」「Core i9-13900K」はCPUとして優秀な成績であることが分かります。3DCG制作をやるうえでも、非常に速い処理を実現します。
Cinebench R23 (Single-Core)、Cinebench R23 (Multi-Core)では、ともにデスクトップCPUとしてトップクラスの結果です。
参考:Intel Core i9-13900KF ベンチマーク、テスト、および仕様
参考:第13世代インテル Core プロセッサー 発売情報・ベンチマークレビュー

グラボ:GeForce RTX 4090 24GB GDDR6X

NVIDIAの「GeForce RTX」フラッグシップモデル(最上位製品)である「GeForce RTX 4090」はトップクリエイター向けの超ハイパワーGPUです。「DLSS 3 Frame Generation」(AIを活用したフレーム補間技術)のようにゲーマーへの嬉しい機能もありますが、スペック的にはクリエイター寄りのGPUといえます。

参考:GeForce RTX 4090基本ベンチ&解説編!Fire Strike UltraはRTX 3090から93%アップ!?
参考:GeForce RTX 4090 のベンチマーク

「NVIDIA CUDAコア」が16,384基(3DCG制作で高い安定感)

「NVIDIA CUDAコア」が16,384基なため、3DCG制作において高い安定感を発揮します。CUDAコア数が多ければ、より複雑な映像関連の処理を並列に動かせます。

参考:CUDAコアとは。数が多いと何が良い?

チップ種類
(NVIDIAのGPU)
NVIDIA CUDAコア(基)チップ種類
(NVIDIAのGPU)
NVIDIA CUDAコア(基)
GeForce RTX 409016,384GeForce RTX 4070 Ti7,680
GeForce RTX 3090 Ti10,752GeForce RTX 3070 Ti6,144
GeForce RTX 309010,496GeForce RTX 30705,888
GeForce RTX 3080 Ti10,240GeForce RTX 3060 Ti4,864
GeForce RTX 40809,728GeForce RTX 30603,584
GeForce RTX 30808,960 / 8,704GeForce RTX 30502,560 / 2,304
NVIDIA「GeForce RTX 30 / 40 シリーズ」のNVIDIA CUDAコア(基)の比較

GPUアーキテクチャ(開発コードネーム):Ada Lovelace(AD102)

GPUアーキテクチャ(NVIDIA):GPUコアの基本性能を決める

GPUコアの基本的な性能は、コアの設計(アーキテクチャ)で決まります。NVIDIAのGeForceが新しいRTXシリーズを出すごとに、アーキテクチャは進化しています。つまり後のシリーズほど高性能です。

参考:GPU(グラフィックボード)
YouTube:グラボのトピックス・GeForce RTX 4000シリーズの解説紹介!

またGPUにとって重要なのは半導体です。GPUのスペックに出てくるプロセスルール(Process Rule)または製造プロセス(Manufacturing Process)とは、半導体を構成する回路(電気配線)の幅を指します。基本的にはプロセスサイズが小さいほど性能は高いですが、配線密度によっても変わります。

プロセスサイズが小さいことのメリットは、以下の通りです。

  • 同じ面積に、より多くのトランジスタ(信号を増幅またはスイッチングすることができる半導体素子)を詰め込める
  • 製造コストが下がる
  • 良品率が高くなる(歩留まりが良い)
  • 省電力・低発熱
  • 抵抗が小さくなることで動作クロックが上昇する

プロセスルール(製造プロセス)の単位は、nm(ナノメートル)です。主にTSMC(台湾)、Samsung(韓国)、Intel(米)がプロセスを開発して、GPUメーカーのNVIDIAやAMDなどがプロセスを購入してGPUとします。
YouTube:【解説】プロセスルールや製造プロセスって何?i9-12900Kは10nm、Ryzen9 5950Xは7nmなど、微細化するとどんな変化があるのかを解説していきます!

Ada Lovelace:GeForce RTX 40 シリーズ
公式(NVIDIA):NVIDIA Ada Lovelace アーキテクチャ

2022年9月20日(現地時間)、オンラインで開催中のユーザーイベント「GTC(GPU Technology Conference) September 2022」では、「Ampereアーキテクチャ」を採用する製品より、2~4倍のグラフィックス処理性能を実現できるという発表がありました。

プロセスルール(製造プロセス):5nm

参考:NVIDIAがAda LovelaceアーキテクチャでRTXを第3世代に、Jetson NanoもOrin世代へ
YouTube:GTC Sept 2022 Keynote with NVIDIA CEO Jensen Huang
Ampere:GeForce RTX 30 シリーズ
公式(NVIDIA):NVIDIA Ampere アーキテクチャ

「Ampereアーキテクチャ」は前世代の「Turingアーキテクチャ」と比べて、CUDAコア数の倍増、第2世代RTコアと第3世代Tensorコアとの統合、GDDR6Xを採用など、性能が大きく向上しました。

プロセスルール(製造プロセス):8nm

参考:GeForce RTX 30シリーズ| NVIDIA Ampere アーキテクチャ とは
Turing:GeForce RTX 20 シリーズ
公式(NVIDIA):NVIDIA Turing

「Turingアーキテクチャ」では、レイトレーシング用の「RTコア」とディープラーニング用の「Tensorコア」が実装されました。またグラフィックメモリに「GDDR6」をサポートし、14Gbpsの転送速度を実現。「SLI」に変わる新たなブリッジコネクタとして「NVLink」が採用されました。

SLI:NVIDIAでグラフィックボードを複数枚搭載することが可能となる技術。
NVLink SLI:「SLI」の後継技術。SLIよりも広い帯域を使用でき、SLI比で約50%高速。
公式(NVIDIA):NVLink と NVSwitch

「GeForce RTX 4090」では、NVLinkの記載がありません。NVLinkの回路にトランジスタを割くなら、CUDAコアなどを増量する方が良いとNVIDIAは判断したようです。したがって「GeForce RTX 4090」では、NVLinkでマルチGPU環境を構築できません。

プロセスルール(製造プロセス):12nm

参考:GeForce RTX 20シリーズ| NVIDIA Turing とは
参考:TSMCの12nmプロセスとスタンダードセルアーキテクチャ
Pascal:GeForce GTX 10 シリーズ
公式(NVIDIA):NVIDIA Pascal アーキテクチャ

グラフィックメモリに「GDDR5X」をサポートし、最大10Gbpsの転送速度を実現しています。また高いフレームレートが必要なVR、高解像度の4K・5Kといったゲーム、DirectX12に対して最適化されました。
新たに「HB SLI Bridge」を使用し、GeForce GTX 980に比べで2倍の帯域幅を持つ「Dual-Link SLI」に対応。

プロセスルール(製造プロセス):16nm

参考:GeForce GTX 1080 | NVIDIA Pascal とは

開発コードネーム(NVIDIA):GPUの開発時に付けられ、一般的にも使用される

またGPUの開発時に付けられ使われる名前は開発コードネームと呼ばれ、一般的にも使われるようになります。「GeForce RTX 4090」の開発コードネームは、「AD102」です。

  • Ada LovelaceAD
  • AmpereGA
  • TuringTU
  • PascalGP

開発コードネームの意味(公式発表はないため推測)
アルファベット2文字:ブランド(GeForce)/ アーキテクチャー名
数字3桁:開発順
参考:NVIDIA GPUの開発コードネーム

以下は、「GeForce RTX 30 / 40 シリーズ」における、GPUアーキテクチャ・開発コードネームの表です。
参考:Ada Lovelaceのダイ3種からわかる性能の違い NVIDIA GPUロードマップ
参考:NVIDIAのフラッグシップGPU「Ada Lovelace AD102」は、最大で750億トランジスタを搭載か?

GPUアーキテクチャAda Lovelace
(AD)
Ampere
(GA)
102AD102
RTX 4090
GA102
RTX 3090 Ti
RTX 3090
RTX 3080 Ti
RTX 3080
103AD103
RTX 4080
GA103
RTX 3060 Ti
104AD104
RTX 4070 Ti
GA104
RTX 3070 Ti
RTX 3070
RTX 3060 Ti
106AD106
なし
GA106
RTX 3060
RTX 3050
「GPUアーキテクチャ」と「開発コードネーム」との表

「Ada Lovelace(GeForce RTX 40 シリーズ)」のエンコード(NVENC)は従来の2倍速

アーキテクチャー「Ada Lovelace(GeForce RTX 40 シリーズ)」は、「デュアルNVENC(第8世代「NVENC」を2基搭載)」で並列動作できます。つまり「GeForce RTX 4090」は、従来モデルより最大で2倍高速な動画エンコード性能があります。エンコード時間の短縮は、クリエイターにとって喜ばしいことです。

参考:画質が向上したGPUハードウェアエンコーダー「NVENC」
参考:RTX 4090ベンチマーク & レビュー:配信者やAI絵師にも最適な弩級ゲーミングGPU
参考:NVIDIA、前世代より最大4倍高速な GeForce RTX 40シリーズ GPUを発表
参考:「In the NVIDIA Studio」 – GeForce RTX 40 シリーズのクリエイター アプリ向けの機能が大きく向上

ハードウェア・エンコード:GPUのエンコード
ハードウェア・エンコーダーとは、データ変換を行うためだけのGPU内臓の専用ハードウェアです。GPUのプロセッサ(命令を処理するハードウェア)とは独立したハードウェアで、NVIDIAの場合は「NVEnc」と呼びます。
NVIDIAの「GeForce」は、NVEnc(NVIDIAのハードウェア・エンコーダー)が動画データのエンコード(encode:ファイルの圧縮や変換)を行います。

参考:NVIDIAのNVENC
参考:エンコードとは?動画に必要なエンコードの仕組みを基本から解説します
YouTube:Premiere Pro ソフト/ハードエンコード対決|Ryzen 3900X (CPU) vs NVIDIA NVENC (GPU)

ハードウェア・エンコーダーによってCPUの負荷が軽減されて、リソースを必要とする別のタスクに対して余裕をもって処理できるようになります。「NVENC」により、ゲーマーはシステムに余裕を持たせてストリーミング配信が可能です。
公式(NVIDIA):魅せる配信
YouTube:NVIDIA GeForce RTX で配信しよう ! NVENC でのストリーミング解説動画 (日本語字幕付き)

ソフトウェア・エンコード:CPUのエンコード
CPUでも動画データの変換を行えますが、CPUに高い負荷がかかります。CPUに余裕があれば問題ないですが、他の処理でもCPUに高い負荷がかかる場合、CPUに余裕がなくなり動画データの変換も他の処理も遅くなります。
ハードウェア・エンコーダー(NVENCなど)が動画データの変換を行うことにより、CPUにかかる負荷が軽くなります。

CPUによる「ソフトウェア・エンコード」と、GPUによる「ハードウェア・エンコード」とでは、基本的に以下表のような傾向があります。
YouTube:【GPUエンコードとCPUエンコードの差】果たして如何程に?

タイトルエンコード速度エンコード画質
CPU
(ソフトウェア・エンコード)
遅いとても高い
GPU「NVENC」
(ハードウェア・エンコード)
速い高い
CPUとGPU「NVENC」とのエンコード特徴比較

メモリ:DDR5-4800 or 3600 / デュアルチャンネル【おすすめ:128GB】

※選択肢や値段は変更されることがあります。

メモリ容量で128GBを求める場合、対応するメモリが少ないためメモリクロック(周波数)の値が低くなりがちです。クロック数が高いほどメモリが一度に扱える情報が増えますが、3DCG制作のほとんどのシーンで「DDR5-3600」は十分に機能します。

「DDR5-◯◯◯◯」の◯◯◯◯部分がクロック数です。
DDR5-4800:非常に速い
DDR5-3600:速い

参考:メモリの規格(最新DDR5) – IT SKILL MAP

また場合によっては、メモリ容量よりもメモリクロック(周波数)を重視しましょう。いくつものソフトウェアを同時に使用しない限り、多くの場合でメモリ容量64GBをフルで使うことはありません。

もしメモリの容量が足りなくなった場合は、ストレージを利用することになるため処理が大幅に遅くなります。
とはいえメモリの増設は非常に簡単なため、必要になったらメモリを買い足して容量を増やせば良いと考えるのが一般的です。

高性能PCで以下の条件を満たしたメモリなら、安心して3DCG制作ソフト(Cinema 4D)を利用できます。

  • DDR5:最新規格で高性能
  • デュアルチャンネル(メモリ2枚挿し):高い処理能力を実現
  • 64GB以上の大容量:CPUの処理速度を最大限に引き出す

参考:メモリ基本講座「DDR5とは何ぞや?(1) ~DDR5で何が変わる?~」
参考:DDR5で性能向上はあるのか!?Alder Lakeの登場でメモリは新時代に突入

ストレージ:2TB(M.2)+ 2TB(M.2)+ 4TB(HDD)

BTOパソコンのポイント、注意点

BTOパソコン選びのポイント、注意点について解説します。

BTOパソコンでよく見るOSの「DSP版」は、セットで購入したパーツを組み込んだPCに対してのみOSをインストールできる

DSP版(Delivery Service Partner version:販売代理店版)とは
セットで購入したパーツ(主にマザーボード)を組み込んだPCに対してのみOSをインストールできます。その分、別のPCにOSを移せるパッケージ版(製品版)のOSより価格が安いのが特徴です。
BTOパソコンのOSは、価格面でお得なDSP版がよく採用されます。

DSP版は「DVD」形式のインストールメディアであることが多く、光学(DVD)ドライブが無ければインストールは出来ません。
PCに光学(DVD)ドライブを組み込まない場合は、USBでPCと接続できる「ポータブル(外付け)DVDドライブ」をご利用ください。

Amazonのおすすめ商品を確認

DSP版のライセンス(プロダクトキー)は、基本的にマザーボードと紐づけられます。マザーボード(もしくはマザーボード以外のPCパーツ)を新しく交換する際に再度ライセンスが認識されるため、場合によってはPCパーツの交換時にライセンスが通らなくなる可能性があります。

ただしライセンス認証が通らなくとも、電話認証で同時購入したパーツを継続利用する旨をMicrosoftに伝えればライセンスは通ることが多いです。
頻繁にPCパーツを組み替えない限り、DSP版で問題ありません。

参考:製品版とDSP版は何が違いますか。 – パソコン工房
参考:【Windows 11 / 10】認証についてのまとめ
参考:Windows の製品ライセンス認証 – オンライン サポートの電話番号

「OSのライセンス」電話認証の例

「パソコンのパーツが壊れたので交換しました。ライセンス認証していただけませんか?」

Microsoftの電話サポート
「わかりました。これからお伝えする番号を入力してください。それで認証が完了致します」

OS HomeとProとの違い

2021年10月にWindows11が登場し、広く定着してきました。
Windows10まで存在した32Bit版はWindows11では廃止され、「Home」「Pro」のいずれを選択しても64Bit版となります。

参考:Windows 11 HomeとProの違いとは?どちらを選べば良いのか解説!
参考:【Windows 11】「Home」と「Pro」エディションの違いを解説!
参考:Windows 11 HomeとProの違いを解説

「Pro」は「Home」よりも以下の点で上回ります。

  • 搭載できるCPUのコア数
    Home・・・64コア
    Pro・・・128コア
  • 最大搭載メモリの容量
    Home・・・128GB
    Pro・・・2TB
種類Windows 11
Home
Windows 11
Pro
価格安い高い
機能基本機能Home+以下の機能
・BitLocker(ドライブの暗号化)
・リモートデスクトップでホストになる
・仮想OSを立ち上げる
など
用途個人(ネットサーフィン、ゲームなど)で使う・ビジネス(Proの機能を使いたい)で使う
・ハイスペックPC(CPU/メモリ)を使う
・共有ネットワーク内でファイル共有する
・パソコンのセキュリティ管理をする
Windows11「Home」「Pro」の特徴比較

「Pro」にしかない機能は、主に以下の4つです。

BitLocker機能
ドライブを暗号化する機能です。
パソコンが盗難に遭っても、ドライブ自体がロックされているため、データ漏洩の心配がありません。
リモートデスクトップ(ホスト=操作される側になれる)
他のパソコンやスマホから遠隔操作する機能です。
例えば会社で利用しているパソコンがProの場合、自宅のパソコンから会社のパソコンを遠隔操作できます。
Hyper-V(Microsoft社製の仮想化ソフト)
Hyper-Vを用いて1台のパソコン上に複数の仮想マシンを作成し、それぞれが独立してOSを起動できます。
例えば、Windows11のパソコンにWindowsServerやWindows7などの旧版のWindowsOS、あるいはLinuxOSなどを立ち上げられます。
WIP(Windows Infomation Protection)機能
企業ファイルと個人ファイルとを明確に分離できる機能です。
企業ファイルのアクセス権設定、コピー・送信禁止などの制御ができます。個人PCを業務利用する場合、企業側データの保全効果が期待できます。

パソコンのストレージ(SSD・HDD)容量が足りなくなったら増設する

ストレージが足りない場合は、以下の方法で容量を増やすことができます。

  • 内臓SSD・HDDを増設する
  • 外付けSSD・HDDを増設する

またSSD・HDDは消耗品で、一般的に5年程度が目安とされています。ストレージの種類や使用環境、読み書きの頻度など、様々な要因により寿命は変わりますが、使用不可となる前に交換を検討してください。重要なデータは常にバックアップを取りましょう。

SSD・HDDの寿命が近いときの症状として、以下が挙げられます。
参考:SSDの寿命はどれくらい?寿命を縮める原因と対策方法をご紹介

  • データの保存やファイルを開くなどの処理速度が、以前より大幅に低下する
  • 作業中に突然フリーズしたり、突然シャットダウンする
  • SSD・HDDが、デバイスとして認識されない
  • SSD・HDDに関するエラーメッセージ、ブルースクリーンが表示される

また上位の規格へとSSDを交換することで、読み書きの速度を向上できます。作業効率を高めることで、生産性も高まります。
詳しくは、以下のストレージに関する記事をご覧ください。ドライブの用途別に、おすすめのSSD・HDDも紹介しています。

Macで3DCG制作する場合のPC選び(コスパが高いのは「BTOのPC」「自作PC」)

3DCG制作を行うにあたって、Apple製品でPC環境をまとめることは可能です。最新モデルのMacなら、Cinema 4Dの利用もスペック的には問題ありません。
参考:動作環境
参考:M1搭載のMacでMaxon Cinema 4Dがすぐにご利用

ですが基本的にMacはコスパが悪いです。BTOのPCや自作PCなら、同等以上の性能をさらに安く組めます。
よってコスパを重視する場合は、Macが選択肢から外れます。コスパ以上のメリットをMacから受けられる場合は、Appleの公式サイトでスペックを確認してください。

Macで3DCG制作する場合のおすすめPCを紹介します。

  • 自宅での作業しかない・・・デスクトップPC:Mac Studio
  • 外出先での作業もある・・・ノートPC:MacBook Pro(14インチ or 16インチ)
デスクトップPC 公式:Mac Studio
自宅での作業が主で、外出先で作業することがない場合は、デスクトップPCを選びましょう。
チップApple M1 MaxチップApple M1 Ultraチップ
価格278,800558,800
CPU10コアCPU20コアCPU
GPU24コアGPU
32コアGPU
48コアGPU
64コアGPU
メモリ32GB
64GB
64GB
128GB
ストレージ512GB SSD
1TB SSD
2TB SSD
4TB SSD
8TB SSD
1TB SSD
2TB SSD
4TB SSD
8TB SSD
購入先詳細を見る詳細を見る
ノートPC 公式:MacBook Pro(14インチ or 16インチ)
自宅での作業に加え、外出先でも作業する場合は、ノートPCを選びましょう。Mac以外のノートPCについては以下の記事をご覧ください。

▼MacBook Pro(14インチ)

▼MacBook Pro(16インチ)

チップ14インチ MacBook Pro16インチ MacBook Pro
価格288,800~448,800348,800~498,800
CPU10コアCPU
12コアCPU
12コアCPU
GPU19コアGPU
30コアGPU
38コアGPU
19コアGPU
30コアGPU
38コアGPU
メモリ16GB
32GB
64GB
96GB
16GB
32GB
64GB
96GB
ストレージ512GB SSD
1TB SSD
2TB SSD
4TB SSD
8TB SSD
512GB SSD
1TB SSD
2TB SSD
4TB SSD
8TB SSD
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以下の表では「Mac」と「BTOのPC・自作PC」とで特徴を比較しています。

種類MacBTOのPC・自作PC
OS(オペレーティングシステム)maxOSWindows
CPUApple M1/M2(CPUやGPUなどが1枚のチップになっている)Intel Core
AMD Ryzen
が基本
GPUApple M1/M2(CPUやGPUなどが1枚のチップになっている)NVIDIA GeForce
AMD Radeon
など
販売価格高い
リセールバリューも高い
安い
リセールバリューも安い
構成パーツの自由度低い
Appleが決めた構成
中間~高い
BTOのPC:BTOメーカーが決めた構成
自作PC:ユーザーが決めた構成
各パーツの増設・交換やりづらい
基本的にはPC丸ごと買い替え
やりやすい
基本的には各パーツのみを買い替え
利用者数
・最適化
・共有
・トラブル
少ない
・利用者数が少ないためCGソフトの最適化が後回しされる
・プロジェクトの共有相手がWindowsであることが多いため互換性が不安
・利用者数が少ないためトラブル発生時に対応策が見つかりづらい
多い
・利用者数が多いためCGソフトの最適化が優先される
・プロジェクトの共有相手がWindowsであることが多いため互換性が安心
・利用者数が多いためトラブル発生時に対応策が見つかりやすい
サポートサポートはApple Careで対応サポートはBTOメーカーで対応。自作PCの場合はサポートなし。
対象者これまでMacを使用してきた人
Apple製品で統一したい人
Macへの愛着が強い人
Macを使用したことがない人
コスパを重視する人
MacOSかWindowsか迷っている人

PCパーツの基礎知識「自作パソコン」「BTOパソコン」に必須

BTOパソコンでも自作パソコンでも、パソコンを構成する各パーツについて基本的な知識は必須です。

  • マザーボード:
  • CPU
    マウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などからデータを受け取り、CPUが制御・演算を行います。
  • CPUクーラー
    CPUを冷却するためのパーツで、CPUに高負荷をかけた際のCPUの性能低下や誤作動、故障などのリスクを抑えます。
  • メモリ(RAM)
    CPUとストレージとの間でやりとりするデータやプログラムを一時的に保存する記憶装置です。
  • ストレージ(HDD・SSD)
    画像や動画、テキスト、音声など様々なファイルを保存しておく場所、機器(記憶装置)です。
  • グラフィックボード(GPU):
    グラフィックボードは、画像処理に特化して計算を行うGPU(半導体チップ)を搭載しています。
  • 電源ユニット(PSU):
  • PCケース:
  • PCモニター
    クリエイター向けのPCモニターは主に「解像度」「色深度」「輝度(ダイナミックレンジ)」が一般的なPCモニターより高く設定され、「色域」を定めた造りとなっています。
  • PCスピーカー
    最低限の音質を確保するため、パソコン、PCモニターと合わせて、PCスピーカーも準備します。
  • ケーブル(HDMI/DisplayPort)
    グラフィックボードとPCモニターとを繋ぐケーブルを用意しましょう。各端子の性能に合うケーブル規格を選びます。

自作パソコンを組み立てる流れ

自作パソコンを組み立てる流れを、大まかに解説している動画を紹介します。

さらに詳しい自作パソコンの組み立て解説動画を見たい場合は、YouTubeで検索してみてください。以下のリンク「自作PC 組立」をクリックすれば、おすすめの動画が出てきます。

YouTube:自作PC 組み立て

マザーボード

準備中

CPU「頭脳」データの制御・演算を行うため、PC作業の快適さに影響する

CPU(Central Processing Unit):中央演算処理装置

CPUは人間でいうところの「頭脳」にあたり、最も重視すべきPCパーツです。
マウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などからデータを受け取り、CPUが制御・演算を行います。

CPUの性能が高いほどデータ処理速度が速く、パソコンの作業効率を大きく左右します。
CPUを購入する際は、マザーボード、メモリとの相性も考慮してください。

Cinema 4Dなどの3DCG制作ソフトを利用する場合は、Intel(インテル)の「Core」AMD(エーエムディー)の「Ryzen」を選びます。
CPUの表記にはそれぞれ意味があり、正しく性能を理解するためにも以下の記事をご覧ください。

CPUクーラー「CPUの冷却」CPUの性能低下や誤作動、故障などを防ぐ

CPUクーラー:CPUを冷却するためのパーツで、CPUに高負荷をかけた際のCPUの性能低下や誤作動、故障などのリスクを抑えます。

CPUクーラーは、CPUを冷却するための最も重要なパーツです。
CPUはパソコンの頭脳にあたり、半導体(温度などの条件により、電気を通したり通さなかったりする物質)でできています。
半導体は熱に弱く、CPUはPCパーツのなかでも特に発熱量が多いです。

CPUが高温の状態のままで使用すると、性能低下や誤作動、故障、寿命の短縮など、CPUのリスクに繋がります。
また高性能(動作クロックの値が高い)なCPUほど多くの電力を必要とし、発熱しやすいです。

CPUの温度は低いほど良いですが、CPUに負荷のかかる状態でも60度~80度の範囲であれば、基本的に問題ありません。3DCG制作ソフトを利用する場合でも、60度~80度に収めたいところです。

メモリ(RAM)「机(作業スペース)」データの一時保存を行い、ソフト動作の軽快さに影響する

メモリ:メインメモリ(主記憶装置)のこと、RAM(Random Access Memory)とも呼ぶ

メモリは、CPUとストレージ(SSDやHDDなど)との間でやりとりするデータやプログラムを一時的に保存する記憶装置です。
例えばテキストエディタに文書を入力・削除できるのはメモリの役割で、作成した文書はストレージに保存します。

メモリは机(作業スペース)で例えられることが多いです。頭脳であるCPUが、メモリという机で仕事をしていると考えてください。メモリの容量が多い(机が広い)ほどより多くのデータを一時保存できるため、処理効率が上がってアプリケーションの動作が軽くなります。

マザーボード、CPUとの組み合わせによっては、メモリが作動しなかったり、本来の性能が出せなかったりするため、スペックの意味を理解して購入しましょう。

ストレージ(HDD・SSD)

ストレージには、制作したCGデータや画像、動画、テキスト、音声など様々なファイルを保存しておきます。ストレージは、用途によって各種HDD・SSDを使い分けるのが肝要です。
Cドライブ(OS、ソフトをインストール)、Dドライブ(制作中のCGデータを保存)、その他ドライブ(制作済のCGデータを保存)、それぞれストレージに求める性能が異なります。

ストレージ選びでポイントとなるのは、「転送(読み書き)速度」と「容量(保存できる総サイズ)」です。高速で大容量なほど高価格となります。また「SATA」「NVMe」といった規格、規格の中の世代によって、上限となる転送速度が異なります。それら最低限の知識を身に着けて、ストレージ選びの参考としてください。

注意点として、「M.2 SSD NVMe Gen4」以降のストレージは、古いマザーボード・古いCPUと組み合わせる場合、性能がフルに引き出せません。仕様を確認してから購入しましょう。
初心者クリエイターの方が迷わないように、おすすめの構成やおすすめ商品(各種HDD・SSD)も以下の記事で紹介しています。

グラフィックボード(GPU)

クリエイターにとって最も重要なPCパーツは、グラフィックボードです。グラフィックボードは、画像処理に特化して計算を行う半導体チップ「GPU(Graphics Processing Unit:画像演算装置)」を搭載しています。GPUは、画像・映像をPCモニター(ディスプレイ)に出力する機能を備えています。

3DCG制作ソフトを利用する場合、一定性能以上のGPUを搭載したグラフィックボードが必要です。重要なのは、用途に合わせたスペックのグラフィックボードを選ぶことです。コア、スレッド、クロック、VRAMなどの項目を確認して、性能に過不足がないGPUを選択しましょう。またCG業界でどのグラフィックボードが最もよく使用されているのか確認してください。

GPUのメーカーには「NVIDIA」「AMD」「Intel」があります。動作の安定性やコストパフォーマンスなどを考慮すると、現状では「NVIDIA GeForce RTXシリーズ」がおすすめです。シリーズの中でも性能・金額はピンキリ。購入前にスペック表を確認したうえで、自身の用途に最適なグラフィックボードを吟味しましょう。

電源ユニット(PSU)

準備中

PCケース

準備中

PCモニター「色の正確性」作品用途に応じた色域をユーザーのディスプレイで再現する

クリエイター向けのPCモニターは、一般的なPCモニターと、画質や機能、価格などの面で異なります。特に3DCGや映像制作、写真編集などを行う場合、ディスプレイごとに出力される色が異なるのは困ります。よってクリエイター向けのPCモニターでは、色の再現性に重きを置いています。

制作者である我々の色表現をユーザーへ正確に届けるため、まずは知識を身に着けてください。
色域や色深度、SDR・HDR、液晶・有機EL、解像度・画素密度、キャリブレーション、リフレッシュレート、HDMI・DisplayPortケーブル、その他PCモニター選びで重要となる用語は必修です。

またPC(主にグラボ・CPU)の性能が高くても、PCモニターの性能が低ければ、リフレッシュレート(Hz)や色深度(表示可能色な数)、輝度(ダイナミックレンジ)などがディプレイ上で十分に表現されません。PCだけにコストが傾かないようバランスをとることが重要です。おすすめのPCモニターについても、以下の記事で紹介しています。

PCスピーカー「最低限の音質を確保」音が小さい、音が出ない、おかしな音がする、などの解消

パソコンやPCモニターにはスピーカーが内蔵される場合もありますが、ほとんどは音質に問題があり使い物になりません。よって音響を最低限まともにしようと思えば、「PCスピーカー」を準備する必要があります。
数千円のPCモニターでも内臓スピーカーより十分に音質はよく、パソコン作業中の音に関するストレス(音が小さい、音が出ない、おかしな音がする、など)が激減します。

音響機器は奥が深く、音質にこだわろうとすれば多くの知識を必要とします。ですがCGや映像といったビジュアルを専門分野とする私たちは、最低限4つのポイント「スピーカーの数」「総合出力」「再生周波数帯域」「ハイレゾ対応」をおさえておけば十分です。

また以下の記事では、Amazonでロングセラーとなっている定番の「PCスピーカー」をそれぞれのシリーズで比較しています。
Creative「Pebble」
Anker「Soundcore」

ケーブル(HDMI/DisplayPort)「グラフィックボード(GPU)」と「PCモニター」とを繋ぐ最適な規格のケーブル選び

グラフィックボード(GPU)で出力される映像信号は、ケーブルを通してPCモニター(ディスプレイ)で受信されて画面に表示されます。ですがケーブルの規格によっては、GPUの処理したデータを全てPCモニターまで伝送できません。

例えば、最新のグラフィックボード(GPU)と最新のPCモニター(ディスプレイ)とを用意しても、それらを繋ぐのが古いケーブル(HDMI/DisplayPort)だった場合、ディスプレイに表示されるのは質の低い映像となります。

グラフィックボードの端子(ポート)、PCモニターの端子(ポート)、それぞれのスペックを確認して、性能の見合ったケーブルを準備しましょう。不安な場合は、最新規格のHDMIケーブルやDP(DisplayPort)ケーブルを購入しておけば安心です。
以下の記事では、おすすめの「HDMIケーブル」「DPケーブル」を紹介しています。

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