【保存版】初心者にオススメの3DCG制作用ノートPCの選び方ガイド

【保存版】初心者にオススメの3DCG制作用ノートPCの選び方ガイド

クリエイター向けのPCといえばデスクトップだと考える人が多いですし、実際にデスクトップを使用している人が多いでしょう。ですが近年のノートPCは非常に高性能で、3DCG・デザイン制作、写真・動画編集などの重たい作業も快適に動作します。

自宅で作業する際はモニターに繋いで、出先で作業する際はリュックにノートPCを入れて持っていくこともできます。この記事では、ノートPCの選び方必要なポート(接続端子)3DCG制作におすすめのノートPCについて記載しています。

可能なら購入前に店頭へ赴いてキーボードを触ってみたり、ディスプレイのサイズを体感してから、割安なネットで注文したいところです。ですが実物のノートPCが店頭で見当たらなかったり確認しに行く時間がない場合は、求めるスペックを満たすかどうかを確認してネットショップで購入しましょう。この記事を参考に用途に沿ったノートPCを選べば、大きな失敗はありません。

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「ノートPC(機動性重視)」 VS 「デスクトップPC(コスパ・性能重視)」

3DCG制作ソフトを利用する場合、一般的にはデスクトップPCで作業することが多いです。

デスクトップPC(BTOパソコン):パソコンを自作する(自分でPCパーツを揃えて、自分で組み立てる)のが面倒な場合は、BTOパソコンを検討してください。
ネット上で構成パーツを指定するだけで、組み上がったパソコンが自宅に届きます。自作PCでありがちな、パーツ選びのミスも起こりません。出荷前に起動テストされているため、届いたらすぐにパソコンを使用できます。

3DCG制作のおすすめデスクトップPC【初心者/中級者/上級者】(BTOパソコンメーカー9選)

CGWORLDによるCGプロダクションへのアンケート(2016年)

  • OS:MacOSよりも、Windows搭載のデスクトップ型PCが多い
  • グラボ:AMDのRadeonよりも、NvidiaのQuadroやGeForceが多い

参考:2017年を前に業界標準のスペックを見定めるCGプロダクション制作環境一斉調査

ノートPCだけで作業するプロの3DCG制作者の紹介

ですが実際に、ノートPCだけで作業するプロの3DCG制作者もいらっしゃいます。『ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密』(2022)や『ホークアイ』(2021)に携わるなど、実際に海外で活躍するCGモデラー前東勇次氏の記事を読んでみてください。
参考:3DCGもYouTube動画もノートPCだけで制作可能、海外で活躍するCGモデラー前東氏が明かす制作環境や効率アップの秘訣とは?

カナダへ移住される際に高性能ノートPCを購入されたようです。前東勇次氏と同じように、コンパクトで持ち運びも可能なノートPCの方が「メリットは大きい」と感じる人も多いでしょう。
以下は記事からの引用です。あなたが共感できる場合、ノートPCの使用を選択肢に入れましょう。

  • 「負荷のかかるレンダリングは寝ている間に処理させればいいので、実用面での問題はなく困ったこともありません。」
  • 「モデリングなどに関しては何千万ポリゴンの背景CGを作るぐらいのデータ量にならないとカク付くことはないです。」
  • 「一番必要だと感じているのは「メモリ容量」です。最低でも32GBあれば安心という印象ですね。」
  • 「優先度をつけるなら、メモリ→CPU→SSDといった感じですね。」
参考:3DCGもYouTube動画もノートPCだけで制作可能、海外で活躍するCGモデラー前東氏が明かす制作環境や効率アップの秘訣とは?

このブログでは「Cinema 4D」のスキルを順序立てて提供しています。興味のある人は、以下の記事で「Cinema 4D」に表現できることを確認してみてください。特に「Adobe After Effects」と「Cinema 4D」との組み合わせによるモーショングラフモーショングラフィックスは強力です。
「Blender」「Maya」「3DS MAX」「Houdini」の特徴や学習講座なども紹介しています。

Cinema 4Dとは&できること3選(作品例あり)3DCG制作ソフトBlender・Maya・3DS MAX・Houdiniとの比較

「ノートPC」に向く人、「デスクトップPC」に向く人

前提として、性能・コスパの観点からいえばノートPCよりもデスクトップPCの方が有利です。
以下の用途・要望がある場合、デスクトップPCが向いています。

  • ハイポリゴンのモデリング・アニメーションを行う
  • 1分でも早くレンダリングを終わらせたい
  • 今後、PCパーツを換装・増設していきたい
  • 非常に高性能なパソコンで作業したい

とはいえ近年はノートPCの性能が高くなっており、3DCG制作といえば必ずしもデスクトップPCである必要はなくなりました。コンパクトで省スペース、軽くて持ち運びに便利なノートPCには、デスクトップPCにない魅力があります。出先で作業したいなら「ノートPC」一択です。

ノートPCのデメリットは、高性能な各PCパーツを狭い空間に格納するためエアフロー(空気の循環)が悪く熱がこもりやすい傾向にある点です。100度近くまで温度上昇したCPUやGPUは、安全のため性能を落として熱を下げようとします。性能が下がるということは、3DCG制作ソフトを利用する際の処理速度が遅くなることを意味します。

YouTube:【パソコンの選び方】15.6インチノートパソコンを選んだ理由と感想
YouTube:【デスクトップパソコン不要論】ノートの性能が上がりすぎている話【選び方】

「ノートPC」と「デスクトップPC」との対象者を大まかに分類するなら、以下の通りです。

  • ノートPC機動性重視(自宅内で持ち歩きたい、出先でも作業したい)
  • デスクトップPCコスパ・性能重視(自宅でがっつり作業したい)

金銭的に余裕のある人は、外出先での作業はノートPC、自宅での作業はデスクトップPC、とするのが理想です。自宅以外で作業することがないなら、コスパの高いデスクトップPCを選びましょう。3DCG制作の主流は、作業中の処理速度にストレスが少ないデスクトップPCです。

「ノートPC」と「デスクトップPC」との特徴を比較

「ノートPC」と「デスクトップPC」との特徴を以下の表で比較しています。

参考:ノートかデスクトップかどちらを選択?
参考:デスクトップとノートパソコンの違い|デメリットも解説
YouTube:ノートPCのとデスクトップPC どっちがおすすめなの?
YouTube:結局パソコンはノートorデスクトップどっちがいいの?【知らないと損する!?集中講義】

種類ノートPCデスクトップPC
特徴オールインワン(モニター、キーボード、マウス=タッチパッド)でお手軽モニター、キーボード、マウスを別で入手する必要がある
買い替え不満な点があれば、ノートPC本体丸ごと買い替え
例)画面が小さい場合、ノートPC本体丸ごと買い替え(外部モニターの追加は可能)
デスクトップPC、モニター、キーボード、マウス、個別で買い替え
例)モニターが小さい場合、モニターだけ買い替えればOK
同性能時の価格高い(小型化、省電力化に対する対価)安い(小型化しない、省電力化しない)
同価格時の性能(処理速度)低い(電源部分がッテリーのため電力を多く消費できない)高い(電源ユニットのため電力を多く消費できる)
特にGPU(画像処理)は電力消費が激しく、デスクトップPCが有利
CPUやGPUの冷却性能低い(熱がこもりやすい)
熱暴走のリスクが高いため、CPUやGPUの性能が落ちやすい
高い(熱がこもりづらい)
熱暴走のリスクが低いため、CPUやGPUの性能が落ちづらい
機動性高い
コンパクトで持ち運びが簡単
自宅内の作業場所は移動できる
引越しに有利
低い
大きくて持ち運びが難しい
自宅内の作業場所は固定される
引越しに不利
スペース小さいため場所を取らない大きいため場所をとる
机の上や足元に置いてもかさばる
外出先での作業可能不可能
拡張性低い
例)メモリの増設は基本できないため、ノートPCごと買い替えとなる
高い
例)メモリの増設はマザーボードのメモリスロットに挿せれば可能
パーツ交換基本は、機体丸ごと交換基本は、パーツごとに交換
ディスプレイノートPCには、映像が映る画面がついている
ノートPCと外部ディスプレイとをつなぐことで大画面も可能
デスクトップPCにモニターはついていない
モニターは別途用意が必要
主な対象者自宅以外でも作業する人
非常に高負荷な作業はしない人
大容量のストレージが必要ない人
省スペースにこだわりたい人
自宅以外で作業しない人
非常に高負荷な作業もする人
大容量のストレージが必要な人
デスクトップPC、モニター、キーボード、マウスの設置場所が確保できる人
Amazonリンクノートパソコンデスクトップパソコン
「ノートPC」と「デスクトップPC」との違い

15~17インチ「ノートPC」(自宅で使用) VS 12~14インチ「モバイルノート」(出先で使用)

デスクトップPCかノートPCかでノートPCを選んだということは、コスパや性能よりも機動性やコンパクトさを重視したということになります。
では、ノートPCのサイズ(インチ数)による特徴の違いを理解しましょう。ノートPCは基本的に、画面が小さく、機体が薄い(軽い)ほど高価格で低性能です。

YouTube:【保存版】2023年夏版おすすめノートPC 10選 ~最近のノートPCって便利すぎる~
YouTube:【初心者大歓迎!】モバイルノートの選び方(2023夏最新番)。これさえ見ればボーナスシーズンのパソコン選びがバッチリ!
YouTube:いちばんわかりやすい。モバイルノートの選び方。買い換え、初めての購入でも必見。仕事も学習もこれで!

ノートPCのサイズ(インチ数)は、大きく以下2つに分けられます。

  • 15~17インチ「ノートPC」
    ・・・自宅にて基本据え置きで使用(自宅内での持ち歩き可能)
  • 12~14インチ「モバイルノート」
    ・・・出先にて使用(自宅内での使用は勝手が悪い)

コスパ
1位:デスクトップPC
2位:15~17インチ「ノートPC」
3位:12~14インチ「モバイルノート」

機動性
1位:12~14インチ「モバイルノート」
2位:15~17インチ「ノートPC」
3位:デスクトップPC

ノートPCのサイズ(インチ数)による具体的な特徴比較は、以下の通りです。

インチ15~17インチ「ノートPC」12~14インチ「モバイルノート」
サイズ大体A3サイズ以下
画面・キーボードが大きく、使い勝手が良い
大体A4サイズ以下
画面・キーボードが小さく、使い勝手が悪い
価格安い高い
主な用途自宅で据え置き
自宅内での持ち歩きならOKだが、かばんに入れて外へ持ち歩くのはサイズ的に不向き
基本的には、自宅にて据え置きで使う
持ち歩き
軽くてコンパクトなため、出先での使用を前提として利用する
持ち歩きで使用しない場合、選択肢からは外れる
バッテリーの駆動時間は、カタログ値の5~6割を目安にする(カタログ値が20時間なら実質10~12時間)
拡張性
(ポート)
高い
USBメモリ、スマホ、外付けHDD、プリンタ、カメラなどを多く接続できる
低い
USBメモリ、スマホ、外付けHDD、プリンタ、カメラなどを多く接続できない
重さ約2.5キロ以下約1.3キロ以下
出先での使用が前提のため、1キロ以下が理想
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ノートPCのサイズ(インチ数)による違い

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3DCG制作におすすめのノートPC(クリエイター向き)

クリエイター向きのノートPCを紹介します。
YouTube:【保存版】2023年夏版おすすめノートPC 10選 ~最近のノートPCって便利すぎる~
YouTube:Blenderを快適に動かせるパソコンは?Mac?Windows?最適なスペックを徹底検証!

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クリエイター向けノートPCで満たしたいスペック(CPU・グラボ・メモリ・ストレージ)

3DCG制作ソフトを利用するのに、特に重要なPCパーツを挙げています。以下は、各PCパーツで満たしたいスペックの目安です。

YouTube:What Computer to Buy for Cinema 4D

CPU:Intel「Core i7-12000番台以上」 AMD「Ryzen 7 7000番台以上」
グラボ:GeForce RTX 3060以上
メモリ:32GB DDR4-3200以上
ストレージ:1TB NVMe対応 M.2 SSD以上

CPU:マウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などからデータを受け取り、CPUが制御・演算を行います。

CPUとは?PCパーツのCPU選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

グラフィックボード(GPU):グラフィックボードは、画像処理に特化して計算を行うGPU(半導体チップ)を搭載しています。CG制作・映像編集などを行うクリエイター向けパソコンには、必ず搭載されています。CPUに内蔵されたGPUより高性能で、処理が高速です。

グラフィックボード(GPU)とは何かを確認、クリエイター(3DCG制作)向けおすすめ紹介

メモリ(RAM):CPUとストレージとの間でやりとりするデータやプログラムを一時的に保存する記憶装置です。

メモリとは?PCパーツのメモリ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

ストレージ(HDD・SSD):画像や動画、テキスト、音声など様々なファイル(データ)を保存するための機器です。ストレージの種類には、PC内臓・外付け・オンラインがあります。複数の手段でバックアップしておくと良いでしょう。

SSD・HDDとは?PCパーツのストレージ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

各PCパーツの簡単な説明:パソコンを構成する各PCパーツ(CPU・CPUクーラー/メモリ(RAM)/グラフィックボード(GPU)/ストレージ(HDD・SSD)/電源ユニット(PSU)/PCケースなど)の簡単な説明は、以下の記事にまとめています。

PCパーツまとめ一覧(自作したい人のための各PCパーツ解説)

主要なノートPCメーカー(クリエイターPC)

各メーカーのリンク先で、最新製品やセール情報などを確認してください。

BTOメーカー製品紹介ページ(各BTOメーカーのWebサイト)
パソコン工房XRシリーズ ハイクラスノートパソコン
TSUKUMOツクモネットショップ クリエイターpc
arkark トップ/デスクトップ・ノートPC/ノートパソコン
クリエイターノートPC(BTOメーカーページ)
ノートPCメーカー製品紹介ページ(Amazon)
msimsi > ノートPC > クリエイター向けハイスペックモデル > Creatorシリーズ
ASUSASUS > ノートPC > 有機EL搭載モデル
DellDell > ノートパソコン > XPS ノートパソコン
HPHP > ノートパソコン > Intel Evo特集
LenovoLenovo Japan > ノートパソコン > Yoga
クリエイターノートPC(ノートPCメーカーページ)

ノートPC「MacBook Pro(14インチ or 16インチ)」

Apple好きの人は、MacBookを検討してみてください。

公式(Maxon):動作環境
YouTube:【MacBookオススメ】2023年版プロが教えるMacBook選び方!全モデル徹底比較【初心者向け】
公式:MacBook Pro(14インチ or 16インチ)

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▼MacBook Pro(14インチ)

▼MacBook Pro(16インチ)

チップ14インチ MacBook Pro16インチ MacBook Pro
価格288,800~448,800348,800~498,800
CPU10コアCPU
12コアCPU
12コアCPU
GPU19コアGPU
30コアGPU
38コアGPU
19コアGPU
30コアGPU
38コアGPU
メモリ16GB
32GB
64GB
96GB
16GB
32GB
64GB
96GB
ストレージ512GB SSD
1TB SSD
2TB SSD
4TB SSD
8TB SSD
512GB SSD
1TB SSD
2TB SSD
4TB SSD
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ノートPCを購入する前に確認すべき仕様(主にポート:接続端子)

ノートPCのポートは、以下があると周辺機器との接続で便利です。

YouTube:ちょっと待て!そのPCでホントに良いのか!?後悔するぞ!購入前に絶対にチェックしてほしい必須項目3つをわかりやすく解説します【ノートの選び方総集編】

  1. USB 4.0 Type-C
    高速データ転送、高速充電、ディスプレイ出力が、製品によっては可能。多くのデバイスに採用されているため、複数ポートあると便利。
  2. Thunderbolt 4
    高速データ転送、高速充電、ディスプレイ出力が可能。高機能な端子として、1つある方が望ましい。
  3. HDMI2.1
    PC画面をモニターに映す映像出力の代表的な端子(音声出力可能)。4K(3840×2160)/240Hz、5K(5120×2880)/120Hz、8K(7680×4320)/60Hz
  4. Wi-Fi 6E
    周波数帯6GHzの最新無線LAN規格(最も電波干渉を受けにくく通信速度が速い&最も壁や天井などの遮蔽物に弱い)で、ノートPCの高速無線通信を実現。
  5. Bluetooth
    周波数帯2.4GHzの無線通信。無線マウス、無線キーボード、無線スピーカー、無線イヤホンなどで主に使用され、デスク周りの利便性を高める。

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ノートPC周りの便利アイテム

ノートPC周りの、作業効率がアップする便利アイテムについて紹介します。

  • PCモニター&PCスピーカー(大画面・高音質な作業環境)
  • USBハブ(USBポートの増設)
  • ドッキングステーション(各種ポートの大幅拡張)略:ドック
  • 充電器(USB PDによる、ノートPCの急速充電)
  • 「M.2 SSD」外付けケース(容量不足の解消)

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PCモニター&PCスピーカー(大画面・高音質な作業環境)

ノートPCのディスプレイ、ノートPCの内蔵スピーカーで作業しないでください。CG制作において、あまりに非効率です。
自宅でノートPCを利用する場合に、作業効率・作業環境を改善する外付けアイテムは以下の2つです。

詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

PCモニター:グラフィックボード(GPU)の端子とPCモニターとの端子を、ケーブル(HDMI/DisplayPort)で繋いで使用します。クリエイター向けのPCモニターは主に「解像度」「色深度」「輝度(ダイナミックレンジ)」が一般的なPCモニターより高く設定され、「色域」を定めた造りとなっています。

クリエイター向けPCモニターおすすめ3選(主に3DCG制作)「色深度」「色域」「HDR」とは

カラーマネジメントPCモニター:プロのクリエイターが使う、正確な色調整・色再現ができるPCモニターです。キャリブレーションによって、ディスプレイの「経年劣化」と「色の個体差」をカバーします。

カラーマネジメントモニターのおすすめ2選(クリエイターのためのキャリブレーションとは)

ケーブル(HDMI/DP/USB):ポート(端子)の性能に合うケーブル規格を選びます。ケーブルの規格によっては、グラフィックボード(GPU)やPCモニターなど各機器の性能を発揮できません。
ケーブル選びに重要な「帯域幅」「リフレッシュレート」も解説しています。

PCとPCモニターとを繋ぐケーブル「HDMI」「DisplayPort(DP)」「USB Type-C」「Thunderbolt」/帯域幅/リフレッシュレート/Wi-Fi 6E/Bluetooth

PCスピーカー:音声ファイルの再生に使うため、映像制作に必須。パソコンにケーブルを繋ぐだけで使えるスピーカーです。PCまたはPCモニターに内蔵されたスピーカーより高音質・大音量で、安価なPCスピーカーでも作業環境を改善できます。

パソコンの音が小さい、出ない、おかしいを解決「PCスピーカー」おすすめ2選/Creative「Pebble」/Anker「Soundcore」各シリーズ比較

USBハブ(USBポートの増設)

マウス、キーボード、プリンタ、スキャナなど、ノートPCには様々な機器を接続します。USBポートが足りない場合、「USBハブ」がおすすめです。ノートPCのポートに「USBハブ」のコネクタを接続するだけで、ポートを簡単に増設できます。

「USBハブ」で接続した機器を一括管理できるため、ノートPCを出先に持っていく際には「USBハブ」をノートPCから取り外すだけでOKです。各機器のコネクタを、ノートPCから抜き差しする手間がなくなります。

参考:【2023年度版】USBハブの選び方とおすすめ10選人気のType-C対応商品もご紹介

「USBハブ」を購入する際に確認すること

  • 「USBハブ」のケーブル端子の種類
    ノートPCのポートを確認しましょう。基本的には「USB Type-C」端子でOKです。
  • 使用するポートの種類と数
    今後、「USB Type-C」端子を搭載した機器が増えていくと思われます。

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ドッキングステーション(各種ポートの大幅拡張)略:ドック

ノートPCに搭載されるポート(接続端子)を大幅に増やしたい場合は、ドッキングステーションを利用しましょう。
ドッキングステーションは、USB、HDMI、有線LAN(速くて安定した通信環境)、SDカードスロット(デジカメの写真・動画をパソコンで確認)、音声入出力など、さまざまな種類の接続端子を搭載しています。

通常、ホスト側となるノートPCは「Thunderbolt」もしくは「USB Type-C」のケーブル1本で接続します(製品ごとに仕様を確認)。
つまり、ノートPCに接続される1本の接続ケーブルを抜き差しするだけで、ドッキングステーションにつないだすべての周辺機器を一度に着脱できます。ノートPCを持ち出す機会が多い人にとって、利便性が高いと言えるでしょう。

ドックを使用する場合のおすすめ環境は、以下の通りです。

  • PC:「Thunderbolt対応のノートPC」
  • ケーブル:「Thunderboltケーブル」
  • ドック:「Thunderbolt対応のドッキングステーション」
  • モニター:「Thunderbolt対応のPCモニター」

ドッキングステーションには、「モバイルタイプ」と「据え置きタイプ」の2種類があります。

  • モバイルタイプ
    コンパクトで持ち運びに便利。外出先で使用することが多い人におすすめ。
  • 据え置きタイプ
    デスクに設置して使用。複数の映像出力端子を搭載しているモデルが多いです。ノートパソコンの画面を複数のモニターに出力可能で、クリエイター向き。

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TS4は最も多くのポートを備え、最も高い充電能力を持ち、初めて2.5ギガビットイーサネットを備えた、Thunderbot 4世代をリードするドッキングステーションです。
また最大98Wの電力供給が可能で、1台のモニタを接続する場合は最大8K(M1、M1 Pro、M1 MaxなどのmacOSコンピュータは、6Kまでの解像度に対応)の解像度をサポートします。

公式:TS4/ Thunderbolt Station 4 + 0.8m TBT4 cable
YouTube:【CalDigit TS4】MacBook の生産性を劇的に高める方法(PCデスク環境 / USBハブ/ Thunderbolt 4ドック / ドッキングステーション)

充電器(USB PDによる、ノートPCの急速充電)

最近のノートPCは、USB PD(Power Delivery)での急速充電に対応していることが多いです。
USB PDに対応していれば、ノートPC以外にタブレットやスマホなどと充電器を共用できます。またノートPC付属のACアダプタに比べて小さく軽量で、持ち運びに便利です。

YouTube:信じられないサイズの4ポート100W充電器が誕生した
参考:18~100WまでのUSB PD充電器を徹底検証!出力が違うとノートPCの挙動はどう変わる?11機種を総当たりチェック
参考:100W対応USB PD充電器×4製品の実力を検証!ノートPCへの給電、チェックすべきポイントは?

USB PD(Power Delivery)
USBの規格作成団体により規格された、USB Type-C端子に対応した給電規格の1つです。
1本のUSBケーブルで、大きな電力を供給できます。ほとんどの各種デバイス(ノートPCやタブレットなど)は、100W(20V / 5A)の電力供給で事足ります。

参考:USB PDとは?(USB Power Delivery) – サンワサプライ

おすすめの充電器は、複数のデバイスをまとめて急速充電できるUSB PD(Power Delivery)です。
以下の条件を満たしているか、参考にしてみてください。

  • ワット数:100W充電
  • ポート数:3~4ポート

充電器を購入する際のチェックポイント

  • ノートPCが「USB Type-C」で充電できるか
  • ノートPCが何ワット(W)で充電できるか
  • 充電器に必要なポート数はいくつか
    (ノートPC、スマホ、タブレット、ワイヤレスイヤホン、なども同時に充電したいか)
  • 100Wの充電器の場合、65WのノートPCとスマホとを両方、急速充電できる
    (65Wの充電器で65WのノートPCとスマホとを同時に充電した場合、急速充電できない)
  • 充電に使用するケーブルは、100W充電に対応しているか

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「M.2 SSD」外付けケース(容量不足の解消)

クリエイター向けに、読み書き(表記例:最大◯◯MB/秒)が高速なストレージ「M.2 SSD」を紹介します。

  • 読み込み:CPUが、ストレージに記録したデータを読み込む
    例)ストレージに保存した動画や写真などを、読み込んで表示する
  • 書き込み:CPUが、ストレージにデータを記録する
    例)動画編集中のデータを、ストレージに書き込んで保存する

「M.2 SSD」は高価格ですが、一般的なHDD・SSDよりも小型で高速です。最近のパソコンでは、「M.2 SSD」を搭載するのが当たり前となりました。

「M.2 SSD」は本来、マザーボード上のスロットに装着します。
「M.2 SSD」を外付けする場合は、「M.2 SSD」の外付けケースに入れて使用します。外付けケースだけでは利用できないため、「M.2 SSD」もあわせて購入しましょう。
またPCのポートが、購入したい「M.2 SSD」の規格に対応するか確認しましょう。

参考:【かんたん解説】M.2 SSDとは?NVMeとは?

ストレージ(HDD・SSD):画像や動画、テキスト、音声など様々なファイル(データ)を保存するための機器です。ストレージの種類には、PC内臓・外付け・オンラインがあります。複数の手段でバックアップしておくと良いでしょう。

SSD・HDDとは?PCパーツのストレージ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

「M.2 SSD」は、3種類の長さに分けられます。

  • M.2 type2280・・・22mm × 80mm
  • M.2 type2260・・・22mm × 60mm
  • M.2 type2242・・・22mm × 42mm

「M.2 SSD」には、2種類あります。

  • M.2 NVMe・・・読み書きが非常に速く、高価格
  • M.2 SATA・・・読み書きが速く、比較的高価格

外付けストレージ購入時のポイント

  • 容量
    最近の画像や動画などのファイルは、高解像度で容量が大きいです。「M.2 SSD」は、1TB以上がおすすめです。
  • 転送速度
    各ストレージによって、データを読み書きする速度は異なります。多くの製品で、レビューに速度が掲載してあります。
  • 接続端子
    外付けケースのコネクタを接続できるポートが、ノートPCにあるか確認しておきます。

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外付けグラボ(eGPU Box:外部接続でグラフィックの処理性能を向上)

GPUの種類を確認しましょう。

参考:eGPUとは?—接続&内部構造と利用に必要なものをお勉強

  • GPU(グラフィック処理を行う半導体チップ):Graphics Processing Unit
  • iGPU(CPU・マザーボード内蔵のGPU):Integrated GPU
  • dGPU(グラフィックボードのGPU):Discrete GPU
  • eGPU(外付けグラフィックボードのGPU):External GPU

外付けグラボ(eGPU Box)とは、グラフィックボード(GPU)を専用のケースに収めたもの

外付けのグラフィックボードは、基本的にノートPCと接続して使用します。

参考:eGPUとは?初心者向けに意味を解説
YouTube:外付けGPUボックスを購入し動画のエンコードを高速化する【eGPU】【Razer Core X Chroma】【ゆっくり】
YouTube:【外付けGPU】ASUS ROGの変態仕様の外付けグラボ!!ゲーミングノートを購入するならRTX3070モデルとRTX3080モデルのどっちが良いの?ゲーム性能を両比較してみた!!【検証】

通常のグラフィックボード・・・
PCケース内に収めて、直接マザーボードと接続します。
主に、デスクトップPCで使用。

外付けグラフィックボード・・・
通常orノートPC用のグラフィックボード(GPU)を、専用のケースに収めたもの。
パソコン外部に置いて、ケーブルでPCのポートと接続します。
主に、ノートPC・ミニPCで使用。

購入時に確認すること(性能/サイズ/価格/ケーブル)

購入前に、以下の点に気を付けてください。

YouTube:ノートPCに「ゲーム用ビデオカード」をUSB接続できる神製品!【外付けGPU BOX:Razer Core X Chroma】

  1. 性能(GPU本来の性能の、7~8割程度となる ※使用ソフト次第)
    GPUが、PCに搭載されているマザーボードで使用できるか確認しましょう。
  2. サイズ(大きいため、パソコン周りのスペースを圧迫する)
    持ち運びは難しく、基本的には据え置きで使用します。
  3. 価格(通常のグラフィックボードより高価格)
    半導体不足や為替の影響で、購入時期によっては高騰します。
  4. ケーブル(外付けグラボ、PC、両方に対応しているか)
    「Thunderbolt 3」ケーブルで、接続することが多いです。

外付けグラボ導入後は、使用するグラフィックボードのドライバーをPCにダウンロード・インストールして使用できるようになります。

おすすめの「外付ケグラフィックボード」

おすすめの「外付ケグラフィックボード」をご紹介します。

YouTube:GPUを外付けにすると性能低下するのかい?eGPU・GPU Box・AKiTiO Node

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