メモリとは?PCパーツのメモリ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

メモリとは?PCパーツのメモリ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

メモリはプログラムの処理速度に関わるパーツであるため、パソコンの作業効率を左右します。マザーボード、CPUとの組み合わせによっては、メモリが作動しなかったり、本来の性能が出せなかったりするため、スペックの意味を理解して購入しましょう。

メモリを選ぶ際に見るべきポイントは大きく3つです。

  1. 容量(優先度:高)
  2. 速度(優先度:中)
  3. 遅延(優先度:低)

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3DCG制作者向けのパソコン、メモリ以外のパソコンパーツについては、以下の記事をご覧ください。

3DCG制作のおすすめデスクトップPC【初心者/中級者/上級者】(BTOパソコンメーカー9選)

メモリ:データの一時保存を行う=プログラムの処理速度(動作の軽さ)に関わるパーツ

パソコンを自作する際、最も簡単に作業できるのがメモリです。メモリのことをRAMとも呼びます。
CPUは頭脳(ソフトウェアから来る指示を処理)、メモリは机(作業スペース=データを一時記憶する部品)で例えられることが多いです。CPUが、メモリ上で仕事をしていると考えてください。

参考:データ・プログラムの一時保存を行うメモリー
参考:わわわIT用語辞典 > 索引(メ) > メモリ
YouTube:【いまさら聞けない】メモリってどんな働きをしてるの?

CPU:マウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などからデータを受け取り、CPUが制御・演算を行います。

CPUとは?PCパーツのCPU選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

CPUクーラー:CPUを冷却するためのパーツで、CPUに高負荷をかけた際のCPUの性能低下や誤作動、故障などのリスクを抑えます。

CPUクーラーとは?PCパーツ「空冷」「水冷」選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

  • 頭の回転の速いCPUが、広い机のメモリで仕事をすると、データの処理速度は上がります。
  • 頭の回転の遅いCPUが、狭い机のメモリで仕事をすると、データの処理速度は下がります。

CPUの仕事が一区切りすると、HDDやSSDといったストレージにデータを保存します(名前を付けて保存、上書き保存)。
メモリはストレージにデータを保存する前の、一時保存の役割を担います(1つ前の作業に戻る、1つ前の作業に戻ったのを取り消す)。

ストレージ(HDD・SSD):画像や動画、テキスト、音声など様々なファイル(データ)を保存するための機器です。ストレージの種類には、PC内臓・外付け・オンラインがあります。複数の手段でバックアップしておくと良いでしょう。

SSD・HDDとは?PCパーツのストレージ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

メモリを選ぶ際の注意点は、マザーボード、CPUに対応したメモリでなければ、性能が発揮されない、もしくは動作しない点です。

マザーボード:CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックボード・電源ユニットなど、全ての部品はマザーボード(基盤)に接続されます。

マザーボードとは?PCパーツのマザーボード選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

メモリ=メインメモリ(主記憶装置)=「RAM」

メモリという場合、通常メインメモリ(主記憶装置)を意味します。また、メモリのことをRAM(ラム)と呼ぶこともあります。

RAM(ラム)という場合、一般的にDRAM(ディーラム)のことを指します。RAM(ラム)とROM(ロム)とは別物なのでは混同しないようにしましょう。

YouTube:コンピュータメモリー(RAM)の仕組み

RAM:メモリ
CPUとストレージ(SSD・HDD)との綱渡し役です。
   DRAM:メインメモリ(主記憶装置)として利用
   SRAM:キャッシュメモリ(CPU内部に存在する)として利用

ROM:読み出し専用の保存領域
ROMは多くの場合、「BIOS」「ファームウェア」などの書き換える必要のない情報を記憶させる際に使用されます。

VRAM:GPUのメモリ(グラフィック機能の保存に特化したメモリ)
映像処理したデータをVRAMに保存しておくことで、素早くデータを取り出せます。VRAMの容量が大きいほど一時保存できるデータ容量が増え、スムーズな描写ができます。

参考:グラボのメモリの意味は?メモリ不足の症状も解説
参考:グラフィックボード(GPU)のメモリとは【性能や容量による違い】

グラフィックボード(GPU):グラフィックボードは、画像処理に特化して計算を行うGPU(半導体チップ)を搭載しています。

グラフィックボード(GPU)とは何かを確認、クリエイター(3DCG制作)向けおすすめ紹介

グラフィックボード(GPU)の設定:グラフィックボードの設定を見直してみましょう。
-色深度(RGBそれぞれが表示できる色数)を10bitに設定
-ドライバーの更新(不具合の修正・アップデート)

グラフィックボードを買ったらやるべきこと(クリエイター向け)「色深度:10bit」「ドライバー更新」

PCモニター:グラフィックボード(GPU)の端子とPCモニターとの端子を、ケーブル(HDMI/DisplayPort)で繋いで使用します。クリエイター向けのPCモニターは主に「解像度」「色深度」「輝度(ダイナミックレンジ)」が一般的なPCモニターより高く設定され、「色域」を定めた造りとなっています。

クリエイター向けPCモニターおすすめ3選(主に3DCG制作)「色深度」「色域」「HDR」とは

カラーマネジメントPCモニター:プロのクリエイターが使う、正確な色調整・色再現ができるPCモニターです。キャリブレーションによって、ディスプレイの「経年劣化」と「色の個体差」をカバーします。

カラーマネジメントモニターのおすすめ2選(クリエイターのためのキャリブレーションとは)

ケーブル(HDMI/DP/USB):ポート(端子)の性能に合うケーブル規格を選びます。ケーブルの規格によっては、グラフィックボード(GPU)やPCモニターなど各機器の性能を発揮できません。
ケーブル選びに重要な「帯域幅」「リフレッシュレート」も解説しています。

PCとPCモニターとを繋ぐケーブル「HDMI」「DisplayPort(DP)」「USB Type-C」「Thunderbolt」/帯域幅/リフレッシュレート/Wi-Fi 6E/Bluetooth

PCスピーカー:音声ファイルの再生に使うため、映像制作に必須。パソコンにケーブルを繋ぐだけで使えるスピーカーです。PCまたはPCモニターに内蔵されたスピーカーより高音質・大音量で、安価なPCスピーカーでも作業環境を改善できます。

パソコンの音が小さい、出ない、おかしいを解決「PCスピーカー」おすすめ2選/Creative「Pebble」/Anker「Soundcore」各シリーズ比較

RAM(メインメモリ)はCPUがデータを処理するときの作業領域となり、データを一時保存する

RAM(Random Access Memory)
 =メインメモリ(主記憶装置):作業領域、データを一時保存
RAMは、CPUとストレージとの間でやりとりするデータやプログラムを一時的に保存する記憶装置です。

パソコンの電源が切れると、メモリ内に保存された一時データも消えます(揮発性)。
パソコンの電源が切れても消えてほしくないデータは、メモリからHDDやSSDなどのストレージに送って保存します(不揮発性)。

参考:RAM(ランダムアクセスメモリ)とは – 意味をわかりやすく

電源ユニット(PSU):電源ユニットは、マザーボードに接続された各PCパーツに電力を供給します。PCの安定動作に影響します。

電源ユニットとは?PCパーツの電源ユニット選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

ストレージ(HDD・SSD):画像や動画、テキスト、音声など様々なファイル(データ)を保存するための機器です。ストレージの種類には、PC内臓・外付け・オンラインがあります。複数の手段でバックアップしておくと良いでしょう。

SSD・HDDとは?PCパーツのストレージ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

3DCG制作時は、1つ前、2つ前、3つ前……の作業に何度も戻ってやり直します。前の作業に戻れる理由は、RAMにデータを一時保存しているからです。仮に100個前の作業に戻るように設定する場合は、それだけRAMの容量を必要とします。

RAMによる一時保存が役立っている例は、以下の通りです。

  • インターネット検索した際のWebブラウジングの軌跡(ブックマークはストレージ保存)
  • テキストエディタに文書を入力・削除(作成した文書はストレージに保存)
  • Cinema 4Dなど3DCGソフトでの作業(制作したデータはストレージに保存)

RAMは、CPUが処理するときの作業領域とも言えます。よく机(作業スペース)で例えられます。
RAMの容量が大きいほど、机(作業スペース)は広くなりより多くのデータを一時保存できる(作業スペースを空けるため都度片付ける必要がない)ため、アプリケーションの動作が軽くなります。

RAMを机(作業スペース=メモリ容量)で例えると

机(作業スペース)が広い:作業効率が高く、快適に作業できる
机の上に多くのものを置ける
(RAMの容量が大きい=多くのソフトを起動できる、多くのことを処理できる)。

机(作業スペース)が狭い:作業効率が低く、快適に作業できない
机の上に多くのものを置けない
(RAMの容量が小さい=多くのソフトを起動できない、多くのことを処理できない)。

RAMの情報は頻繁に書き換えられるため、高速でアクセスできるようになっています。メモリ(メインメモリ)とストレージとで別々のハードウェアがパソコンに用いられる理由は、メモリ(メインメモリ)はストレージに比べてデータの読み書き速度が圧倒的に早いからです。

ですがメモリ(メインメモリ)の容量が少ないと、高性能なCPUを搭載していたとしても十分な性能を発揮できません。3DCGなどの処理するデータ量が多いほどメモリの容量は重要です。メモリの容量が足りない場合はストレージを利用することになるため、処理が大幅に遅くなります。

ストレージ(HDD・SSD):画像や動画、テキスト、音声など様々なファイル(データ)を保存するための機器です。ストレージの種類には、PC内臓・外付け・オンラインがあります。複数の手段でバックアップしておくと良いでしょう。

SSD・HDDとは?PCパーツのストレージ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

ROMは読み出し専用の保存領域(ファームウェアを記録するために使用)

電源を切ってもデータが消えないROMは、マザーボードのBIOSやハードディスク、ルーターなどの周辺機器に内蔵されているファームウェアを記録するために使用されています。
これらは通常時の動作では書き換えできませんが、アップデートなどの場合に限り、更新できる仕組みになっています。

参考:知らないと恥ずかしい? メモリの「RAM」と「ROM」の違い
参考:意外に知らない?メモリの「RAM」と「ROM」、ストレージとの違い

ROM(Read Only Memory):

ROMは、書き込み不可・読み出し専用の保存領域です。
HDDやSSDなどのストレージは、書き込み可能・読みだし可能な保存領域なのでROMではありません。

ファームウェア
ファームウェアは、ハードウェアを制御するためのソフトウェア(プログラム)で、マザーボードについているパーツです。
ファーム(firm):硬い、堅固な
ウェア(ware):製品、~のソフト


あまりプログラムが変更されないことから「ファームウェア(硬いソフトウェア)」と呼ばれます。「ハードウェア(硬い製品)」よりの「ソフトウェア(柔らかい製品)」だと思ってください。

パソコンのファームウェアは「BIOS(Basic Input/Output System):バイオス}です。
BIOSは、OS(Windows・Mac・Linuxなど:パソコンの内部を管理)が起動する前に働く、ハードウェアを制御するプログラムです。ハードディスクが動かないとOSは起動しません。

マザーボード:CPU・メモリ・ストレージ・グラフィックボード・電源ユニットなど、全ての部品はマザーボード(基盤)に接続されます。

マザーボードとは?PCパーツのマザーボード選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

注意:メモリの動作クロックには制限がある(マザーボード、CPUに対応したメモリでなければ動作しない)

メモリが高速でも、マザーボードのチップセットCPUが対応していないと速度を生かせません。
メモリを購入する前に、PCに搭載している「マザーボード(チップセット)」「CPU」がサポートするメモリについてメーカーのウェブサイトで調べましょう。

マザーボードのチップセット:CPUで処理したデータを、メモリやグラフィックボード(GPU)、ストレージ(HDD・SSD)、キーボードなどの各機器に送るためのマザーボードの部品

グラフィックボード(GPU):グラフィックボードは、画像処理に特化して計算を行うGPU(半導体チップ)を搭載しています。

グラフィックボード(GPU)とは何かを確認、クリエイター(3DCG制作)向けおすすめ紹介

グラフィックボード(GPU)の設定:グラフィックボードの設定を見直してみましょう。
-色深度(RGBそれぞれが表示できる色数)を10bitに設定
-ドライバーの更新(不具合の修正・アップデート)

グラフィックボードを買ったらやるべきこと(クリエイター向け)「色深度:10bit」「ドライバー更新」

ストレージ(HDD・SSD):画像や動画、テキスト、音声など様々なファイル(データ)を保存するための機器です。ストレージの種類には、PC内臓・外付け・オンラインがあります。複数の手段でバックアップしておくと良いでしょう。

SSD・HDDとは?PCパーツのストレージ選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

「マザーボード(チップセット)」「CPU」がサポートしていないメモリを使用した場合、ダウンクロックされて動作するか、最悪の場合動作しません。
「マザーボード(チップセット)」と「CPU」とが対応する範囲でメモリを選ぶのが安全です。
メモリをオーバークロックできるかどうかもマザーボード(チップセット)、CPUの仕様によります。

例1)マザーボードによるメモリの制限

ASRockのマザーボード「890FX Deluxe5」の場合、サポートされるメモリは以下の通りです。
・デュアルチャネル DDR3 メモリテクノロジー
・4 x DDR3 DIMM スロット
・DDR3 2000(OC)/1866/1800/1600/1333/1066/800 non-ECC、アンバッファード・メモリに対応 ・システムメモリの最大容量: 32GB*
デュアルチャンネル DDR3 2000(OC) 対応
参考:890FX Deluxe5

例えばASRockのマザーボード「890FX Deluxe5」に対してDDR3-2400MT/sのメモリを搭載した場合、メモリはマザーボードが対応する最高速度の2000(OC)MT/sまでダウンクロックします。

OC(オーバークロック):定格以上での動作。
オーバークロックするにはBIOS(Basic Input/Output System「バイオス」:OSが起動する前のタイミングで、CPUやメモリ、キーボード、マウスなどの設定・管理を行う)での設定が必要です。

マザーボードとは?PCパーツのマザーボード選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

例2)CPUによるメモリの制限

IntelのCPU「Core i5-3470」の場合、サポートされるメモリは以下の通りです。
・最大メモリーサイズ(メモリーの種類に依存) 32GB
・メモリーの種類 DDR3 1066/1333
参考:インテル® Core™ i5-3470 プロセッサー

例えばIntelのCPU「Core i5-3470」に対してDDR3-1600MT/sのメモリを搭載した場合、メモリはCPUが対応する最高速度の1333MT/sまでダウンクロックします。

CPUとは?PCパーツのCPU選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

RAMの理解(RAM=DRAM)とメモリ選びのポイント(メモリ枚数・DDR)

メモリのことをRAMと呼びますが、RAMには「DRAM」「SRAM」の2種類があります。RAM(メインメモリ:主記憶装置)は、基本的に「DRAM」だと思ってください。
※ROMはファームウェア(ハードウェアを制御するためのプログラム)を記録するために使用されます。

参考:DRAMとは?メモリを選ぶうえで理解しておきたい基礎知識を解説
参考:DRAMはどのようなメモリ?動作の仕組みやフラッシュメモリ、SRAMとの違いとは
YouTube:【DDR SDRAM】仕組みと動作原理について解説

  • 現在主流のメモリチップ:DDR4
  • 現在主流のメモリモジュール:DIMM

Cinema 4Dなどの3DCG制作ソフトを利用する人は、基本的に「DDR4 SDRAM-DIMM」を購入しましょう。
DDR5の方がDDR4より性能は上ですが価格が高すぎるため、コスパを考えるとDDR4がおすすめです。またDDR5とDDR4とを比較した際、多くの場面で処理速度の違いはほとんど実感できません。

DRAM(メインメモリ)とSRAM(キャッシュメモリ)との比較「RAM」は基本DRAMを意味する

RAMには「DRAM」「SRAM」の2種類があります。
RAM(メインメモリ:主記憶装置)は、基本的に「DRAM」だと思ってください。

DRAMSRAM
用途メインメモリ
(主記憶装置)
キャッシュメモリ
(CPU内部に存在する)
アクセス速度遅い早い
容量大きい小さい
容量当たりの単価安い高い
DRAMとSRAMの比較
DRAM(Dynamic Random Access Memory:ディーラム)とは:
・メインメモリ(主記憶装置)として利用される
・アクセス速度はSRAMより遅い
・容量が大きい
・SRAMより容量当たりの単価が安い
SRAM(Static Random Access Memory:エスラム)とは:
・キャッシュメモリ(CPU内部に存在する)として利用される
・アクセス速度はDRAMより早い
・容量が小さい
・DRAMより容量当たりの単価が高い

メモリチップ(メモリ基盤上のデータ処理を行う場所)の変遷「DRAM」→「SDRAM」→「DDR SDRAM」

RAM(Random Access Memory)にはDRAM(メインメモリとして利用)とSRAM(キャッシュメモリとして利用)とがあります。
DRAM(メインメモリとして利用)のメモリチップの進化について簡単に説明します。メモリチップ(メモリ基盤上のデータ処理を行う場所)の大まかな変遷は、以下の通りです。

参考:SDRAM、DDR、DDR2、DDR3、DDR4、DDR5の違いとは?
参考:DDR SDRAM 【Double Data Rate SDRAM】
参考:DDR SDRAM ~メモリの役割と規格について~

  1. DRAM(Dynamic RAM)
  2. SDRAM(Synchronous DRAM)
    DRAMより効率よくデータ転送できます。
    DRAMと略されて呼ばれることがあります。
  3. DDR SDRAM(Double-Data-Rate SDRAM)※現在の主流
    DDR SDRAMは、SDRAMよりデータ転送能力が優れています。
    メモリモジュールの規格まで入れて書くと「DDR SDRAM-DIMM」ですが、「DDRメモリ」と省略されることが多いです。
    DDRは、DDR、DDR2、DDR3、DDR4、DDR5と進化していく過程で、データ転送を高速化しつつ省電力化しています。コスパを考えるとDDR4を購入するのがおすすめです。

DDRメモリは世代間に互換性がありません。

DDRは世代が変わるとメモリの形(切り欠き位置やピンの数)が変わるため、互換性がなくなります。例えばDDR3からDDR4に乗り換える際は、マザーボードごと交換となります。

「メモリモジュール(メモリを構成する部品を搭載した基板)」の変遷「はんだ付け」→「SIMM」→「DIMM」

メモリモジュール・・・メモリを構成する部品を搭載した基板=メモリ全体
メモリチップ・・・基板上のチップ(データ処理を行う)
参考:わわわIT用語辞典 > 索引(メ) > メモリモジュール
参考:【2023年版】メモリモジュール3選 / メーカー8社一覧

メモリモジュールの大まかな変遷は、以下の通りです。

  1. メモリはマザーボードに直接はんだ付け(交換不可)
  2. SIMM(Single Inline Memory Module)の登場
    (統一規格として専用基盤にモジュール化された)
  3. DIMM(Dual Inline Memory Module)の登場
    (SIMMより処理能力が向上し、より多くのデータをやりとりできる)※現在の主流

現在のメモリは、マザーボードに差し込んでロックするだけなので簡単に取り付けられます。また取り外す際もロックを外して引き抜くだけなので、メモリの交換は非常に楽です。

デスクトップパソコン用のメモリとノートパソコン用のメモリには、互換性がありません。

ノートパソコン用に幅がスリムになったメモリ「SO-DIMM」「Micro-DIMM」もありますが、3DCG制作を行う場合デスクトップパソコンが主流なので説明は割愛します。
省スペースデスクトップパソコンではSO-DIMMが使用されることもあります。

デスクトップPC(BTOパソコン):パソコンを自作する(自分でPCパーツを揃えて、自分で組み立てる)のが面倒な場合は、BTOパソコンを検討してください。
ネット上で構成パーツを指定するだけで、組み上がったパソコンが自宅に届きます。自作PCでありがちな、パーツ選びのミスも起こりません。出荷前に起動テストされているため、届いたらすぐにパソコンを使用できます。

3DCG制作のおすすめデスクトップPC【初心者/中級者/上級者】(BTOパソコンメーカー9選)

ノートパソコン:3DCG制作のような重たい作業も、ノートPCで可能です。自宅でも色んな場所で作業したい、出先で作業したい、と思っているならノートPC一択です。パソコンに機動性を重視しない場合は、デスクトップPCの方が割安です。

【保存版】初心者にオススメの3DCG制作用ノートPCの選び方ガイド

メモリのスペックを見るときのポイント(チップ規格・モジュール規格=表記、メモリタイミング=遅延、チャネル=枚数、ヒートシンク=放熱)

メモリのスペックを見た際に、示していることの意味が理解できるようになりましょう。個々のメモリのスペックが分かるようになると、メモリ選びが楽しいです。

メモリに関する頻出用語

知っておきたい用語を、簡単にまとめています。

参考:メモリとは?増設する時に知っておきたい規格や種類、相性
参考:初心者必見!自作PCパーツの選び方【メモリ編】
参考:メモリの性能とは

・チップ規格・モジュール規格=表記
メモリの表記(例:DDR4 3200Mhz PC4-25600)を見ても知識が無ければ意味を理解できません。チップ規格とモジュール規格とを知ることで、各メモリのデータ処理スピードを比較できるようになります。

・メモリタイミング=遅延
「メモリタイミング(例:16-16-16-36)」は、コマンドが入力されてからデータが使用できるようになるまでの時間差=レイテンシ(遅延)をクロック単位で表記したものです。4つそれぞれの数値が小さいほどレイテンシ(実際の遅延時間)は少ないため、高性能です。

・チャネル=枚数
メモリの枚数が増えるほど処理は高速となります。
「シングルチャネル(メモリ1枚挿し)」<「デュアルチャネル(メモリ2枚挿し)」<「クアッドチャネル(メモリ4枚挿し)」
3DCG制作ソフトを使用する場合、メモリは「2枚1組」か「4枚1組」を購入しましょう。

・ヒートシンク=放熱
ヒートシンク(放熱を行う金属板)がついているメモリと、ついていないメモリとがあります。メモリはCPUほど熱くならないため、基本的にヒートシンクは不要です。デザイン性を考慮するならヒートシンクがついているメモリを選んでください。

DDR SDRAM-DIMMのメモリ表記「DDR4 3200Mhz PC4-25600」の例

DDR4 3200Mhz PC4-25600の例

※「DDR4-3200」=「DDR4-3200Mhz」

チップ規格
DDR4」はメモリチップの種類を表しています。
DDRの数値が大きいほど高性能です。

3200Mhz」は動作クロック(Mhz)を表しています。メモリ自体のクロック周波数のことです。クロック周波数が高いほど、メモリが一度に送れる情報量が増えます。
MT/s(Mega Transfer per second)という単位で示すことがあります。
Mhz(MT/s)の数値が大きいほど高性能です。
モジュール規格
PC4」はメモリモジュールの種類を表しています。DDRの数値と対応しています。
・DDR5「PC5」
・DDR4「PC4」
・DDR3「PC3」
・DDR2「PC2」
・DDR「PC」

25600」はデータ転送レート(1秒間に送るデータの量・回数)を表しています。
1クロックあたり64ビット(8バイト)転送するので、3200(MHz)×8(バイト)=25600(MB/s)となります。
データ転送レートの数値が大きいほど高性能です。
データ転送レートの理論値が中途半端な数値となった場合、大体の数値で表記されます。
例えば「DDR4-2666」の場合、2666(Mhz)×8(バイト)=21328となりますが、表記は21300(PC4-21300)とする場合が多いです。

メモリタイミング(4か所の遅延:クロック単位)とレイテンシ(実際の遅延時間:ナノ秒単位)

メモリのスペックで見かける4つの連続した数値(「16-16-16-36」「18-22-22-42」など)は「メモリタイミング」と呼ばれます。
「メモリタイミング」は、コマンドが入力されてからデータが使用できるようになるまでの時間差=レイテンシ(遅延)をクロック単位で表記したものです。

4つそれぞれの数値が小さいほどレイテンシ(実際の遅延時間)は少ないため、高性能です。
※メモリタイミングは、メモリの容量、メモリのデータ転送速度より、重要度は低いです。

メモリタイミングの4つの数値の意味は、以下の通りです。
※先頭の「t」はクロック数のこと。例)tCL=10の場合、10クロック分の時間

  1. 1番目の数値「CL(CAS Latency)」:
    メモリモジュール(メモリを構成する部品を搭載した基板)がメモリコントローラー(メモリのデータを読み書きするための部品)の要求に応じてデータを準備するための時間。
  2. 2番目の数値「tRCD(Row Column Delay)」:
    メモリの準備ができた後、メモリの読み取りにかかる時間。
  3. 3番目の数値「tRP(Row Precharge Time)」:
    新しい行でデータを使用するために、メモリが準備にかかる時間。
  4. 4番目の数値「tRAS(Row Active Time)」:
    行がアクティブになって、データへアクセスできるまでの最小時間。

メモリタイミングの中で最も重要なのが、1番目の数値「CL(CAS Latency)」です。
メモリタイミングの2番目以降の数値を省いて「CL16」や「CL18」のように表記するメモリもあります。
「CL16」のメモリであれば16クロック分、「CL18」のメモリであれば18クロック分の遅延時間が生じます。

レイテンシ(実際の遅延時間:ナノ秒単位)の計算式

メモリタイミングからレイテンシ(実際の遅延時間:ナノ秒単位)を求めるための式は以下の通りです。

レイテンシ=メモリタイミング÷クロック信号の周波数
※クロック信号の周波数は、メモリの動作クロックの2分の1倍です。DDRメモリは、1回のクロック信号で2回のデータ転送ができるためです。

レイテンシ(実際の遅延時間:ナノ秒単位)の計算例
メモリ:DDR4-3200(クロック信号=1,600MHz) CL22
22(Clock) ÷ 1,600,000,000(Hz) = 0.00000001375(秒) = 13.75ns(ナノ秒)
※1秒=10億ナノ秒

各メモリによって動作クロックの値は異なります(例:DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600)。
動作クロックの値が大きいほど、1クロックの時間は短くなります

仮に2つのメモリのメモリタイミング(クロック単位)が同じ場合:
動作クロックの値が大きいほど、レイテンシ(実際の遅延時間:ナノ秒単位)は短くなるため高性能です。

DDR4-3200 CL16
16(Clock) ÷ 1,600,000,000(Hz) = 0.00000001(秒) = 10.00ns(ナノ秒)

DDR4-3600 CL16 ←こっちが高性能(データ転送が高速かつレイテンシが短い)
16(Clock) ÷ 1,800,000,000(Hz) = 0.00000000889(秒) = 8.89ns(ナノ秒)
仮に2つのメモリのレイテンシ(実際の遅延時間:ナノ秒単位)が同じ場合:
動作クロックの値が大きいほど、データ転送は高速となるため高性能です。

・DDR4-3200 CL16 10ns
レイテンシ(実際の遅延時間)は10ナノ秒

・DDR4-3600 CL18 10ns ←こっちが高性能(レイテンシは同じだがデータ転送が高速)
レイテンシ(実際の遅延時間)は10ナノ秒

メモリを複数枚使用して処理を高速化「シングルチャネル」<「デュアルチャネル」<「クアッドチャネル」

CPUとメモリとの間でのデータの受け渡し方法には、主に4種類あります。メモリの枚数が増えるほど、基本的には処理が高速となります。帯域幅が広い(CPUがアクセスできるメモリの枚数が多い)ほど、データの転送量は多くなるためです。

チャネルは、よく車線で例えられます。

  • メモリ1枚を使う(1車線):「シングルチャネル」
  • メモリ2枚を使う(2車線):「デュアルチャネル」
  • メモリ3枚を使う(3車線):「トリプルチャネル」※現在はほぼ使用されない
  • メモリ4枚を使う(4車線):「クアッドチャネル」

3DCGソフトを使用する場合「デュアルチャネル」や「クアッドチャネル」がおすすめです。
マザーボード(基盤)に規格と容量が同じメモリを2枚1組(4枚1組)で搭載します。するとCPUが2枚(4枚)のメモリに同時アクセスできるようになり、データの転送量が向上します。
もし小容量のデータしか扱わない場合「デュアルチャネル」や「クアッドチャネル」の恩恵は少なくなります。

  • 「シングルチャネル」の例:16GBx1枚(遅い)
  • 「デュアルチャネル」の例:8GBx2枚(速い)
  • 「クアッドチャネル」の例:4GBx4枚(さらに速い)
「デュアルチャネル」と「クアッドチャネル」のメリット・デメリット
デュアルチャネル」にする場合:
・2枚1組で販売されているものを購入 例)8GB(4GB×2枚)
・シングルチャネルより処理速度が速い
 例)8GB(8GB×1枚)と8GB(4GB×2枚)とを比較した場合、8GB(4GB×2枚)の方が転送速度は速くなります。

クアッドチャネル」にする場合:
・4枚1組で販売されているものを購入 例)16GB(4GB×4枚)
・デュアルチャネルより処理速度が速い
 例)16GB(8GB×2枚)と16GB(4GB×4枚)とを比較した場合、16GB(4GB×4枚)の方が転送速度は速くなります。

メモリのチャネルに関する注意点

・異なるメモリを複数枚使う場合、誤動作の原因となります。
また「デュアルチャネル」「クアッドチャネル」を使用する場合、対応するマザーボード(基盤)、CPUが必要です。マザーボード(基盤)、CPUによっては「シングルチャネル」しか対応しません。

・使用するアプリケーションによって「デュアルチャネル」「クアッドチャネル」の効果は変わります。
メモリの負担が軽いアプリケーションを使用する場合「デュアルチャネル」「クアッドチャネル」の効果は薄いです。

・「デュアルチャネル」「クアッドチャネル」に対応するマザーボードだとしても、マザーボードの正しいスロットにメモリを挿す必要があります。
間違ったスロットにメモリを挿すと「デュアルチャネル」「クアッドチャネル」として機能せず「シングルチャネル」となるため、マザーボードのマニュアルを読みましょう。

ヒートシンク(ヒートスプレッダ):放熱を行う金属板

値段の高いメモリになると、放熱のための部品「ヒートシンク」がついている製品もあります。メモリの熱を吸い取って空気中に放出することで、メモリを安定動作させるのが目的です。

  • ヒートシンク:熱を吸い取って、空気中に放出する部品
  • ヒートスプレッダ:対象物の熱を効率的に移す部品

CPUの例・・・
CPU →(熱)→ ヒートスプレッダ →(熱)→ ヒートシンク →(熱)

参考:わわわIT用語辞典 > 違いの分かるピヨピヨ > 「ヒートシンク」と「ヒートスプレッダ」の違い

メモリをオーバークロックして動作クロックの周波数を上げる場合は、処理が高速となるため熱も上がりやすい状態となります。
ですがCPUのような高熱とはならないため、メモリに「ヒートシンク」が必須とは言えません。多くのメモリで「ヒートシンク」が取り付けられていないように、基本的には不要です。
もし発熱が心配なときは、別途ヒートシンクを購入してメモリに取り付けられます。

参考:メモリーにヒートシンクって本当に必要?冷却効果はあるの?

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メモリに限らず、パソコンの各パーツは起動中に熱を帯び、場合によっては機能不全となります。各パーツを正常に機能させるため、また火災などの事故防止にためにも、パソコンの排熱には気を配りましょう。

メモリ以外で、冷却性能を高めるパーツは、以下の記事を参考にしてください。

CPUクーラー:CPUを冷却するためのパーツで、CPUに高負荷をかけた際のCPUの性能低下や誤作動、故障などのリスクを抑えます。

CPUクーラーとは?PCパーツ「空冷」「水冷」選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

PCケース:性能には影響しませんが、PCケースによってエアフローによる冷却性能(各パーツをどれだけ冷やせるか)は異なります。

PCケースとは?PCケース選びで失敗しない方法とおすすめを初心者向けに徹底解説

メモリの有名なメーカー(ブランド)一覧

メモリメーカーには2種類あります。「チップ(DRAM)」のメーカーと「モジュール(メモリ製品)」のメーカーです。

「チップ」の主なメーカー(3社で世界シェアのほとんどを占める)は以下の通りです。

  • Samsung Electronics(韓国)
  • SK Hynix(韓国)
  • Micron Technology(米国)

「モジュール」のメーカーは国内だけでも10社以上あり、海外製品も多数あります。基本的には、メモリメーカーと言えば「モジュール」のメーカーだと思ってください。「モジュール」のメーカーは「チップ」のメーカーからDRAMチップを買い、自社で基板に実装して製品化します。

メモリのラインナップは非常に豊富ですが、特に有名なメーカー(ブランド)をご紹介します。
原則としてメモリには規格があり、メーカーが違っていても同じ仕様であれば同じように動作します。各製品で多少の性能差があっても実感として分かりづらいため、迷ったときは価格の安い方のメモリを購入しても基本的には問題ありません。
参考:BCN AWARD 部門別受賞企業 メモリ

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Crucial(クルーシャル)世界最大級の定番メモリメーカー

Crucial(クルーシャル)

世界的に有名なメモリメーカーのMicron Technologyが手掛けるブランドです。Micron Technologyは、チップメーカーであり、モジュールメーカーでもあります。メモリやSSDを中心に開発を行っています。Crucial(クルーシャル)のメモリは多くのテストを経て製品となっているため高品質で、定番のメモリです。

Corsair(コルセア)オーバークロック向きで、デザイン性が高い

Corsair(コルセア)

ゲーミング用PCパーツで有名なアメリカに本社を置くCorsair(コルセア)。値段は他メーカーと同等以上な場合が多く、性能を最大限引き出せるようオーバークロック向きのメモリも出しています。またミドルクラスからハイエンドモデルではLEDや派手なヒートシンクを搭載しており、メモリの見た目にこだわりたい方にもおすすめです。

CFD(シー・エフ・ディー)国産のお手頃価格で、豊富なラインナップ

CFD(シー・エフ・ディー)

名古屋に本社がある日本企業です。メモリはLEDやヒートシンクを搭載していないシンプルなデザインが多いため、他のPCパーツへの干渉を防げます。
パソコンパーツの販売代理店でもあり、シー・エフ・デー販売はパソコン周辺機器で有名なバッファローと同じメルコホールディングスの子会社です。Crucial(クルーシャル)も取り扱っています。

CENTURY MICRO(センチュリー・マイクロ)国内生産で高品質

CENTURY MICRO(センチュリー・マイクロ)

40年以上の製造実績があり、DRAMモジュールに特化した専門メーカーです。高品質で、比較的高価格帯の製品が多いです。規格を忠実に守るイメージが強く、安定志向のユーザーに人気です。モジュールメーカーでは珍しく、オーバークロック対応のメモリをほとんど販売していません。

G.Skill(ジー・スキル)高価格、高性能、高品質

G.Skill(ジー・スキル)

台湾に拠点があり、愛用者も多いメーカーです。オーバークロックにも力を入れており、メモリのオーバークロック大会「OC World Cup」を主催しています。

SanMax(サンマックス)国内メーカー、品質安定

SanMax(サンマックス)

メモリの実装ラインで検査を徹底しており、品質が安定しています。

Silicon Power(シリコン・パワー)安価で信頼性もある

Silicon Power(シリコン・パワー)

台北に本社を置き各国に展開しています。他メーカーと比べて安価で購入でき、品質も問題ありません。人気の高いブランドで、初めて自作PCに取り組む方へもおすすめです。

Kingston(キングストン)世界トップシェア

Kingston(キングストン)

キングストンはアメリカのモジュールメーカーです。国内ではあまり目立ちませんが、世界市場では圧倒的なシェアを持っています。SSDやSDカード、USBメモリも扱っています。

ADATA(エーデータ)台湾の大手メーカー

ADATA(エーデータ)

台湾に拠点を構えるメーカーです。国内ではSSDメーカーとしても有名ですが、メモリでも大手の一角です。SDカードやUSBメモリのラインアップも充実しています。「XPG」というゲーミングブランドでも製品を展開しています。

Team(チーム)大容量で安価

Team(チーム)

台湾のメーカーで、世界の市場では大手に入ります。SSD、SDカード、USBメモリなどフラッシュメモリを使ったストレージも販売しています。「T-FORCE」というゲーミングブランドを展開しています。

Transcend(トランセンド)世界的な認知のあるメーカー

Transcend(トランセンド)

台湾のメーカーで、世界的には大手のメモリモジュールメーカーです。国内ではSSDやSDカード、USBメモリなどストレージのメーカーとして有名です。

3DCG制作ソフト利用者におすすめのメモリ構成、推奨される動作環境

Cinema 4Dなどの3DCGソフトユーザーは、基本的に「DDR4メモリ」でOKです。コスパよりもとにかく性能重視という場合は、「DDR5メモリ」を検討してみてください。

YouTube:Crucial DDR5メモリの魅力大爆発!最新DDR5メモリKTUの超検証
YouTube:DDR5とDDR4でどんな差が出る?Core i9-13900KとASRock Z790 Pro RSを使って、違いを検証してみた!

最低限の構成
DDR4-2000~3000番台を「デュアルチャネル(16GBx2枚=32GB)」で購入

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おすすめの構成(高コスパ)
DDR4-3000~4000番台を「クアッドチャネル(16GBx4枚=64GB)」で購入
※「デュアルチャネル(32GBx4枚=64GB)」でもOK

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性能重視の構成
DDR5-5000~6000番台を「デュアルチャネル(32GBx2枚=64GB)」で購入

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Maxonが推奨するCinema 4Dの動作環境

Cinema 4Dの場合、使用するメモリの容量は以下が推奨されています。
Windows:8GB以上のメモリ(16GB以上推奨)
macOS::4GB以上のメモリ(8GB以上推奨)


公式(Maxon):動作環境

筆者の場合、Cinema 4Dの他にもAdobe、Google Chrome、YouTubeなども開いて作業するため、最低でも32GB、予算があるなら64GBを購入します。
Cinema 4Dを使用する場合のメモリ容量(Windowsの場合)は、以下を参考にしてください。

  • 8GB:Cinema 4Dを使用する上で最低限の容量
  • 16GB:Maxonが推奨する容量
  • 32GB:Cinema 4D以外に、Adobe、Google Chrome、YouTubeなどを開くと余裕がない
  • 64GB:Cinema 4D以外に、Adobe、Google Chrome、YouTubeなどを開いても余裕がある(おすすめ)
  • 128GB:メモリに異常な負荷をかけない限り持て余す(処理速度の変化も実感できない)

メモリ容量を増やすことで、CPUが必要なプログラムやデータの保存領域が増え、動作が早くなったり、フリーズしにくくなったり、パソコンのパフォーマンスが向上します。デスクトップパソコンの場合、メモリは簡単に増設できます。

YouTube:【いまさら聞けない】メモリの増設方法
YouTube:【初心者でもできる】今さら聞けないメモリー部品って何?増設する手順を解説
YouTube:効率UP!ガレリアPCのメモリ16G→32Gに増設!!取り付け前と後で比較も紹介!!【メモリ増設】GALLERIA ゲーミング PC xa7c-g60s 動画編集

クリエイターで自作PCを使っている場合、メモリ以外の増設も将来的には行うでしょう。
まずはメモリ以外のパソコンを構成する各PCパーツ(CPU・CPUクーラー/メモリ(RAM)/グラフィックボード(GPU)/ストレージ(HDD・SSD)/電源ユニット(PSU)/PCケースなど)の基礎知識を、以下の記事で学んでみてください。

PCパーツまとめ一覧(自作したい人のための各PCパーツ解説)

3DCG制作ソフトにおすすめのメモリチップ「DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600」

Cinema 4Dなどで3DCG制作をやる場合、コスパを考えると以下のメモリがおすすめです。

  • DDR4-2400
  • DDR4-2666
  • DDR4-3200
  • DDR4-3600

動作クロックの数値が高いほど動作は快適です。
メモリを購入する際は、マザーボードとCPUとがそのメモリをサポートしているか確認しましょう。

3DCG制作ソフトにおすすめのメモリ枚数「デュアルチャネル(メモリ2枚挿し)」「クアッドチャネル(メモリ4枚挿し)」

メモリの枚数が多いほど帯域幅が広がり、理論上はデータの転送量が向上します。
メモリ1枚を使う「シングルチャネル」よりも、メモリ2枚を使う「デュアルチャネル」、メモリ4枚を使う「クアッドチャネル」の方が処理は高速です。

3DCG制作ソフトを利用する場合におすすめのメモリ構成

「デュアルチャネル(メモリ2枚挿し)」
・8GB×2枚=16GB
・16GB×2枚=32GB

「クアッドチャネル(メモリ4枚挿し)」
・16GB×4枚=64GB
・32GB×4枚=128GB

メモリへの負荷が少ないアプリケーションを使用する場合は、メモリの枚数を増やす効果が薄まります。そのためメモリの枚数を増やしたからと言って、必ずしも処理速度の向上を実感できるものではありません。

デスクトップPC用メモリ「デュアルチャネル(8GB×2枚・16GB×2枚)」DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600

以下の規格のメモリを紹介します。

  • 8GB×2枚=16GB(DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600)
  • 16GB×2枚=32GB(DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600)

Maxonは16GB以上のメモリを推奨しています。「16GB×1枚=16GB」より「8GB×2枚=16GB」の方が、理論的には処理が高速となります。

Cinema 4D以外にAdobe、Google Chrome、YouTubeなども開いて作業する場合は「16GB×2枚=32GB」をおすすめします。
ですがメモリの余裕を考えると「16GB×4枚(32GB×2枚)=64GB」が理想的です。

8GB×2枚=16GB(DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600)

以下の規格のメモリについて、Amazonで高評価を得ているメモリを3つずつ紹介します。
厳選したメモリを掲載していますが、実際にレビューを見て参考にしてください。

  • 8GB×2枚=16GB(DDR4-2400
  • 8GB×2枚=16GB(DDR4-2666
  • 8GB×2枚=16GB(DDR4-3200
  • 8GB×2枚=16GB(DDR4-3600

8GB×2枚=16GB(DDR4-2400)

8GB×2枚=16GB(DDR4-2666)

8GB×2枚=16GB(DDR4-3200)

8GB×2枚=16GB(DDR4-3600)

16GB×2枚=32GB(DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600)

以下の規格のメモリについて、Amazonで高評価を得ているメモリを3つずつ紹介します。
厳選したメモリを掲載していますが、実際にレビューを見て参考にしてください。

  • 16GB×2枚=32GB(DDR4-2400
  • 16GB×2枚=32GB(DDR4-2666
  • 16GB×2枚=32GB(DDR4-3200
  • 16GB×2枚=32GB(DDR4-3600

16GB×2枚=32GB(DDR4-2400)

16GB×2枚=32GB(DDR4-2666)

16GB×2枚=32GB(DDR4-3200)

16GB×2枚=32GB(DDR4-3600)

デスクトップPC用メモリ「クアッドチャネル(16GB×4枚・32GB×4枚)」DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600

以下の規格のメモリを紹介します。

  • 16GB×4枚=64GB(DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600)
  • 32GB×4枚=128GB(DDR4-2666 / 3200 / 3600)

Cinema 4Dを使用する場合「16GB×4枚=64GB」は理想的です。
Cinema 4D以外にAdobe、Google Chrome、YouTubeなどを開いても、メモリ容量には十分な余裕があります。

メモリに多くの負荷をかける場合は「32GB×4枚=128GB」を検討してください。

16GB×4枚=64GB(DDR4-2400 / 2666 / 3200 / 3600)

以下の規格のメモリについて、Amazonで高評価を得ているメモリを3つずつ紹介します。
厳選したメモリを掲載していますが、実際にレビューを見て参考にしてください。

  • 16GB×4枚=64GB(DDR4-2400
  • 16GB×4枚=64GB(DDR4-2666
  • 16GB×4枚=64GB(DDR4-3200
  • 16GB×4枚=64GB(DDR4-3600

16GB×4枚=64GB(DDR4-2400)

16GB×4枚=64GB(DDR4-2666)

16GB×4枚=64GB(DDR4-3200)

16GB×4枚=64GB(DDR4-3600)

32GB×4枚=128GB(DDR4-2666 / 3200 / 3600)

以下の規格のメモリについて、Amazonで高評価を得ているメモリを3つずつ紹介します。
厳選したメモリを掲載していますが、実際にレビューを見て参考にしてください。

  • 32GB×4枚=128GB(DDR4-2666
  • 32GB×4枚=128GB(DDR4-3200
  • 32GB×4枚=128GB(DDR4-3600

32GB×4枚=128GB(DDR4-2666)

32GB×4枚=128GB(DDR4-3200)

32GB×4枚=128GB(DDR4-3600)

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